このページは,ライブカメラ構築までのおまけのお話です。
ライブカメラを作ってみようかな,と思っている人は,ちょっとだけ参考になるかも知れません。
ま,管理人のメモ書きのページですね。
なおこれは初代のライブカメラ構築についてであり,2004年当時のものです。
初代
機種:SOTEC M3100RW
OS:Windows XP(Windows Meからのアップグレード)
しかし,このパソコンよくフリーズする。1日ほうっておくと,突然かたまっていたりする。ライブカメラが更新されていないときは,この症状。
二代目
機種:NEC ノートパソコン
OS:Windows 98
前のパソコンいよいよあきらめて,その昔石川県のインターネットコンクールの賞品としてもらったノートパソコンとする。しかし,これがいよいよおシャカとなる。ハードディスクがクラッシュして,忙しくてアップロードせずにいたデータもすべてだめ。
三代目
機種:NEC (娘の払い下げ品)
OS:Windows XP
メモリー少なく,やたらと重い。しかし,ライブカメラ専用機として今のところ稼働中。
四代目
機種:NEC (妻の払い下げ品)
OS:Windows XP
カメラとの相性悪く,カメラも強風であさっての方向を向くことしばしば。そうこうするうちにパソコンがクラッシュ。あのお気に入りのソフト「ListCam」も消えた。
光ファイバー回線常時接続
常時接続だが,自宅サーバーではなく某レンタルサーバーを利用。
ListCamという優れもののフリーソフトを使っています。
いろいろと細かい設定もできるほか,FTP機能も備えていて,この機能でサーバーにアップロードしています。
ListCamのウェブページはこちらです。
http://www.clavis.ne.jp/~listcam/index_j.ssi
と言いたいところですが,このサイトがなくなってしまいました。唯一下位バージョンのみダウンロードサイトなどに残っていますが,優れものの上位バージョンが手に入らなくなりました。あんなにすごい,多機能のいいソフトウェアがフリーソフトだったなんて,バックアップを取っておくべきでした。パソコンのクラッシュと共に我が家から消えてしまいました。惜しいことをしました。
初代はこれです。
USB接続,ウェブカメラ エレコム UCAM−C1C30WH
(設置された状態のカメラ。ちなみに梱包されていた梱包材にそのまま収まった状態で,針金で縛り付けられております。→)
30万画素
ご近所の家電量販店で4160円(定価は7854円)
カメラの規格 大きさ W40.4×D57×H79mm
本体重量:118g
受像素子:1/4インチCMOSセンサ
最大解像度:640×480ドット(VGA) (ちなみに320×240ドットで取り込みをしている)
しかし,画像はいまいち。値段相応というべきでしょう。
初代はこれです。
ARVEL 4ポートUSBハブ
パソコンにUSBポートが1つしかなかったので,他の機器も接続するために購入。
ご近所の家電量販店で2080円
初代はこれです。
USBエクステンダー(延長器)
USBケーブルを延長するためのもの。
USBケーブル通常は5m,特別なケーブルでは30mまでしか延長できないが,延長器を使うと延長器同士はLANケーブルで接続できて,最長100mまでの延長が可能になる。
使っているのは50mまで延長できて,USBポートが2つあるもの。
ちなみに,これはカナダの電機メーカー製でした。
他にもいくつかのメーカーからこの手の機器が販売されていますが,これが一番割安でした。
(これがUSB延長器(USBエクステンダー)です。パソコン近くの壁に張り付いている。左側がUSBケーブル,右がLANケーブル。逆さに写っているようですが,壁への取り付け金具をつけたらこうなりました。もう一つ天井裏にカメラ側の同じ大きさの機器があります。→)
ご近所家電量販店では扱っていなくて,通信販売で購入。送料1050円込みで27090円。
LAN(カテゴリー5)ケーブル 30m
ご近所家電量販店で 2270円
まったくもって単純な理由ですね。人間好奇心を持ち続けなくてはなりません。
このページ作成のためにいろんな店をまわって歩き,本を探し,インターネットで検索し,工作をし,と結構脳みそと体を使いました。
とにかく,人もやっているというライブカメラ(ウェブカメラ)を自分のウェブページでもやってみたかった,とこういうことです。
それと,それができそうな環境(手頃な値段のカメラがあり,インターネットに常時接続ができ,無料で手に入るライブカメラソフトがある)ということが,やってみようかという決心をさせたのですね。
これも単純な理由ですね。
金沢にもウェブカメラのサイトはあるのだけど,山と空模様を映してはいないようなので,山と空模様を映して,夏の青空,冬の雪の山などをみなさんに見せてあげようかな,なんて気持ちからでした。
そうしたら,当ウェブサイトの訪問者も増えるかもというちょっとした下心であります。
北陸金沢は積雪の多い地域です。
カメラを増やして,路面や,積雪状況を映し,これはまずいぞ,早く家に帰らなくては,なんてことを言うために,まずはライブカメラの設置をしようとしたのでした。
このあとの予定としては,冬季限定で積雪状況のカメラを設置する予定。
もっとも苦労したことはパソコンとカメラの設置場所が離れているため,どうして接続するかということ
パソコンのある部屋が1階の北西の部屋。カメラを設置しようとしたのが2階の大屋根の一番高いところ。この2カ所をどうやって結ぶかが最大の課題でした。ここにカメラが設置できなければ「金沢の空」どころではなく,まったくおもしろくない。
ここまで,家の中を最短距離(直線距離)で結べば10m。
初めに考えたのは,今は使ってない古いノートパソコンをウェブカメラ専用として2階に置き,それにカメラを接続。そのノートパソコンをLAN接続として,画像をアップロードする方法でした。
これだと家の中を適当にLANケーブルをはわせればいいし,無線LANにすれば,ケーブルもいらない。
