分類:和食
所在地:金沢市湯涌町イ165−1(湯涌温泉・温泉街では一番奥の総湯のまだ先)
探検時期:2022年1月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:会席料理
今回の所要経費:ご祝儀出したけどはていくらの会席料理だったのやら
探検隊の報告:
いや実に美味しい料理だったね。
新年早々の地元某団体の打ち上げ兼懇親会に招かれてここ湯涌温泉は「やました」にやって来た。ここでの宴会は初めてである。
広間に通され,宴会が始まる。
最初のこの配置からして,期待の高まる素敵な雰囲気。
来賓挨拶のあと,自分の担当は乾杯の音頭。お膳の上にある「柚子ジュース」での乾杯である。
まずは中央の洒落た掛紙をはずすと先付が現れる。
いかにも新年らしい取り合わせ。
左上は黒豆,金箔付き。
その隣,小さなふたを開けると源平なますが登場。
右は数の子。
左下にいって,アワビの貝殻に載るのはお寿司。鯛,アワビ,蟹,いくらと贅沢盛り。
その右は金沢の郷土料理かぶら寿司。
さらにローストビーフと梅をかたどったゼリー寄せ。
これだけで瓶ビールは1本即終了。
あとは最初から置かれていたものを紹介すると,左下の星形の器は梅貝の煮付け。
上のふたのある器は煮物。
竹の子,さつまいも,人参,甘海老,菜の花,下にはレンコン,慈姑と目にも鮮やか。
右には玉子豆腐で,上にはほたてが載る。
この先もっともっとごちそうが出てくるであろうから,ビールではお腹がふくれそうである。で,とっとと日本酒にしようかと思ったが,隣人が赤ワインを所望したので,それをお相伴する。
さて,このあとは予想通り次々と美味しいごちそうが登場する。
まずはお造りである。
その器からして,しっかりとふたのある洒落た器。
まぐろ,さわら,サーモン,鯛,甘海老といったところか。
いつもなら刺身のつまもすべていただくのだが,このあとを予想して,残してしまう。
それにしてもこの宴会,久しぶりにコンパニオンが出てきた。5人おそろいのフレアスカートに,白いブラウス姿での登場である。
というのも,この宴会の参加者全員が男性である。そのせいというのだろうか,場が華やぐようにというのだろうか,たっぷり呑んで頂戴というのだろうか,ほんとコンパニオンを見るなんて何年ぶりやら。いや,何十年ぶりと言った方がいいだろう。
だいたい温泉の宴会で,仲居さんが何人もいるのに,コンパニオンまでいるのか?なんて思うが,主催者の趣味(?)で,こちらは招待客だから,まあ良しとしよう。
だが中にはあまり気の利かない女の子もいて,前にやって来てグラスが空いているんだから「何呑みますか?」と聞くとか,グラスに注ぐとかしてほしいよね,なんて思う。
会話するのも仕事だけど,宴会なんだから酒呑ますのも仕事でしょ,などと思うのであった。
ちなみに,ミニスカではなく上品なフレアスカートだったってことを強調しておきましょう。
閑話休題。
続いてこちらは焼物。
さわらの西京焼き。
実にいい味だ。
で,冷酒を頼もうと思ったら別料金だという。この宴会飲み放題なのだが,日本酒の冷酒は別らしい。
なので,飲み放題に入っている日本酒の常温にした。とはいえ冬のこの時期である。常温の酒は冷酒と同じように冷えている。まあ燗にもなる酒ということなのだが,それでも日本酒。和食には日本酒が合うねえ……なんて,実はビールでもワインでもいいんだが……
続いては酢の物。
これも海鮮たっぷり。
ほたてに赤貝にイカ。
いよいよ焼き台に鍋が持ってこられて,パチンと火がつけられる。
生玉子がついてきたから,何だろうかと思えばすき焼き。
「肉が硬くならないうちにお召し上がりください」ということで,ふたを開けてもらったら,即いただく。これもまた美味しかったね。
最後の方に茶碗蒸しが来た。
これも温かいうちにいただく。上品な味わいであったが,はて何が入っていたのかはすでに忘れている。
ちなみに茶碗蒸しの向こうにコンパニオンの女の子のスカートが写り込んでいますが,まあこんな感じで,上品な出で立ちでしたよ。
5人はどこやら一カ所に集まってまとめてやって来たらしい。そしてこの温泉旅館でお揃いのユニフォームというか出で立ちに着替えたらしい。
そんな話を聞いて,ここに来て着替えたのかと聞くと,「お風呂の脱衣場で着替えていたら,お掃除のおじさんが入って来たのよ。」と言って笑っていた。
最後にごはんがやって来た。
いつもならごはんはいただかないが,何もかも美味しくいただいているので,ごはんを残すのも忍びないとすべていただく。
やはりこの味噌汁も美味い。
そして締めのデザートには果物。
イチゴにメロンにパインに柿。
