金沢弁 「もみじこ」ってなあに?

 自分で小さいころから当たり前のように使っていることばでも,実はそれが金沢でしか通じない金沢弁だと知ると「えっ,そうなの?」と思わずびっくりしてしまいます。
 この「もみじこ」もそんなことばの中の一つです。
 さてでは,この「もみじこ」とは,どういう意味でしょうか?
 次の4つのうちから選んでください。

1.とうがらし

 「紅葉(もみじ)」のように赤い色をした「粉(こ)」ということで,赤とうがらしの粉をさして「もみじこ」という。
 つまり,うどん,そばなどに使う薬味の「一味唐辛子」のことですね。
 「もみじこ」のかけ過ぎには注意しましょう。

七味畑と薬研堀の唐辛子
 唐辛子の畑と坂根家御用達の「やげん堀」の七味。

2.たらこ

 「紅葉(もみじ)」のように赤い色をした(ときどき着色してあるのだけど……)タラの「子」(卵巣→魚卵)つまり「たらこ」をさして「もみじこ」という。
 ま,九州では「明太子(めんたいこ)」というようですが,金沢では「もみじこ」ということです。

たらこ
 これが「たらこ」でございます。

3.赤ちゃん

 「紅葉(もみじ)」のように赤いほっぺをした,かわいい「赤子」つまり赤ちゃんのことをさして「もみじこ」という。
 「あらぁ,なんてかわいいもみじこ!」
 と,私もよく言われたものです。
 ま,記憶にないけど……

かわいい赤ちゃん
 まだ1才の私。
「まあ,かわいいもみじこね。」

4.もみがら

 「紅葉(もみじ)」には関係なく,米どころの北陸では米を脱穀したあとの「もみ殻」をさして,愛着をこめて「もみじこ」という。
 「もみのこ」転じて「もみじこ」ってことです。米どころなので,お米はもちろんのこと,もみ殻まで大切にしているんですよ。

稲刈りのようす
「米一粒たりとも無駄にするな。」祖母の教えです。


 さて,正解はいったいどれでしょうか?

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