ローイ・クラトンを見る

 タイにはローイ・クラトンという行事があり,つまりそれは日本で言うところの燈籠流しですが,私たちがコーンケーンに着いた翌日の11月19日はコーンケーンのローイ・クラトンの日(もしかするとタイ全国ローイ・クラトンの日だったのかも知れませんが)でした。
 友達の通う大学で屋台が出たり灯籠を流したりいろいろとイベントがあるらしく,それを見に行ってきました。
タイダンス
(←これからタイダンスを踊りに行く友達)

 友達はタイダンスを踊ることになっていたので,私たちもそれを見に行くことになりました。
 タイダンスを踊るサークルがあるらしく,日本人は彼女一人で後はみんなタイだから当たり前ですがタイ人でした。
 友達が衣装に着替え,化粧をする間(タイ人はみんなとんでもなく厚化粧です)私と一緒にタイに行った友達は大学内でインターネットを使ったりぶらぶらして過ごし,その後一緒に踊る会場まで行こうということになりました。
 踊りが始まるのは7時からと聞いていたのに,7時になってから会場に移動し始める,というところもタイ人らしいと言うべきでしょう。
 そう言えば以前に友達とタイに行ったときも,10時開店のお店に10時にみんな出勤してくるようでしたし,10時にレストランに入ったら誰かが食べていて,先にお客さんが来てるのかと思いきや,店員さんが食べていた,なんてこともありました。
 タイダンスのサークルは,タイダンスを踊る女の人と,ムエタイ(タイの格闘技)の踊りを踊る男の人がいるようでした(これは二つの別のサークルかも)。
 踊りに必要な小道具などがたくさんあり,また屋台も出すようで,そのときに売るジュースなどたくさんの物を会場まで運ぶことになり,当然私たちも手伝ったのですが,歩けど歩けど目的地にたどり着きません。
 私はタイ人と3人くらいで最後尾を歩いていたのですが,あまりの人混みに前を歩く人を見失ってしまい,屋台のとぎれる一番端まで来て,ようやく行き過ぎたということに気がついたのでした。
 前を歩いていた人たちを捜しに,一人が戻っていったのでしばらく彼が戻るのを待ち,ようやく目的地にたどり着くことができましたが,暑さと荷物の重さでへとへとになりました。
 そこまで行く間タイ人の子と話していたのですが,タイ人は諦めが早く,私が分からないと言うと,すぐに「マイ・ペン・ライ」と言うのです。
 このマイ・ペン・ライは,気にしないで,別にいいよ,といろいろと意味があり,ごめんなさいの返事にも使えたりするのですが,分からないと言うと,すぐに「マイ・ペン・ライ」と次の話題に移ってしまうため,何の話をしていたのか結局分からずじまいと言うことが何度もありました。
 まあ,そんなところもタイ人のおおらかでいいところ,と解釈しておきましょう。
 友達のタイダンスはとても上手だったし,たくさんの屋台にすごい人数のタイ人に圧倒され,日本のお祭り同様楽しい気分で過ごすことができました。
 灯籠流しは,川ではなく池のようなところで行っていたようで(その日は暗くてよく分からなかったのですが,翌日見ると池のようでした)水の中に入っていって灯籠を遠くに押し出す人がいました。
 それでお金を稼いでいるのだと思います。
 カップルで行くと,何かが起きるらしく(説明を聞いたのですが忘れてしまいました)ムエタイの踊りを踊っていた男の子たちが,それぞれに花を一輪持って私たちを誘いに来ましたが,私たちは女同士3人で行ってきました。
 コーンケーンはタイの田舎で,交通機関が早い時間に最終になると言われ,その日は遅くまで外にいたので,コーンケーン大学に行っている友達の友達であるタイ人の男の子が,これまた別の友達のバイクで私と友達を送ってあげると言ってくれました。
 タイではバイクの3人乗りは当たり前で時には4〜5人が乗っていることもあります。
 何度もそういうバイクを見かけていましたが,まさか自分が3人乗りすることになるとは思っておらず,貴重な体験ができた気がします。