しかし問題は,このノートパソコンが古すぎたこと。
Windows98パソコンで,USBポートなし。ハードディスク容量も小さく,すでにデータを保存するゆとりもなし。しかも,見て歩いたウェブカメラはWindows98に対応していないものも多い。
次に考えたのがUSBケーブルの延長
しかし,家の中での最短距離は10mだが,そんな最短距離で結べるわけもなく,家の壁をはわせると,20mは優に超えそう。そこでUSBの規格を調べると,基本的にはケーブルの長さの合計が5mまで延長できるとのこと。これでははるかに足りない。
(エアコンの室外機との接続パイプ取り付け穴からケーブルを出す→)
そこで調べると,もっと延長するためのケーブルが販売されていて,これは5m単位。しかも,これにもUSBの規格があり合計30mが限度。このケーブル1本約4000円だから,機器の分を除き,5本購入すると20000円にもなる。これでようやく30m近く延長できる。しかし,これを屋外をはわせるとなると,風雪にさらされて,接続部分などがとてもじゃないが,うまくいくとは思えない。
そうこうするうちに,インターネットで検索すると,あるものです。USB延長器というものが。いくつかのメーカーが出していますが,最長で100mまで延長できる。しかも,延長にはどこにでもあるLANケーブル(カテゴリー5)でいいとのこと。これだと1本のケーブルで延長できる。価格は接続ケーブル5本分よりはちょっと高いけれど,将来的にいろいろな用途も考えると,これを使うことにしました。
あとは屋根裏にあがり,適当な場所を探してケーブルをはわせました。
このUSBカメラとパソコンとの接続が一番困ったこと。
USB接続のカメラもこのように安価に手に入る時代ですので,ライブカメラソフトも,いろいろと出ています。
いろいろと調べたところ,フリーソフトに優れものがありました。
それが,今使っている「ListCam」
作者のURLは上にも記述しましたが
http://www.clavis.ne.jp/~listcam/index_j.ssi
です。
このソフトについては,さまざまな機能が充実しており,文句ありません。
でもソフトのインストールに少々苦労しました。
最新のXP専用バージョン(ver2.09以降)は全角文字のフォルダからはインストールできない。
しかし,Windows XPで自分のアカウントでログインすると,中に「既定」という文字がふくまれるフォルダからインストールされるようになる。この原因が分かるまでに1日かかった。そのため,これはだめかと思ったが,家族のログイン名でログインして,何とかインストールできた。単純なことだったんですね。
屋外に設置しようとしたため,安いUSBカメラであっても箱みたいなものが必要。
そこであれやこれやと試行錯誤をしました。
初めは100円ショップにて透明ガラス容器またはプラスチック容器を探し,その中に入れてしまおうと思ったのでした。しかし,これでは温室の中にカメラをおくようなもので,夏だと作動範囲をはるかに超える温度になるはず。
それでやはり,よくあるような,監視カメラのケースのようなものを作ることにしたのでした。
(屋根の軒下に着く,カバーのない状態のカメラ→)
その際,もともとカメラの入っていたケースのパッケージを保存しておいて,そのままそれに鳥の巣箱のようなものをかぶせることにしました。
材料は暑さ5mmの発泡スチロール板。軽くて,加工しやすいのが長所。白い色のものを選び,夏の日差しから守れるかと思って製作。材料費600円,発泡スチロール用接着剤200円弱。
(鳥の巣箱のようなカバーつきの状態→)
あとはカメラ固定のための支えを木で製作。
とにかく屋外に設置する場合には,風雨から守ることや,場所を固定することに苦労しますね。
何しろ安いUSB接続のウェブカメラ使っていて,しかも安く上げようとしているので,適当に自作するしかありません。本格的な屋外用防水型のカメラはUSB接続じゃなく,しかも最低でも25000円くらいします。ちょっとした趣味のために購入するには高すぎます。(といってもUSB延長器が30000円近くしたのだけど……)
(ちょっと離れてみた状態のカメラです→)
トラブル編
2004年6月21日の強い台風6号のあと,カメラがあさっての方向を向きました。金沢ではそんなに強い風ではなかったのに,それでも夜のうちに吹いた風で,カメラが動きました。やはり風の力は強い。金沢の瞬間最大風速は25.4mで,夜は風速15m以上の風も吹いたとのことでしたが,単にもとのカメラの支えを利用していただけなので,頭に鳥の巣箱みたいなものをつけたから,ちょっと風速に耐えられなかったのでしょうか?確かに,重さの割には風を受ける面積が広いものだから……
ライブ画像については次々と同じファイル名でアップロードして,ひとつのHTMLファイルで閲覧すればいいので,特別な仕組みは必要なかったのですが,過去の画像については年月でフォルダを作り,その中に毎日の分を格納する予定でしたので,それをどのように閲覧するのか,その仕組みを作るのに苦労しました。
HTMLファイルを複数作るのではなく,ひとつのHTMLファイルで画像のみを選択して表示するにはどうしたらいいのか,試行錯誤しました。
そこで使ったのがJavaScriptです。
フォームで年月日を選び,そのファイルのあるフォルダから画像を表示させる,そんな単純な仕組みだったのですが,いかんせん,JavaScriptについてはまったく分からない。そのため,サンプルのあるウェブページを探したり,JavaScriptの解説のウェブページを読んだりと,いろいろとやってみました。その結果できたのが過去画像のページ。中身のJavaScriptは単純ですので,興味のある方はソースを見てみて下さい。とても単純でも,初めてやろうとするものにとっては,かなり壁が高いものです。
以上がライブカメラ構築までのお話でした。
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