満腹探検隊はいかにして生まれたか

グルメをメグル無駄話

1.満腹探検隊はいかにして生まれたか

鍋だよ  などという,たいそうな表題ではあるが,たいしたものではないのである。
 「満腹探検隊」の名付け親は,1993年から共に職場で働いた,通称「ワッキー」である。
 そのころのその職場は,活気があった。
 自分は30代であったが,管理職を除けば男で最年長だったのだ。つまり,それだけ平均年齢が低かった。
 そして,年齢が近いこともあり,何をするにしても盛り上がった。
 当然宴会も…である。
 で,よく宴会をしたが,その時「ワッキー」がよく言っていたのだ。
 「さあ,満腹探検隊,次行くよ!」と。
 実にいい命名であった。
 みんなして「よし!」などと言いつつ,夜が更けていったのだった。
 そのあと彼も異動し,自分も異動し,いつの間にか「満腹探検隊行くよ!」のかけ声もなくなっていたのだが,自分としては,退職後は「満腹探検隊」するぞと決めていたのだった。
 退職後の「満腹探検隊」とは,週に1回くらいは金沢の繁華街,片町あたりに行って,1杯呑んで,その店のうまいもの,うまい酒などを紹介しようという企画だったのである。
 退職して,家にこもるのではなく,何か外に出るきっかけの一つとして「満腹探検隊」と銘打って,ウェブサイトのネタを作ろうと思っていた企画だったのである。
トーストだよ  だがその「満腹探検隊」を,50歳になって始めてしまったのだった。
 今のところ,これ以外にもウェブサイトの企画も次々と思いついて,ネタは山ほどある。しかし,時間がなくて,写真撮影したり,文章書いたりする暇がない。
 人生もすでに半分を終わり(半分どころか,半分以上),そこで,とにかく思いついたことをどんどんやらなければ,人生も終わってしまう。
 ということでとにかく始めたのであった。
 それにしても,満腹探検隊のネタも尽きることがない。
 まわりの同僚たちも自分が携帯電話のカメラで食事の撮影をすることに何の違和感も感じていない。
 この「満腹探検隊」のおかげで,いろいろなところに行ってみようという気になる。
 同僚たちとの新たな話のネタになったりする。
 食材や料理についての新たな知識を得るきっかけにもなっている。
 「満腹探検隊」も人生を豊かにする一助となっている。
 「満腹探検隊」の名付け親「ワッキー」に乾杯!

2.カタカナ言葉大好き日本人

ピザだよ  この「満腹探検隊」のページをつくるにあたっては,よくウェブサイトを見てみるのだが,本当に日本人はカタカナ言葉好きである。
 そして,ワケのわからん文章を書くのが好きである。カタカナ言葉の羅列で,いったい何を言いたいのだか,要するに雰囲気だけなんだかすごいことを言っているようだが,実は日本語で書くと何でもないということがよくあるのである。(自分の文章もワケがわからんとよく言われるが,できるだけ日本語で表現できることは日本語で書くように心がけている。)
 そんなよくある間違って使うカタカナ言葉の代表が「グルメ」である。
 昔は,まだ正しく使っていたのに,いったいいつの頃からか,間違いが始まったのだろう。
 自分が,最初に「グルメ」という言葉を聞いたのは,それこそ「ワッキー」と同じ職場だった頃で,とんねるずが歌っていた歌なのだ。
 「ガラガラヘビがやってくる。お腹をすかせてやってくる。あいつらはグルメじゃない……」とかって歌詞だ。
 この表現はまったくもった正しいのである。「あいつらはグルメじゃない」つまり「食通ではない」,だから美味しくても,美味しくなくても何でも食べてしまう。「グルメ」とは「食通」を指すということで,歌の歌詞になっていて,言っていることはあっているのである。