これまた甘いお菓子なら食べないところだが,果物とあってすべていただく。
本日完食である。
ほんのわずかだが温泉に浸かる時間もあったのだが,残るごはんや果物をすべていただくために,最後まで座敷に居座った。
いやはや,湯涌温泉はやはりどこの旅館も料理が美味い。
温泉に入れなかったのは心残りだが,料理は完食,お酒もたっぷりの宴会に満足であった。
探検時期:2025年1月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:会席料理
今回の所要経費:会費は12000円
探検隊の報告:
今回もまた美味しい料理に満足の宴会であった。
去年は能登半島地震があり,新年早々のこの団体の打ち上げ兼懇親会はいきなり中止となり,宴会などやってられなかったのだが,今年は2年ぶりの開催に招かれてやって来た。
このように会が催せるということは,ありがたいことであり,幸せなことである。それでも能登を始めとする被災地の復興はまだまだ先が長い。早い復興を祈るばかりである。
さて,会場は2年前と同じここ「お宿やました」。来賓としての挨拶の後,乾杯の音頭は今年はもう一人の来賓に譲り,柚子ジュースでの乾杯である。
上の写真が始まりの状態。
中央が八寸。その右下には乾杯用の柚子ジュースがある。
その覆いをとったのが右の写真。
いかにも新年らしい素敵な取り合わせである。
毎年工夫されているのだろう。
左上に黒豆。これは我が家のおせち料理にもあったな。
その横数の子。「笑う門には福来たる」。いいですねえ。1年間笑って過ごしたいものだ。
その右にはなます。いや,細かい料理のお品書きがなかったので,きっとそうだろうという解説。大根寿司があるのも金沢らしい。
あとは最初に置かれていたもの二品。
左は「雲丹豆腐」だったのか。味わえばほんのり雲丹の香りがした。
しかし,右には本物の雲丹が載っていた。
食通ではないので,美味しい,こいつは酒の肴だ,なんてな感想しか抱けないのが寂しいが,お品書きの解説がほしい。
いや,すべて仲居さんに聞くべきだったか。
さて,こちらが最初に供された薬膳がゆ。
最初に来る汁物に一息つく。
いい味わいだった。
こちらはお造り。
そうそう,今年もコンパニオンのお嬢さんたちが5人接待をしてくれた。
この5人を取り仕切るリーダーのおねえさんの挨拶があり,5人がそれぞれに持ち場に別れる。
今年のおねえさんたちは気が利いていた。必ずや空いたグラスにはお酒を注ぐし,話も適当に相手する。
中には大学生のバイトの子もいて,ある意味面白い。
リーダーに躾けられているのやら,勤務の2時間はものを食べてはいけないらしい。ただし,酔っぱらいの相手をして,ノンアルコール飲料はもらって飲んでもいいらしい。
制限時間2時間で,リーダーの合図により5人がローテーションで回る仕組みらしい。こちらの宴席もちょうど5列なので,どれくらいの時間で交代して回ったのかはわからないが,話をしなかったおねえさんもいるので,よく分からない。
いやはや,料理の報告よりもコンパニオンのお嬢さんたちの報告の方が多い「満腹探検隊」である。
さて,こちらは煮物。
その器も洒落ている。
そうこの段階で冷酒を所望している。右にお銚子が写っているので思い出した。
酒の銘柄も聞かなかったが,自分の列で冷酒を飲むのは一人だけであったので,気楽に呑む。いや,一人だけじゃなくても気楽に呑む。
左は後でやってきてパチンと火がつけられてできあがったすき焼き。
生卵付き。
こいつは最後にはごはんの上に牛丼風にしてのっけて食べた。
甘辛い味が白ごはんに合う。
そうそうこれまた写真で思い出したが,すき焼きの右上に写るのがコンパニオンのお嬢さんのスカート。上は白いブラウスで,下は薄青のフレアースカート。
2年前と同じようだから,同じ会社からの派遣らしい。
2年前と比較しては何だが,今年の面々の方が気が利いた。
そして,2時間が過ぎたところで5人が一斉に下座に整列し,リーダーからの終わりの挨拶であった。
いや,これはある意味素晴らしい勤務態勢である。残業全くなしである。
こうやって並んでお別れの挨拶をされると,こちらも宴会を終わらせなければならないという気になるし,酔っぱらいのぐだぐだした長い宴会にいつも閉口するであろう仲居さんにとっても,実に小気味よい終わり方。
で,幹事の方も締めの挨拶をすることになる。そして彼女たちも交えての一本締めでの終了。
この後は3分の1ほどが温泉に入りに行ったが,自分は残りの料理を平らげて,ごはんも果物もすべていただいた。
うーん今年も満足だったね。
今年は天災が起こらないことを祈る。
探検隊おまけの報告:
今回は特にありません。