満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:松魚亭(しょうぎょてい)

分類:和食
所在地:金沢市東山(卯辰山中腹)
−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2017年3月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:飲み放題付き会席料理
今回の所要経費:10000円
探検隊の報告:
 今夜は同業者の解散会である。人事異動の発表はまだなので,送別会ではなく解散会である。
 とは言え自分は定年退職なので,確実にこの会から脱退する。そんな今夜の会である。
 会場は卯辰山中腹の「松魚亭」。久しぶりにやって来た。
 部屋は2階の大広間で,実に眺めがよい。眼下に浅野川が流れ,手前には東茶屋街をはじめとする金沢の民家が並び,昼間だと黒い瓦が太陽の光を浴びて光っている。
 川の向こう側は一転高めのビルが並び,金沢の中心街まで続く。
 本日の開会は午後6時。3月上旬のこの時期,日没がかなり遅くなったとは言え,もう落日である。まるで自分の人生のように,日が落ちていく。いや,明けない夜はない。日は沈み,また日は昇るってことだろうか。そんな落日をつい撮影する。
 さて,こちらが始まりの状態。先附が載っている。
 大広間は畳なのだが,そこにテーブルを置き,椅子席である。年取ると膝が痛くて座れない人も多いし,ずっと正座することもできない。なので,最近の宴会ではよくこのスタイルにお目にかかる。
 以下お品書きがついていたので,それを書き写して紹介としよう。「 」内がお品書きの記述である。
 まずは「先附」
「先附 ガンドぬた和え 茗荷
    蛍烏賊沖漬け 大葉
    能登なまこポン酢風味」
 中でもこのなまこが結構柔らかい。いつもなまこというとコリコリした感じであるのだが,なぜかいたって柔らかく,食べやすい。年寄り仕様ってわけじゃないだろうが,美味しい。
 続いて「椀物」がやって来る。
「お椀物 蟹真丈お清まし仕立て柚子香り」
 今夜は会員24人に対して仲居さんが3人。あれこれお世話してくれるんだが,そのうちの一人が知り合い。どこにでも知り合いはいるもので,世の中ってのは狭いね。
 こちら「お造り」
「お造り 二種盛り ガンド 平目 スナック豌豆」
 「ガンド」はつまりは「ブリ」の一歩手前。
 石川県や富山県では「コゾクラ→フクラギ→ガンド→ブリ」ってな感じで大きさによって名前が変わる。出世魚ってやつだね。
 「焼き物 柳サワラ風味漬け チーズ焼き」
 いろいろな料理にちょっとした工夫がある。もちろん美味しい。
 さて,途中からこの会を確実に脱退する自分を含めての3人のうちの一人が隠し芸を披露する。手品である。
 どこにでも芸のある人がいるものであると感心する。
 今夜の芸名は「珍金玉」。わざわざなまりのある日本語でしゃべり,笑いを誘う。
 「蒸し物 海老茶碗蒸し
     イカ 海老 百合根 能登115」
 「能登115」っていったい何なの?と思ったが,これが能登の椎茸のことらしい。椎茸の品種名で,名前を「のとてまり」ともいうらしい。
 こちらが「中皿」ということで出てきた。
 「中皿 和牛肉寿司 醤油餡かけ」
 ちょいと途中でご飯もの。こんなのがここの料理の洒落てるところだねえ。
 「揚げ物 稚鮎天婦羅 大葉天婦羅
  能登115 アスパラ」
 再び「能登115」である。確かにまん丸の椎茸。
 途中から冷酒にする。ここの冷酒は地酒の「福正宗」。
 自分はこの会を去るので途中から入れ替わり立ち替わり話をしにやって来る。まあたくさんの思い出があった。よくまあここまで働いたものだと,我ながら感心する。
 最後の方に花束をいただく。で,お礼のあいさつ。話せば長くなるので,さらりと話してやめる。
 今のモットーである「置かれた場所で咲きなさい」ということを言って締める。
 確かにみんないろいろな立場になる。だけれどもその時その時で一所懸命に働くしかない。そんなことで,
「置かれた場所で咲きなさい」たね。
 締めに食事が出てくる。
 「お食事 椎茸玉子雑炊 香の物二種」
 そう言われりゃ椎茸が3回目。
 こちら「果物」
 「果物 苺ヨーグルト寄せ デコポン」
 あとは送迎バスで2次会の会場の金沢駅前のホテルへと。
 みなさん長いことどうもありがとうございました。
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探検隊おまけの報告:
 くわしくはウェブサイトへどうぞ:「松魚亭」のウェブサイト(外部リンク)

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