満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:信州そば処 そじ坊(そじぼう)

分類:和食(蕎麦) 所在地:金沢市木ノ新保町【金沢駅ターミナルビル店】(金沢駅くつろぎ館3F)
−−−お箸の仕切り線−−− 探検時期:2015年1月  今回の探検目的:昼食・ちょい呑み
今回のお品書き:車海老天ざるそば+瓶ビール
今回の所要経費:1440円+597円
探検隊の報告:
 寒い冬の日曜日のお昼である。この日は午後から某所での公民館の成人式とそのあとの懇親会がある。車を置いて家を出て,バスの乗り換えの途中の金沢駅である。久しぶりに朝寝こいて,朝ご飯抜きでお昼である。初めから軽く飲んででかける予定だったので,駅の中で食べて飲めるところを探す。何しろ寒風が吹きつけ,あまり外を歩く気にならない。なので,金沢駅の中で探す。
 北陸新幹線開業まであと60日あまり。駅の改装もだいぶ進んでいる。東口のショッピングセンター百番街の「あんと」もできあがり,そこにもいろいろと飲食店はあり,先日はその中に新しくできた「おらが蕎麦」へと行った。そこにあるおでんの「黒百合」を始めとしていくつかの店には行ったので,今回は駅ビルの「くつろぎ館」方面へと行く。ここでもいくつか行ったことのある店はある。店の種類をいろいろ眺め,ちょい飲みができそうな店を探す。そして,軽く食事もできそうな店を探す。そうやって見ていてふとひらめいたのがこの「蕎麦屋」である。「天ざる」を注文し,その天ぷらで一杯飲んで,締めに冷たいざる蕎麦をいただくという,酒飲みにとっては素晴らしい案である。
 さて,店に入ると席に案内されるが,少し席にゆとりがあったようなので,四人掛け席に一人で座ることになる。店の真ん中にはカウンター風の席もあり,通常なら一人客はそこに案内されるのだろうが,入ったときには一人客は小さなテーブルの二人掛け席に案内されていて,みんなそこに一人で座っている。
そば茶とかりんとう  座ると女の子が蕎麦茶と蕎麦かりんとうを持ってくる。注文は基本的に決まっているのだが,少しお品書きを眺めて,どんなものがあるのか見てみる。天ぷら付きのざる蕎麦も「季節の野菜天ざるそば」と「車海老天ざるそば」がある。単品の天ぷら盛り合わせもあるので,それと蕎麦という手もあるが,初めから組み合わせてある方がお得である。ということで今回は「季節の野菜天ざるそば」ではなく,少々贅沢に「車海老天ざるそば」とする。本日寒風吹きすさぶ中,義理の会へとお出かけしている自分へのご褒美である。しかし「自分へのご褒美」というのも変なものだ。自分で自分にご褒美を出すなんて寂しいものである。どうせなら人からいただきたいし,あるいは人にあげたい。
ビール  まあそれはいいとして,先ほどの女の子にこの「車海老天ざるそば」と「瓶ビール」を注文する。「ビールは先にお出ししてよろしいでしょうか。」と聞かれるので,「はい。」と答える。
 まずはビールがやって来て,ちょっと間があるので,お品書きなど撮影する。ビールは「プレミアムモルツ」。
 そういえば昨年暮れの辰口温泉「まつさき」の忘年会で「巻海老」というのがお品書きにあり,それは「車海老」の大きさによる呼び方だと初めて知ったことを思い出す。今回は「車海老」なので,つまりは一尾100gを超え最も大きくなったものである。とは言えお品書きには季節により海老の大きさが異なることがあると書いてある。「届いた海老が写真のものより小さい。」と文句を言うお客がいるってことだろうか。
車海老天ざる蕎麦  ビールを飲みつつ待つことしばし,ご所望の「車海老天ざるそば」がやって来る。「ビールのおつまみがないなあ。」などと思う暇もなく,5分くらいで,結構早めに届く。持ってきた女の子が「お待たせしました。『車海老天ざるそば』でございます。」と言おうとして,このお品書き「車海老天ざるそば」が長ったらしく,すらすらと言えずに途中で詰まる。確かに「車海老天ざるそば」というのは少々言いにくい。持ってきた女の子も言いながら苦笑いである。こちらも思わず笑ってしまう。
 揚げたての天ぷらをいただきながら,ビールを飲むが,これがいい作戦だったとつくづく思う。ざる蕎麦なので,冷えることなど気にすることもなく,とりあえず天ぷらでビールが飲める。温かい天ぷらが美味しい。車海老は二尾。さすがに大きな車海老。
 お品書きを眺めていると「そじ坊」の由来が書いてある。「そじ坊」とは「蕎路坊」と表記するらしく,以下のようなことである。
 「新蕎麦の出回るころ,多くの寺では無病息災の祈念と普請などの参加を得るため,檀家への奉仕として,蕎麦を打って客に振る舞うことが盛んであった。寛延の昔の面白話として,浅草浄土宗一心極楽寺称往院境内の道光庵の庵主が蕎麦打ちの名手だった。その蕎麦が巷で大変な評判となるにつれ,庵主は親寺で行われる勧行も怠りがちになり,とうとう門前払いとなった。以来蕎麦振る舞いが講じて,蕎麦の道をひたすら歩むこととなった。」
 なるほど,そういう挿話があるのか。ということでこの店の「そじ坊」という屋号はこの庵主の心意気にあやかり,評判の蕎麦を供したいということらしい。
そば湯とわさび  さて,天ぷらを食べ尽くし,いよいよ蕎麦へと取りかかる。生山葵が付いている。これを自分ですり下ろしていただく。残った山葵はご家庭へお持ち帰りくださいということで,専用の袋が用意してある。帰りにはせっかくだからこの袋に残った山葵を入れてきた。
 蕎麦は手打ちではない。どちらかというと乾麺の茹でたやつか,って感じである。本格的な蕎麦の店を標榜する割には蕎麦はいまいち。と言ってもあとで知ったがここはチェーン店。しかも,先日駅の「あんと」でビールを飲んだ「おらが蕎麦」と同じ系列らしい。この手のチェーン店で手打ちを期待する方が無理というものか。一応自家製麺となっているのであるが,機械打ちでも自社製ならば自家製麺と言える。なので,乾麺を自家製造しているということか。
 ほとんど食べ終わった頃に女の子が「蕎麦湯です。」と言って湯桶を持ってくる。食べ終えて,蕎麦つゆに入れるが,色がえらく薄く,さらっとしている。蕎麦つゆに入れて飲んでみても,蕎麦の香りがしない。なんだこれはと思ってふたを開けてみるが,どうも蕎麦湯ではなく白湯らしい。一応確かめるために,このお湯だけを飲んでみたが,味も素っ気もない白湯だった。確かに蕎麦粉の付いた手打ち蕎麦を茹でたのでない限り,蕎麦粉のたっぷり入った蕎麦湯はできない。乾麺を茹でたのでは基本的に蕎麦湯にはならない。ということで「そじ坊」を標榜する割には,本格的な蕎麦屋とはほど遠い蕎麦屋だった。まあ,天ぷらは揚げたてで美味しかったのでよしとしよう。そして,その天ぷらで予定通りビールが飲めたのでよしとしよう。
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