10:15 Oxbacksskolan(オックスバックス・スコーラン=オックスバックス学校)という小学校へ行く。
1−3年生114人,4−6年生103人で,児童数217名。7クラス。
1883年開設で,このコミューンでは一番古い学校である。
すべてにおいて,日本の学校と違った雰囲気である。初めて見る異国の学校ということもあるが,雰囲気が違う。
(左・これから学校に入り説明を聞こうとするところ。
左側のヒゲの人がボッセ・オステルンド(Bosse Ostlund)校長先生)
(左・建物の一つ。壁には「FOLKSKOLA」という文字が見える。「国民学校」という意味である。)
(右・学校の玄関には全職員の顔写真がこのようにして貼ってある。)
(左・多国籍の児童のいるクラス)
まず。教室が明るく,回り中きらびやかに飾り立ててあるという感じである。
日本のように,いっせいに黒板のほうを向いて授業をするというのではなく,テーブルを囲んで授業をする。
というのも,全員が同じことをするのではないからである。
最初のクラスは,スウェーデン語の授業をしていた。このクラスは多国籍のクラスで,スウェーデン語を学びながら,算数をはじめとして,各自いろいろなことをしていた。
それと,どのクラスにもコンピュータが置いてある。
それらは,学校中にネットワークが張られていて,それぞれつながっている。
また,インターネットという世界をつなぐネットワークともつながっている。
ぜひ日本からアクセスしてください(スウェーデンのこの学校のコンピュータにつなげてください)といわれたが,医王山のコンピュータはそこまで進んでいないのである。(行った当時はそうでした。)
あるクラスでは,「ハチミツのつくりかた」というのをコンピュータのグラフィックでつくったから「見てみて」とかわいい女の子が呼んでくれた。小学3年生くらいである。
この学校には制服というものはない。
その,女の子のたちの半数はピアスをしている。小学生が,しかも学校へ,である。
こういうのが当たり前だそうで,女の子たちは,母親から常に美しくしておくようにしつけられているそうである。
それと,低学年のクラスでは煙突にリボンのようなものが結んであった。
何のためかというと靴ひもをしばる見本である。
欧米では靴のひもを自分でちゃんとしばるということは大切な基本習慣なのだ。
日本人がはしを使うみたいものである。(?)
靴ひもはこういうふうにしばりましょうという見本なのであった。
(右・煙突にしばってある靴ひもを結ぶ見本)
(左・教室の片隅にはこのような調理ができる部分がある。ちょっとしたおやつ作りや,昼食などを作ることができる。手前の白いものは冷蔵庫である。)
(右・さらに,部屋の片隅にはこのように「コンポスト」がさりげなく置いてある。教室で出た生ゴミを入れて置いて,堆肥とするのである。)
さて,そのあと教室の外にあるランチルームとなっている建物を見に行く。
それは上のような建物である。
しかし,初めにも書いたように,ただいま給食職員がストライキ中である。
そのため,給食はやっていない。
建物の入り口にも赤い張り紙が見えるが,これが「ストライキ中」の張り紙である。
とりあえず,中を見に入る。
2つ目の写真が中の様子である。
とても明るい感じである。
ただいまストライキ中のため,子どもたちはお弁当をもってきて食べていた。
天井にはこの学校の教職員のぬいぐるみが多数ぶら下がっていた。
さて,いろいろなお話を聞いて,帰ろうとするときにはちょうど休み時間であった。
1本の木を見ると,女の子が木に登って遊んでいる。
この学校には過去に日本人が来たことがあるそうで,そのときに「木登り遊び」の話を子どもたちにしたら,それ以後子どもたちは木に登って遊ぶようになったそうである。