がんばさんのネパール旅行記(ネパール式法事体験記)

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 ダンネバー −お別れに涙ポロポロ−

nepal  日曜日,カトマンズに帰る日です。旅の安全を願って,額にティカを付けてもらいました。インドやネパールの人たちが赤や黄色の染料を額に付けているあれです。車の所まで皆さん集まってくれました。一人ひとりと握手をし,抱き合って,お世話になったお礼を言おうとしても涙が出て言葉になりません。「ダンネバー(ありがとう)」と言うのが精いっぱいでした。
 カトマンズでは,大使館に勤務していらっしゃる金沢出身の谷口栄三郎二等書記官と,一年ぶりの再会をしました。この方は,カンボジアでPKO活動をし,負傷して日本に戻り,すぐまた志願してネパールに来たという猛者です。私が何度もネパールに行っていることを聞き,事情をたずねに私の店に何回か来られた縁で知り合いました。
 谷口さんはとても元気そうでした。奥さまもこちらになじんでおり,特に子どもさんは半年もたたないうちに手で食事を取っているそうです。
 今回,この旅で感じたことは,ネパールの人たちのあつい信仰心,温かい心,親や目上の人に対する深い尊敬の気持ち…。一回り優しい心になれて帰ってこれたと思います。最後に,ネパールでお世話になった人たちに。ダンネバー。