満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:鈴芳(すずよし)

分類:和食 所在地:東京都台東区浅草(浅草寺近く・ホッピー通り)
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探検時期:2016年2月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:もつ煮込み+牛すじ煮込み+生ホッピー×3
今回の所要経費:550円+650円+550円×3=2850円
探検隊の報告:
 世の中不思議な縁があるというもので,それがまた人生の楽しみなのだった。
 東京への出張である。研修会があった。おあつらえ向きに休日の前日にあり,当然のごとく金沢へ帰ることはなく,東京一泊である。そしてお泊まりは毎度のごとく浅草である。
 予定の行動はホッピー通りで2軒ほどはしごして,浅草演芸ホールで最後まで過ごし,仕上げにまたもやホッピー通りで軽くやってホテルに帰るということだった。
 ところがその予定が大きく狂ったのが人との縁である。
 この「鈴芳」にやって来たのは午後4時半ちょっと前だっただろうか。ホッピー通りでこれまでに探検したことのない店に行くことにしていたので,候補の4軒を軽く偵察し,開いていない店もあったので,もどってここ「鈴芳」にふらりと入ったのだった。客の入りは3割くらいだろうか。一人なのでカウンター席の空いているところに座る。コの字型のカウンターの一つの角である。そして,このカウンター席の隣に座っていたのが,今夜の予定を大きく,そして楽しく狂わせてくれたK君とY子ちゃんの二人連れだった。
 カウンター席に座るときにはこの2人をちらりと見て,カウンターの上にはすでにいろいろと載っているので,ちょっと前からこの店に入って二人で盛り上がっているなという印象であった。注文はお決まりなのでお品書きも見ず「煮込みとホッピー」と言う。すると,おばちゃんが「ホッピーはビンですか?」と聞くので,そうか,この店って表にも「生ホッピー」って書いてあったなと思い出し,この店「鈴芳」のウリであるらしき「生ホッピー」と言う。そうやって一人宴会が始まったのだった。
生ホッピー+もつ煮込み  ほどなくして,ジョッキにたっぷりと入った「生ホッピー」と「煮込み」がやって来る。この「鈴芳」では「煮込み」というと「もつ煮込み」を意味するということを後で確認した。なぜなら壁には「牛すじ煮込み」というお品書きもあり,今回「煮込み」とだけ言って注文したら「もつ煮込み」が出てきたのであった。こちらは味噌味。和風味と言うべきか,いい味でホッピーが進む。食べたかった「煮込み」をいただき,ホッピーを飲み,楽しい東京浅草ホッピー通り一人宴会の始まりだった。
もつ煮込み  しかし一人というのは飲むしかなく,食べるしかなく,後はせいぜいテレビの画面に目をやるか,人間観察である。「煮込み」をすべて食べる前に1杯目のホッピーがなくなる。そこで「生ホッピーお代わり」と言うと,使っていたジョッキを差し出すよう要求され,そのジョッキの再利用でそのまま次の「生ホッピー」が来るのだった。見ていると大きな段ボールに入った焼酎を蛇口を開いてジョッキに注ぎ,その後でホッピーサーバーから生ホッピーを注ぐのだった。
 この「生ホッピー」氷が入っていない。ちょっとぬるめのような気もするが,いつも冷たすぎの酒を飲みすぎなのか,この冬の寒空にちょうどいい感じである。ついでに泡が少ないってことは,量が多いってことかと,これでよしとする。
生ホッピー+牛すじ煮込み  「生ホッピー」2杯目で壁を見やると「韓国風 牛すじ煮込み」とある。「そっか,ここにはもつ煮込み以外にも牛すじ煮込みがあったんだ」と思い,次の注文は「牛すじ煮込み」である。見ていると「もつ煮込み」は鍋からそのまま小皿によそうが,「牛すじ煮込み」は一度電子レンジで温められる。つまりは「牛すじ煮込み」はそんなに注文は多くなくて,必要に応じて温めるらしい。電子レンジなどという便利な機械が出ることなど,「鈴芳」創業の頃は予想もできなかったに違いない。などと一人宴会では暇なので,人間観察,お店観察しかすることがない。
牛すじ煮込み  ところがである,予定ではこの「牛すじ煮込み」を「生ホッピー」で流し込み,2軒目に行くはずだった。ちょっとばかりピリ辛というか,これまた美味しい「牛すじ煮込み」をいただいているときである。くだんのY子ちゃんがいきなり話しかけてきたのだった。
「どちらからいらっしゃったんですか?」
と。まあ直前にK君にカツのソースがおばちゃんから届いてるよと教えたこともあり,ちょっとしたコミュニケーションはあったのだが,よもやY子ちゃんに話しかけられるとは思っていなかった。一応スーツ着てネクタイしてるおじさんで,まあ怪しげには見えなかったのだろう。そこで
「金沢からですよ。」
と答えると,
「えーっ,今私たちも『金沢』のこと話してたんですよ。『金沢』に友人もいるし……」
「僕達にとっては『金沢』っていうと,横浜の『金沢』を思い浮かべるんですよね。」
「そんなことないわよ。『金沢』っていうとやっぱり横浜じゃなくて,あちらの『金沢』よ。」
などと言う。彼らは神奈川県からやって来たらしく,お互いの出身地のことに話が行き,それから東京出張の頻度はどれくらいとか,2人の出会ったなれ初めとか,話が盛り上がってしまったのだった。なので「ホッピー」2杯のはずが,いよいよ3杯目を注文し,最後にはこの店「鈴芳」にたどり着いた理由について話すことになる。彼らも事前に下調べをしてきたらしいが,こちらは「ホッピー通り」で行ったことのない店を巡り歩いていることや,そのリストなどを見せて話をしているうちに,「じゃ行ったことない店に一緒に行きましょうよ。」ということになり,店を出たのだった。
 1杯目を飲むのに15分あまり,2杯目を飲むのに30分あまり,そして3杯目で1時間近くもねばり,要するにこの「鈴芳」には結局2時間ほどはいたのだろうか。それもこれもK君とY子ちゃんという2人と縁があったからこその逗留であり,楽しい時間であった。
 そしてこの「鈴芳」のあとはお隣の「浅草酒場 岡本」へ。それでも終わらず3軒目を「岡本 煮込み通り2号店」へと繰り出した。つまりは3人で5時間以上も一緒に過ごしただろうか。翌日は観光どころか,二日酔いに悩まされる休日だった。でもこれってなんて楽しい想い出なんだろう。
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探検隊おまけの報告:今回は特にありません。
−−−ビールの仕切り線−−−−−−−−− 満腹探検隊−浅草・ホッピー通り特集−
−−−お箸の仕切り線2 箸袋つき−−−
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