満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:光浜荘(みつはまそう)

分類:和食
所在地:熊本県天草市五和町鬼池5084-5(鬼池港フェリーターミナルからすぐ)

−−−お箸の仕切り線−−− 探検時期:2019年8月  今回の探検目的:昼食
今回のお品書き:天草Sea×Oh!南蛮ちゃんぽん+たこ飯+瓶ビール×2
今回の所要経費:700円+300円+650円×2→2300円
探検隊の報告:
 美味しい「ちゃんぽん」と,面白い体験。旅はいいねえ。
 九州旅行6日目である。いよいよこの旅も終わりに近づきつつある。この日は長崎県は雲仙から熊本県は天草へと渡る。
 泊まっていた雲仙温泉から,まずはバスで雲仙の南,口之津港へと移動する。8時50分雲仙発で,翔南高校前で降り,15分弱の待ち時間のあと口之津港行きのバスに乗る。バスに乗っているのが合計60分と,バスの待ち時間15分弱という感じで10時前に口之津港に着く。
 下の写真はフェリーの後方から見る口之津港方向。遠く右方向にかすんで見えるのが雲仙岳。

 下の写真は間もなく着く鬼池港。中央の赤いゲートがフェリーの着くところ。その右寄りの建物がフェリーターミナルで,さらに右の小さな白い四角い建物が今回お世話になった「光浜荘」。
 口之津港から天草の北の港,鬼池港まではフェリーの旅,約15分である。鬼池港に着いたのは10時30分頃。ここまでは乗り物の接続がなかなかよい。
 しかし,目的とする天草の中心地,本渡(ほんど)までのバスが,あと1時間20分待ちの11時50分発である。これが長い。
 バスに乗っている時間は25分くらいなのに,そのバスを待つ時間が1時間20分である。
 予定のバスだと,本渡には12時15分過ぎに着く予定で,そうしたらほどなくして観光バスに乗る予定なので,本渡での時間的なゆとりはあまりない。つまり,お昼ご飯はここ鬼池で食べるのが一番よさそうであった。
 フェリーターミナルは休憩施設もあり,エアコンも効いていて快適だったので,コンビニでもあれば缶ビールとお弁当でも調達すれば,なんとかお昼ご飯になるのだが,はたしてこの鬼池の町にコンビニがあるのかどうなのか,調べてきたわけでもないので,わからない。車もないので店を探しに遠出するわけにもいかない。
 そこで一人でふらりと町中探検に向かう。最も原始的な方法である。
 郵便局があったので町の中心かと思えば,そんな感じでもなく,あとは延々と民家が続く。
 そうして町の中を歩いていると,ちょうど家から出てきた夏休み中の少年に出会う。
「ねえ,このあたりに何かお弁当とか,おにぎりとか売ってる店ってない?」
 と,この際だから聞いてみると,
「僕,今からその店に行くところです。案内します。」
 と言う。おおっ,この町にもそんな店があるんだ,と思って少年に案内されていくと,先ほどフェリーターミナルから左回りに歩いてきた方向と逆回りの右回りにフェリーターミナルを出たら,すぐにたどり着いたとおぼしき所に,まるでコンビニのような酒屋がある。左回りを右回りにすれば,すぐに着いたのに,何と勘の悪かったことか。
 ここにはビールはもちろんのこと,いろいろなものがそろっていそうであった。
 そこで,携帯電話でフェリーターミナルで休憩している連れ合いに連絡を取ると,
「フェリーターミナルの目の前に何だか食堂みたいな店があるわよ。ここが今ちょうど開店したみたいよ。ここに入ってみるのもいいんじゃないの?」
 と言う。ここは11時開店らしい。確かに,缶ビールとお弁当よりも,ちゃんとした食堂の方がいいかと,方針は変更して,その食堂を目指すこととする。
 それにしても,このくそ暑い中の町中探検は何だったんだ,何も役に立たなかったじゃないか,と思うが,いやいや,考え直すと,地元の心優しい少年にも会えたし,この町にはコンビニはないけれど,地元密着の,おそらく何でも屋であるらしい酒屋があることもわかったし,あちこちの家と家との間に細い路地のような通路があって,そんなところを通るんだと感心させられたりもしたし,車を使わず,公共交通機関での移動もなかなか面白い旅であると思ったのだった。
 という長い前置きのもと,やって来たのがこの「光浜荘」であった。
