マレーシア・シンガポール旅行記
 −マラッカのホテルを出て,マレー鉄道のタンピン駅に向かう−

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 さて,3日目である。今日の日程はタンピン駅からマレー鉄道に乗り,シンガポールへと向かう。また,タンピン駅に着く前に地元の市場(マーケット)を見に行くという予定である。
夜明けの町並み 夜が明け始める 明け方の町並み
(写真説明 上左:夜明けの町並み。上中:「もうすぐ日の出よ。」上右:明け方の町並み1。)

明け方の町並み 明け方の町並み ホテルのプールを見下ろしてみる
(写真説明 上左:明け方の町並み2。上中:明け方の町並み3。上右:ホテルのプールを見下ろしてみる。)

 さて,朝,目を覚ましたら,まだ日が昇っていない。
 まずは,廊下に出て1枚撮影する。まるで朝靄がかかっているように写ったが,何のことはない,部屋が涼しくて,カメラを外に持ち出したら,あっという間に曇ったのだった。最低気温が28度くらいだから,毎日,日本で言うところの熱帯夜である。西はマレー海峡のはずだから,反対側から日が昇り,東側の廊下から日の出が拝めるのではないかと思っていたのに,その気配がない。
 次には,もしかしたらマレーシアの日の出が海岸から拝めるかもしれないと,海岸へ出たが,まだ日は昇らない。それであきらめて朝食にしたのだった。
(明け方の街並みの写真1・2・3の大きな画像「エブリー リゾート ホテル マラッカからの明け方の街並み」のページもつくってみたのでご覧ください。)

朝食 朝食 朝の海岸
朝寝する黒猫ちゃん
(写真説明 上左&上中:今日の朝食。上右:日が昇ってしまった海岸にて。左:ホテルに戻ろうとすると,黒猫ちゃんがのんびり朝寝している。)

 朝ご飯を終えるといつの間にか日が昇っている。しかも,予想と反してかなり南側にお日様がある。いったいどの方角から日が昇ったのだろうか?結局マレーシアの日の出は見られなかったのであった。


 さて,あとは一路タンピンを目指す。
 路線バスらしきバスが目の前を走る。黒い排気ガスをまき散らしている。住民の貴重な足なのかもしれない。
 さて,少し走るとタンピンの町に入ってくる。この町にある地元の人たちの行く市場に行ってみる。

バス 市場の遠景 市場に近づく
(写真説明 上左:前を走る路線バスらしきバス。上中:市場の外観。上右:市場の遠景。)

市場の野菜 市場の魚 鶏とおばちゃん
(写真説明 市場の風景。)

 この市場はそんなに大きくない。地元の生鮮食料品のスーパーマーケットという感じの店である。見慣れぬ野菜や,魚が並んでいる。魚のせいなのか,かなり生臭いのだが,そんなことはものともせず,市場を一周する。イスラム教徒の国だからなのか,鶏肉が大量に売られている。というか,つい先ほどさばいたばかりという感じで山積みである。おばちゃんが仕事をしながらニッコリ笑ってくれる。

豆腐みたいなもの 市場の中 市場
(写真説明 市場の風景。)

 生臭いにおいのせいか,この市場の中へ入らない日本人多数である。漁港に行けば日本だってこんなにおいである。まあ,鶏を並べて,さばいている場面は見たくないかもしれないが,それでも昨日はみんなで鶏の唐揚げを食べたでしょと言いたくなる。
 我々夫婦は市場のにおいなんてこんなものだと思っているし,せっかくだから何でも見ておかなければと,一番ゆっくりと市場を一周したのだった。
 最後に出てくるとガイドのショーさんが「日本人はあまりこんなところに入りたがりませんねえ。」と言う。「昔は日本もこんなものだったでしょう。」とも言う。いや,昔だけじゃなくて,今だって市場はこんなもの。
ハイビスカス
 日本人はあまりにもきれいさを求めるあまり,臭いものには蓋をしろ,という発想で見えなくしているのかもしれない。毎日のように肉や魚を食べているが,きれいにパックに入ったものしか見ていないのかもしれない。

(写真説明 左:マレーシアの国花「ハイビスカス」。)

 さて,道ばたにはそこかしこにマレーシアの国花のハイビスカスが咲いている。やはり,マレーシアだなあ。