9. ホストファミリーのお話

 ホストマザーのママは家から15分ほどのところに1人暮らしをしてました。
 旦那さんが国外で働いているため,一人で暮らしているそうです。
 毎週木曜に泊まりに来るおばあちゃんを子供たちは大好きで,その日は一度行ったら帰ってこなくなった子供たちを迎えにおばあちゃんの家まで行ってきました。
 家のすぐ横に公園があって,犬の散歩がてらみんなで公園の中を歩いてきました。
 にしてもその広いこと!その辺にどこにでもある公園というよりは,何かのために作られた緑地公園といった感じでした。
 そういう公園が至るところにあって,珍しい(と私には思える)鳥がいたり馬に乗って走ってる人がいたりするのを見ると,ああオーストラリアは土地がいっぱいなんだなあと実感しました。
鳥
(←道でよく見かけた変な(?)鳥)

 ホストマザーとそのママは誕生日が一日違いでした。
 それで,先に来たホストマザーの誕生日に誕生パーティーをしました。
 とは言ってもホストマザーは妊娠していたので,そう大掛かりなものではなく,ご馳走とケーキを食べました。
 ケーキを食べる時に,立てたろうそくのほかにホストマザーのママが1人1本線香花火の大きいようなやつを持ってきました。
 それは室内でしても,熱がないため危険はないもので,それを暗くした部屋でみんなでしたのです。
 そして,みんなで「♪Happy birthday to you.」と歌を歌ってろうそくを消したその時…!!!突然すごい大きな音でサイレンが鳴り始めました。
 どうやら花火の煙に煙探知機か何かが作動したようで,そのうるさいこと。
 あわてて電気をつけるとそれまで暗かったので気付きませんでしたが,部屋の中には煙が充満していました。
 そりゃあ探知機も反応することでしょう。
 そして冬で寒いというのにドアや窓を開けて換気をすることになってしまったのでした。