旗源平
旗源平(はたげんぺい)のペーパークラフト

 机の上でも遊べる小さな「旗源平」のペーパークラフト(型紙)を作ってみました。簡単に作れますので,作って遊んでみてください。
 作り方を一応解説しておきます。基本的に次のような手順で作ってください。

用意するもの

1 A4判の紙(何を作るかで2枚か3枚)
 2枚は旗やまとい用。よくあるPPC用紙などぺらぺらの紙でいいです。
 1枚は旗を立てる台用。少々硬めの紙がいいでしょう。ケント紙や写真用紙など。
 台を作らないならぺらぺらの紙だけ2枚で大丈夫です。作った本人が言うのも変ですが,台はなかなかきれいにできません。なので,旗源平で遊ぶには台がなくても,そのまま床や机の上に置いても遊べますので,台は作らなくてもいいでしょう。
 また,立体的なまといを作るのはきっと小学校の中学年以上じゃないと難しいと思います。そこで立体的じゃない「平面まとい版」の型紙も作ってみました。
 ということで,つまりは以下のようにA4判の紙を用意します。
 画像はその型紙のPDFファイルにリンクしています。
−−  城の仕切り線です  −−  通常はこんな風に3枚です。
その1 その2 その4
−−  城の仕切り線です  −−  台がいらなければ左の2枚ですむってことです。こんな風に。
その1 その2
−−  城の仕切り線です  −−  もしも平面まといを作るなら,次のように「平面まとい版」の型紙を選択し,3枚いります。
その1 平面まとい版 その2 平面まとい版 その4
−−  城の仕切り線です  −−  平面まといを作るけど,台はいらない,となれば次のように2枚です。
その1 平面まとい版 その2 平面まとい版
−−  城の仕切り線です  −− 2 竹串24本(またはつまようじ20本と竹串14本)
 長い竹串10本は半分に切って小旗用とします。その代わりにつまようじ20本でもいいです。
 14本は中旗,大旗,まとい用です。
 すべて竹ひごを適当な長さに切ってもかまいません。長さはそれぞれお好みで適当にしてください。ちなみに,小旗に対してはつまようじだとちょっと短いのですが,一応旗にはなります。
 作例では市販されている焼き鳥,串カツなどに使うための長さ18センチの竹串を使いました。
 大旗とまといは18センチのまま使いました。中旗にはちょっと短く切って14センチにして使いました。10本は半分の長さ9センチに切って小旗用にしました。
 つまり,まといと大旗は18センチ,中旗は14センチ,小旗は9センチということです。
 ということで,つまりは以下のように18センチの竹串を24本用意します。

 これをどうするかって言うと,以下のようにします。
 赤のところの4本はそのままでまといと大旗になります。
 青のところの10本は14センチに切って中旗になります。
 緑のところの4センチの10本はゴミです。
 黄のところの10本は半分の長さ9センチにして合計20本として小旗になります。


3 はさみかカッター

4 スティックのり
 アラビアのり(液体状のもの)や接着剤(木工用ボンド)でもいいのですが,スティックのりがどうも作りやすいようです。

5 先のとがったもの
 まといのばれんをつくるために円の真ん中にお穴を開けるためと,旗を立てる台に穴を開けるためのものです。使い古しのボールペンや鉛筆でもいいですし,つまようじ,竹串で穴を開けてもかまいません。
 作例では千枚通しを使いました。

6 おまけで使うなら次のようなもの
 カッター板(カッターで切るときの下に敷く物。)
 ペンチ(穴を開けるときの補助の道具。作例参照。きっとほかにもいい物があるはず。ついでに竹串を切るためにも使います。切るためにはニッパーでもいいです。)
 新聞に折り込みのチラシ(のりをつけるときに下に敷く物。たくさんあるといいです。)
 アラビアのりの入れ物(作例参照。つまりはまといを作るための補助の道具。これもいろいろと工夫ができるはず。)

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 データはPDFファイルです。それぞれ必要部分のダウンロードボタンを左クリックします。

