分類:和食
所在地:東京都台東区浅草2丁目5−14(ホッピー通りに「本店」)と浅草1丁目40−7(ちょっと離れて「煮込み通り2号店」)があります。
探検時期:2016年2月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:本店→3人で少なくとも瓶ビールは6本。あとはいろいろと注文。
煮込み通り2号店→生ビール飲んで瓶ビール飲んで,ハムカツ食べて……
今回の所要経費:はていくらだったのやら
探検隊の報告:
世の中不思議な縁があるというもので,それがまた人生の楽しみなのだった。
これはその続編である。
東京への出張である。研修会があった。おあつらえ向きに休日の前日にあり,当然のごとく金沢へ帰ることはなく,東京一泊である。そしてお泊まりは毎度のごとく浅草である。
予定の行動はホッピー通りで2軒ほどはしごして,浅草演芸ホールで最後まで過ごし,仕上げにまたもやホッピー通りで軽くやってホテルに帰るということだった。
ところがその予定が大きく狂ったのが人との縁である。
まずはまだ行ったことのない「鈴芳」に入った。一人なのでカウンター席の空いているところに座る。コの字型のカウンターの一つの角である。そして,このカウンター席の隣に座っていたのが,今夜の予定を大きく,そして楽しく狂わせてくれたK君とY子ちゃんの二人連れだった。
「鈴芳」では途中からこの2人と話がはずみ,自分は東京へ来るたびに浅草に泊まり,ホッピー通りで飲むのを常とし,浅草演芸ホールで落語を聴くのもお楽しみであることなどを話したりしていた。そして,これまで来たことのある店,今夜行こうという店のリストなども示しているうちに,じゃ次の店も一緒に行きましょうよとのY子ちゃんの誘いにのって,まずは「鈴芳」のお隣のこの「浅草酒場 岡本」の本店へと来たのだった。
ここは間口が2間ほどの小さな店である。外に張り出した部分がなければ,カウンター席がL字型になっているだけの店である。しかし,このホッピー通りの常として,外に張り出したテントの下にテーブル席がある。それはもう10数席はあっただろうか。最初入ってすぐのところに陣取ったが風が吹き込んで寒い。そこでカウンター席に近いところに移動する。2人掛けテーブルにK君とY子ちゃんは向かい合って座り,自分は椅子を一つ移動させて,四角形のテーブルの残りの一辺に座る。「じゃ,パパはお誕生席ね。」などといつの間にか通称「パパ」になっている。
さて,何を飲むかだが,ホッピー通りであるにもかかわらず瓶ビールである。550円也。
1次会の「鈴芳」では生ホッピージョッキ3杯と「もつ煮込み」「牛すじ煮込み」ということで,これで適当に酔っていたので,自分のリクエストでビールになってしまっていたのかも知れない。何しろはっきりとした記憶がないのである。つまりそれほどほろ酔い気分で気持ちよく飲んでいたのだった。
ちなみにこちら「元祖牛すじもつ煮込み」ってやつらしい。酔っ払っていても満腹探検隊としてしっかり撮影だけはしてある。600円也。「やつらしい」って要するに自分で何注文したかこの段階ではすでに覚えていないのである。時刻は18時26分。つまりは「鈴芳」で一人宴会を始めてから2時間後にここ「浅草酒場 岡本」にいるのだった。いや,「浅草酒場」ではなく「浅草酒BAR」らしいのだが……
ところでこれまこのホッピー通りでは「もつ煮込み」か「牛すじ煮込み」かどちらかなんだが,ここはどちらも入っているらしい。そして豆腐付き。それにハチノスまで入っている。それがこの店の特徴のようだ。
こちらお新香。どうもK君はお新香が好きならしい。「煮込み通り2号店」でも注文してた。400円也。
それにしても彼らとは何を語っていたのだろうか。そんなにおしゃべりとは言えない自分なのに,彼らとはこの後の「岡本 煮込み通り2号店」にまで行き,合計で5時間以上は一緒にいた。そうして何かをしゃべっていた。結構質問をした。何しろ自分の知らない世界もあったし面白かったのだ。
こちらなんだろう。記憶にはないが記録にはある。きっともつの炒め物。時刻は18時29分。
すでに浅草演芸ホールでは18時から夜の部が始まっている。もはや落語はどうでもよくなり,彼らと語るのが楽しい自分なのだった。
でも落語よりも楽しいなんて,なんていい想い出なんだろう。
そうそうこれは二人がビールビンを持つ写真。このビールは「アサヒスーパードライ」なのだが,ラベルには東京スカイツリーが青く描かれているのだった。
この写真撮ったのは覚えてる。「おやまあ,スカイツリーのデザインじゃないの。記念に撮っておこう。」と言ったら二人が1本ずつ持って掲げてくれたのだった。
それにしてもここではきっと瓶ビールを3人で6本は飲んだ。差しつ差されつ,時には独酌で小さなグラスに注ぎつつ飲んでたのは覚えている。そして,ビールがなくなるとはK君は2本ずつ運んできたのだった。それをしっかりと飲んでいた。いやはや酔っ払いのおじさんなのだった。
さてこの後はまたどうしたわけか「岡本 煮込み通り2号店(別館)」に行く。
いったいどういういきさつで行くことになったのやら,せっかくの2人のデートをじゃまするおじさんなのだった。それに,何はなくともこのY子ちゃん酒が強い。はっきり言って自分以上に飲んでるようだけど,意識はっきり,ろれつばっちり,サポートきっちり。
ちなみにこの「岡本 煮込み通り2号店」は結構広い。外に張り出さなくとも充分席がある。今回は4人掛けの席で,自分はY子ちゃんの横に座る。で飲みものが生ビール。そしてこの店にはつきだしがある。
時刻はすでに8時半。浅草演芸ホールの夜の部ももうトリの時間だ。
こちら「ハムカツ」。
「下町居酒屋なら『ハムカツ』でしょ。」
とか何とか言ったような記憶がある。断然記憶があいまいなおじさんである。とにかくこの段階では気分はしたたか飲んだ状態。普通ならば眠くなるのに,元気なのは2人の若者がいて,その元気をもらっているせいか。それとも酒に強いしっかり者のY子ちゃんがいるので安心しているせいか。
そうして残った写真を見るとなんと「サッポロ赤星」を注文して飲んだらしい。いったいどういうことか。これが9時20分。とうに「浅草演芸ホール」も閉まり,飲み始めてから5時間である。
さてこれから先は適当な時間にホテルに帰ったらしい。彼ら2人に「さようなら。」と言ったのやら,「気をつけてね。」と言ったのやら,全く覚えていない。さらにはしっかりと支払いをしたのやら。「俺出すよ。」と言ったような気はするのだが,ほんとに払ったのやら。何しろ財布の中身がちっとも減っていないし。ホテルに帰るまでにどの道を通ったのかも覚えていないし。ただホテルの部屋にたどり着いたら風呂にも入らず倒れ込んで眠ったことだけは覚えている。
ということで,いやはやこの夜は浅草ホッピー通りでなんと楽しい経験をしたことやら。
世の中不思議な縁があるというもので,それがまた人生の楽しみなのだった。
探検隊おまけの報告:
くわしくはウェブサイトへどうぞ:「浅草酒場 岡本」のウェブサイト(外部リンク)
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