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(写真説明 上左:キャラバンサライの全景。上中:入ってすぐはこんな感じ。上右:中央の四角い塔を見上げる。)
コンヤからカッパドキアへと向かうD300号線(コンヤ−アクサライ線)の途中に,スルタンハンという町があり,そこのキャラバンサライに立ち寄る。
このキャラバンサライが比較的保存状況がよく,当時の様子を伝えているらしい。
しかし,ここへ立ち寄るまでは,キャラバンサライとはこういうものだとは思ってもいなかった。つまり,どう思っていたかというと,隊商宿というのはテントのようなもので,旅をする人々がそこで一晩を過ごすためのキャンプ地のような場所をいうのだと思っていた。よもやこのようにしっかりとした頑丈で高い塀に囲まれ,門も一箇所で,しっかりと閉めきられる場所だとは思っていなかったのだった。
(写真説明 上左:四角い塔の中の礼拝場所。上中:門を振り返って見る。上右:さらに塔に上がって門を見る。)
このツアーでは,ここの見学は基本は外見だけで,入りたい人だけ料金を払って入る。入らない人は外にあるおみやげ屋でおみやげを見るか,チャイでも飲んでいる。
しかし,せっかく来たのだから,やはり料金を払って入る。入場料は1人3リラである。
(写真説明 上左:塔の上からの風景。上中:塔の上から塔の中を見る。上右:塔の上から入り口と反対側を見る。)
門から入ると中央に四角い塔がある。ここは礼拝場所のようである。さらにここは上れるようなので上がってみる。
真ん中の写真はこの四角い塔に上がって,下の礼拝場所を撮影したものである。
しかし,この上には特に手すりなどもあるわけではなく,なんだか危険である。
ここだけではなく,周りの塀の上にも上れるようだが,今は上に上がれないようになっている。上がる階段にもまったく手すりがない様子が見てとれて,きっと上がるのも危険なのだろうな。
入り口の反対側はさらに奥行きがあり,ここが宿泊場所のようである。
(写真説明 キャラバンサライの中。)
門から反対側の建物の中へと行ってみる。
ここが宿泊場所だったようである。かなり広い。いくつもの部屋に分かれている。
このような施設であるのは,やはり当時は隊商というのは財産を持ち歩いていたわけであり,それを狙う盗賊などがいたからであるらしい。夜はとても危険だったようである。そのために,あちらこちらにこのような頑丈な隊商宿がつくられていたらしい。
隊商宿には3日間は無料で泊まれたということである。しかし,3日を超えると料金を支払わなければならなかったという説明であった。
キャラバンサライの中に子猫が数匹,優雅に寝そべっていた。のんびりと日向ぼっこをし,平和な感じである。
時間いっぱいキャラバンサライの中を見学して,出てきた。
目一杯いたのでおみやげ屋をのぞく暇もなく,チャイを飲む暇もなくいたのだった。
バスに乗り込み再び大通り(D300号線)に出ようとすると,若者が2人立っている。この通りも今は2車線だが,今に拡幅されるのだろうなというような作りである。
それにしても,天気がいいとどこへ行っても気持ちがいい。そんなトルコの旅である。