いっぱいやろうか?  しかし,いったいいつの間にだろうか,「グルメ」が「食通」という人のことを指すのに,「美味しいもの」というように物を指すように,勝手に解釈され使われるようになったのは。
 徐々に徐々に,カタカナ言葉なものだから,この言葉を使うのがしゃれてると思う人たちが,意味もよく分からすに,解釈を変更していったのだろう。
 本当に,カタカナ言葉好きの日本人にも困ったものである。
 やはり,正しく外国語を勉強すべきではないのか。
 英語をちゃんとしゃべれない割には,外来語をよく使う。
 正しい日本語表現あってこその外国語での表現であり,カタカナ言葉の氾濫は日本語力の低下に向かっているのではないかとおじさんとしては懸念するのであった。

3.「グルメ」の誤用を楽しむ

さてさて,もう一献  ということで,(何がということかわからないが)「グルメ」を正しく「食通」としたときに,ウェブサイトにあふれる誤用を解釈してみると,いつも笑えるので,いくつか紹介しよう。
 ちなみに,大手のウェブサイトも誤用だらけなので笑えるのであった。
(1) 「グルメ情報」
 よくある表現。「食通の情報」ならば,どこに「食通」がいるのかの情報と解釈すべきだが,そんな人を探し当ててどうするんだか。
 これを「食通のための情報」とするのであれば,まだいいと思うが,そんな内容で書かれているのではなく「美味しいもの」を紹介しているのであった。
 類似表現に「グルメ評論家」なんて人がいる。「食通」を評論するのかね?
 どちらにせよ,「食通」の人の情報なんてウェブサイトは見たことがない。
(2) 「××グルメを食す」
 これもよくあるが,おそろしい!!人食い人種か!(ってこれは差別的表現なのかな?)でも,「『食通』を食べる」なんて,どう考えても,日本人の身内だけで,お互いに誤解のまま意味が通じて,間違って使っているならいいけど,フランス人にしゃべったら誤解を受けるだけだ。
(3) 「夏のご挨拶に,グルメやお酒を贈ろう」(gooショッピング)
 人間送りつけられても困ると思うけど。それよりも「シェフ」贈ってくれる方が役に立つと思う。
(4) 事例いろいろ
 ということで,いずれも「グルメ」を「食通」と置き換えて解釈すると,なかなか楽しいですね。

たまには洒落た洋食を  じゃ,いくつかウェブサイトから拾った表現をどうぞ。
「××のグルメがギュッと詰まったサイト」
  おおっ,食通が何人も集まっているのか?
「横浜中華街グルメをお取り寄せ」「グルメおすすめセット」「お取り寄せグルメ」
  これまた,人を呼ぶのかい?
「お得なグルメをまとめ買い」
  いよいよ人買いが現れたぞ。「安寿と厨子王」を思い出してしまうなあ。
「おうちで極上グルメを堪能」
  おおっ,またもや人食い人種?
「Yahoo!グルメ 出前注文サービス」
  これだけなら,食通の人からの出前注文サービスとも受け取れるね。
「全国のグルメなレストランや飲食店」(MSNグルメ)「グルメな特派員」
  いよいよ「グルメ」という外来語名詞にも形容動詞的な用法が用いられている。このような表現がカタカナ言葉を氾濫させる元凶だね。
「グルメ探検隊」
  「満腹探検隊」に対抗しているようだが,食通を探し求めているのか?そういう意味ではないよね。
  でも,グルメで構成される探検隊という意味ならば,まったくもって正しい使い方だ。
  そう考えると「満腹探検隊」も満腹を求めているわけではないが,おかしな命名といえばおかしな命名である。
「A級グルメ」「B級グルメ」
  人を格付けするのかい?といっても,もちろん「グルメ」を「食通」の意味で使ってなくて,「美味しい物」の意味で使っているのだが……

 とまあ,探し始めるときりがないので,みなさんもやってみてはどうでしょう。
 これ以外のカタカナ言葉も,正しい意味を知って,その意味でこの人は何を表現したいのだろうかと考えてみると,ネットサーフィン(これもカタカナ言葉だけど,最近聞かなくなったような気がする……)も楽しいですよ。

満腹探検隊
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