那谷寺(なたでら)は真言宗の古刹です。
717(養老元)年,泰澄(たいちょう)大師が千手観音を岩屋に安置したのが始まりとされます。
(← 山門です)
(← 書院)
この建物は書院で,特別拝観のときしか見られません。
このお寺は往時は寺院250ヶ坊におよぶ隆盛を極めましたが,南北朝の争いや1474(文明6)年の一向一揆により,坊舎が焼き尽くされました。
しかしその後,その荒廃を嘆いた加賀藩主,前田利常公が寛永年間(1640)に再建をしました。
この書院は,利常公自身が住んでいたものです。
那谷寺は紅葉の名所でもあります。
撮影したのは2003年10月19日でしたが,紅葉にはまだまだでした。
例年の見頃は11月。中旬頃が見頃でしょうか。
この写真は山門から歩いてきたところの,奇岩遊仙境という,自然の地形を利用した庭園です。
このあたりの紅葉が美しくなります。
ぐるりと境内を巡って,護摩堂あたりからの奇岩遊仙境のようすです。
この写真の大きいサイズはこちらです。
右は重要文化財になっている三重の塔です。
そして,秋の紅葉のほかにもう一つ,那谷寺で有名なのが,この芭蕉の句。
石山の 石より白し 秋の風
これは,元禄2年8月5日,奥の細道の道中でこの那谷寺を訪れた松尾芭蕉が詠んだ句です。
この句碑が那谷寺の境内に建っています。
尼御前岬沖4kmの日本海上空10kmからの鳥瞰図。
縮小画像またはレンズの焦点距離をクリックすると大きな画像(1000×600ピクセル,ファイルサイズは250KB前後)が見られます。
この地図の作成に当たっては,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図200000(地図画像),数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使,第415号)
鳥瞰図の作成にあたっては,上記国土地理院のデータおよびカシミール3Dを使用しています。
さてこのあと,那谷寺でいただいた案内をもとに,役行山(円行山)(えんぎょうさん)に行ってきました。
ここは,500年前まで那谷寺の行者が自然智(じねんち=泰澄大師が山中で体験した世界)を得るために修行をした場所だそうです。
いまはお堂や宿坊が建っています。
そこからの眺めは素晴らしく,天気のいい日には白山がよく見えます。
この日は午前中には白山が見えたそうですが,天気がよすぎて午後からはかすんでしまいました。
日本海側をぐるりと撮影したのが,次の写真です。
小松空港に着陸しようとする飛行機もしっかり見えましたが,写真からは判別しにくいですね。
この写真の大きなサイズ(2180×320ピクセル,124キロバイト)はこちらです。
この場所は那谷寺から東南へ8.2km,標高470mです。
那谷町から菩提町を通り抜け,林道赤倉線を上っていきます。
峠で直進すれば,峠を下って小松へ出るのですが,この峠で右へとあがっていけば着きます。
この生雲で蕎麦をいただいた記録は満腹探検隊の生雲のページへどうぞ
役行山(円行山)のあとは,再び上がってきた峠のところまで行き,下って小松方向へと向かいました。
そこから,赤瀬の町の方に向かうと,赤瀬那殿観音があります。
(← 県道から上っていく階段。)
かなり急な階段を上っていくことになります。
階段の横には泰澄大師像があります。
(← 本殿)
てっぺんのくもろ巖とやらに上っていく半分あたりのところに本殿があります。
(くもろ巖 →)
赤瀬の町にあった,案内図。
左下隅に表示されている「那殿大橋」のこちら側に赤瀬の町があります。
右上に「至 那谷寺」とありますね。この道が那谷寺からやって来て,役行山(円行山)へも行ける道です。
(← ソバ畑の向こうに赤瀬ダムが見える)
このあとは国道360号線に出て,帰りました。
途中,中の峠町の中の峠トンネルのところで,この町の物産祭りをやっていました。
かけそば1杯200円也ということで,おいしく頂きました。
それとイワナの塩焼きをやっていて,注文するとサービスということでイワナの骨酒をふるまってくれました。
ありがたく頂戴して,ちょっとした那谷寺へのドライブは終わったのでした。
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