ビール  店に入るとお客は誰もいない。なにしろ開店したてだ。
 窓際のテーブルに座ると,おばちゃんが出てきて
「うちは『ちゃんぽん』しかできませんが。」
 と言うのだが,もちろんそれで充分である。熊本へ来て,「ちゃんぽん」が食べられるなんて,そして,エアコンの効いた食堂で,椅子に座って食べられるなんて,文句も何も,ありがたい限りである。
 しかもそれは「天草ちゃんぽん」とかって命名されている,長崎ではなく,熊本は天草の独自のちゃんぽんらしい。
 で,壁を見ると「たこ飯」という文字が目に入る。こりゃ軟体動物好きの自分としては「たこ飯」もいいかと,連れ合いと2人,注文は「ちゃんぽん」と「たこ飯」を1つずつとしたのだった。
 そして,もちろん瓶ビールである。
 ちなみに,瓶ビールは1本650円で,「ちゃんぽん」に比べて,このビールがえらく高く感じるが,気にしない。
ちゃんぽん  この「光浜荘」というのは,基本釣り船を出す民宿のようである。
 この食堂部分もまた,朝夕の食事を出すところなのかも知れない。
 壁には所狭しと大きな魚の魚拓が貼ってある。
 さて,待つことしばし「ちゃんぽん」がやって来るが,これがまた,この九州の旅で食べた「ちゃんぽん」の中ではもっとも豪華な盛り付け。しかもこれで700円である。
 ゆで玉子は1個,それに大きめの海老が2尾載っている。
 スープも美味い。
 脇に謎の油のようなものがついてきたが,これが「香辛料入りのオリーブオイル」らしい。
 「これを適当に振りかけてお召し上がりください。」とこのとで,振りかけるのだが,この天草でオリーブが育ち,オリーブオイルの名産地であることも初めて知ったのだった。
たこ飯  右は「たこ飯」。タコがちりばめれれていて,いかにも海辺のご飯という感じである。
 それにしてもあとで知ったが,この「天草ちゃんぽん」というのはこの地独特のものらしく,長崎とは違うご当地ちゃんぽんらしい。
 特にここのものは「天草Sea×Oh!南蛮ちゃんぽん」と名付けられていて,次の7つのこだわりがあるらしい(2016年発行の「天草ちゃんぽんパーフェクトガイド」による)。
1.スープは透明なものとする。
2.天草の塩を使用する。
3.天草のこだわり食材(車エビ,天草産ブランド豚,たこ)のどれかがメイン食材として入る。
4.オリーブオイルで炒める。
5.すり身を入れる(魚とは限らない)。
6.オリジナルの後付けソースを別皿で用意する。
7.天草陶器の器を使用する。
ちゃんぽんの丼  なるほど,そんなことだとは知らなかった。
 ちゃんぽんをしっかりと平らげると,器からは「天草Sea×Oh!南蛮ちゃんぽん」という文字が浮かび上がってきた。食べたときには考えもせず,せっかくこんな文字が入っているんだからと撮影してきたのだが,帰宅していろいろとこの報告を書きながら調べていると,これは「天草陶器」ということを示す貴重なものだったらしい。
 さて,最後のおまけの話だが,ここで食べ終えて,そろそろ本渡行きのバスが来るだろうとバス停の方へ行くと,何人かの人がいる。みんなバスを待っているのかと思って,近づいて「暑いですねえ。」などと世間話をしていたら,その中の1人の若者はヒッチハイクで日本を回っているらしい。フェリーはお金を払って乗るが,それ以外の移動は,とにかく乗せてくれる人を探して,旅を続けているらしい。
 そんな話に感心をしていたら,彼は今からそこにいたおじさんに本渡まで乗せてもらうとのこと。それを聞いた連れ合いが「もしも席にゆとりがあったら私たちも乗せてもらえないか。」と頼んだら,2人なら乗せて行ってくれるとのこと。なんと我々もヒッチハイクである。
 期せずして食べた「天草ちゃんぽん」も美味しかったのだが,期せずしてヒッチハイクをすることになり,本渡までちょっと早めに,いや,かなり早めに着くことができた。
 いやはや,旅っていうのは面白いねえ。

−−−ビールの仕切り線−−− 探検隊おまけの報告:
天草ちゃんぽんパーフェクトガイド(外部リンク)
−−−九州特集の仕切り線−−−
 満腹探検隊2019年夏の九州旅行の日程と「満腹探検隊」の報告の一覧は「ちくわサラダ」のページにあります。

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