源氏の型紙のダウンロード
平家の型紙のダウンロード
源氏の型紙(平面まとい版)のダウンロード
平家の型紙(平面まとい版)のダウンロード
旗を立てる台の型紙のダウンロード

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旗とまといの作り方

1 各部品を切り取ります。
 こんな形で,小旗は源氏と平家各10枚ずつ計20枚,中旗は計10枚,大旗は計2枚できます。

 まといは5つの部品からできています。
 頭は各3枚の家紋を貼り合わせてできています。

 ばれん(長く垂れ下がった細長い飾り)の部分は点線に沿って切り込みを入れ,上から5mmくらい残しておきます。
 左は切り込みを入れたところを示している助手のメモみよこさん。
 ばれんを取り付ける部分は内側の円まで切り込みを入れておきます。

2 旗を組み立てます。
 先に旗全体にのりをつけ,真ん中に竹串(つまようじ)を置いて,半分に折ってくっつければできあがり。
 半分に折った後,適当に端っこをそろえるといいです。

3 まといを組み立てます。
 切り込みを入れてあるばれんを取り付ける部分の真ん中に穴を開けておきます。切り込みの部分を下に折り曲げでおきます。
 そこに切り込みを入れてあるばれんをくるりと貼り付けます。ばれんの方にのりをつけて,そのあとばれんを取り付ける丸い部分にくっつけます。

 このときは写真のようにのりの容器を利用して,丸く仕上げるとうまくいきました。  竹串を真ん中に通します。このとき,上に20mmくらい出しておきます。

 頭の部分はこのようにとりあえず半分に折っておくとよいでしょう。
 竹串の上に出た部分に家紋を3枚のり付けして,頭を作ります。だいたい120度ずつの向きになるように調整します。
 これでできあがり。
 ばれんが下がってくるようなら,竹串にテープなどを巻いて滑り止めとするとよいでしょう。

4 平面まといの作り方
 立体的なまといではなく平面まといはもう一つの型紙を切り,貼り合わせてください。旗を作る要領です。

 これが旗とまといのできあがり状態。

旗を立てる台の作り方

1 各部品を切り取ります。
 型紙のはさみのイラストの線で切ります。
 1つの台に部品が2つです。全部で8つの部品になります。小さい方は小旗用,大きい方は中旗,大旗,まとい用です。

2 黒い点に穴を開けます。
 旗を立てるための穴です。適当に穴を開けられるもので穴を開けます。用意したようじや竹串の先で開けてもいいですね。大きな穴でかまいません。
 作例ではペンチをテーブルの端に置き,その上で千枚通しで穴を開けました。しかし,予定したとおりにはなかなか穴が開かず,かなりずれました。完成した物を見ていただくとわかりましが,きちんと真ん中に開けるのは難しかったです(ペンチに千枚通しがぶつかっていきなり中心からずれました)。なので,結果的に旗がかたがります。(いや,「かたがります」は金沢弁でした。共通語では「かたむきます」ですね。)ていねいに作ると,きっと真ん中にきれいな穴が開くと思います。
 ついでながら,紙に穴を開けてもいいですが,指などに穴を開けないようにしてください。

3 折って組み立て,のりで貼り付けます。  すべて境目で山折りです。折る前にはさみの先などでスジをつけておくときれいに折り曲げることができます。
 形を整えて,のりで貼ってください。のりをつけるところはすべて「のりしろ」と書いてあります。横から見ると台形が2つ重なった形になっています。
 ちなみに,大きな方の台は開けた穴の向きを間違えないようにしてください。
 台に立ててみました。だけれども,結構右に左にと傾いています。これは台の穴の位置がずれているためです。なので,旗源平をするには,この台がなくても,床や机の上に置いてもできるので,台にこだわる必要はありません。
 旗とまといだけ作れば遊べます。

 以上が簡単な作り方です。どうぞ遊んでみてください。

−−  村の水車小屋の仕切り線です  −−