満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:福永(ふくなが)

分類:和食
所在地:金沢市片町(片町スクランブル交差点から西方向,徒歩2分とかからない)
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探検時期:2017年3月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:会席料理のコース(10000円)+飲み物代
今回の所要経費:一人あたり割り勘にすると約18000円
探検隊の報告:
 美味しい料理だったが,酒代が高いのにちょっとだけ驚いた。
 おめでたい行事の打ち上げである。無事終わったことを祝し,今宵やって来たのは久しぶりの片町での宴会である。最近は職場の職員の住所構成から,宴会場は金沢駅近辺が多く,なかなか片町に来ない。今宵は幹事がここがいいのではと選んだのが,片町はちょっと裏に入ったビルの1階の「福永」であった。
 店に入るとカウンター席があるが,我々10人の団体は一つだけある小上がりに入る。この小上がりは基本8人くらいしか入らないので,10人では結構きつい。狭いので少し元の配置の座席を移動させ,お誕生席を作っての宴会の開始である。
 まずは最初に「鰤大根」が置いてある。これを肴にビールで乾杯である。鰤アラで,なかなかいい味である。
 なにしろ幹事が「ここがいいでしょう。」と10000円で会席料理を頼んだので,次に何が来るかと,期待が膨らむ。
 続いてはお造り。真ん中の赤いのが,なんともはや久しぶりに食べた鯨刺しである。
 ついつい同年代の者が,昔の給食の「鯨の竜田揚げ」が美味しかったという話になる。当時,牛肉が給食に出た記憶はない。豚汁などで豚肉はあったと思うが,牛肉は出たことがない。そんな中で美味しかったのは「鯨の竜田揚げ」さらにピーナツ和えだったような気がする。当時の子供にとってはご馳走だった。
 こちら焼き物。いったい何だったのやら。左上の小鉢は「カニ味噌」。これをちびりとなめるとお酒が進む。
 さて,ここで問題の高いお酒をいただくこととなる。
 こういう美味しい料理なので,これならば日本酒でしょうと,日本酒を頼むこととした。すると4合瓶の箱が6つか7つほど並べられる。どれでも選んでくださいとのこと。
 その中でひときわ目を引いたのが「古古酒」というやつであった。
 で,その値段も聞かずに古古酒の中でも「手取川」がいいのではないかと「手取川 古古酒 大吟醸」をいただくことにしたのだった。
 紙箱を開けると何とさらに桐箱である。いかにも高そうな感じ。だが,こういう宴会でもないと呑めないだろうといただく。
 これがまたさらりと飲める美味しい酒である。
 隣の若者がささっとネットで値段を調べると「3万円」とかって言うので驚く。市販価格が3万ならば,割烹価格は3倍の9万くらい。おやまあいいのだろうかと思ったが,すでに封は切った。ただ,実際には3万ではなく,市販価格は4合瓶で5000円+消費税程度であった。なので,10人で適当に飲んで,この割烹ならばグラス1杯,いやグラスに半分程度で1000円くらいであろうか。
 本日とりたてて美味しかったのがこちら「ノドグロ蒸し」。かなり身の厚いノドグロが蒸し上げられて出てきた。これがまた,たっぷり脂がのっているし,かと言って,蒸されているので,無駄な脂もなく,身がふっくらとしているし,味付けも全くの薄味で素材のノドグロの味そのもの。出てきて,温かいうちにいただいたが,これがいい味であった。
 さて,さらに日本酒である。並んでいる4合瓶の箱の中からまたもや「古古酒」を選ぶ。この際少々高くても美味しいものをいただこうという魂胆である。
 で,選んだのがもう一つの「古古酒」の「天狗舞 古古酒純米大吟醸」。こちらも4合瓶で5000円+消費税程度の値段が市販価格だった。
 味の方は「天狗舞」の方がややまったり系,なので「手取川」のすっきり系の古古酒の方が自分にとっては好みだった。
加能蟹  さて左は蒸し物。はす蒸しだったか。
 そして右,ずわい蟹である。石川県なので,「加能蟹」。この手の大きさのものが3杯出てくる。
 適当に取りつつ,美味い酒を飲む。
 さて,この蟹をほとんど食べ尽くし,
「この甲羅に酒を入れると美味しいんだよなあ。」
 などと言っていると,ご主人が
「甲羅酒を作りましょうか。」
 との提案。そこで頼むこととする。
 するとそれにはいわゆるパフォーマンスというのがあり,蟹の甲羅はある程度香ばしく焼きあげられ,それに熱燗を注ぐのだが,酒に火をつけるという技。日本酒もこんなに燃えるのかとついつい感心しつつ眺める。
 で,この甲羅酒が美味しいのなんのって。香ばしく焼けた蟹の味に日本酒がぴったり合い,古古酒もよかったが甲羅酒もまたいけるのだった。
 最後に締めのごはんである。まずは味噌汁が出てくる。これは何という海藻だったやら。
 そして上品な味の炊き込みご飯。
 まあとにかく,ここの会席料理は美味しかった。
 ただ料理の品数はそんなに多くはない。「鰤大根」「お造り」「焼き物」「のどぐろ蒸し」「蒸し物」「茹で蟹+蟹味噌」「ご飯と味噌汁」「デザート」ってところ。いわば少数精鋭である。ゆっくり味わい,ゆっくり飲む,そんな店だね。
 こちらデザート。
 そして,会計をしてちょっとだけ驚いたのだが,総計が179500円。最初この団体が8人だと思い,何と一人あたり料理が10000円で,酒がもっと高い11000円かと驚いたのだった。しかし,よくよく考えると我々は10人で来ており,一人あたり18000円弱。ただそれでも酒代が8000円近い。そんなにたくさんビールも飲んだつもりもないが,古古酒がいい値段に設定されていたのか,それとも蟹の甲羅酒がいいお値段に加算されたのか,まあ,おめでたい会で,楽しく飲めて,美味しく食べられたので,よしとしよう。
 しかし,あの古古酒と甲羅酒のこの店でのお値段を聞いてみたかったなあ。
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探検隊おまけの報告:今回は特にありません。

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