さて,本日12日最後の訪問先,この ソデテリエコミューンにある高等学校のうちの一つ,Taljegymnasiet(テリエ高等学校)を訪ねる。
14:30ごろ着く。
このコミューンには高校が2つあり,そのうちの一つである。
すでに授業も終わった時間で,お話だけを聞く。
校長は2つの高校のかけもちである。
お話は,副校長のPhilip Holmbergsannさんである。その他にも副校長が一人と,校医の人,養護婦の人(日本でいう養護の先生),学生指導係の先生の計5人が応対に出てくれた。
生徒数は1400人,先生は120人いるそうである。3年制であるから,日本と同じである。
(右・生徒玄関)
スウェーデンの学校も20年前までは今の日本のように,高校別に普通科の学校,商業科の学校,工業科の学校などとなっていたそうである。
しかし差別されるようになったので(日本と同じだ)そのような学校別の学科はやめて,総合的な高校へと変えたそうである。つまり金沢でいえば北陵高校の総合学科のような変革である。
この高校には6つのコースがある。
1・進学コース(自然科学系)
2・進学コース(社会科学系)
3・演芸コース
ダンス,映画,劇などのコース
4・職業指導コース 学童指導コース
つまり保母さんになるためのコース
5・職業指導コース レストラン関係
調理,接客,ホテル経営など
6・職業指導コース 理容・美容系
(右・正面玄関)
この学校では登校拒否はまずない。それよりもさぼりが多い。朝登校して,いつのまにかいなくなるという生徒である。
また,落第もある。年配者もいる。結婚している者もいる。さすが,スウェーデンである。
なんていうような話を聞きながら,約束の4時にちょうど終わる。
とにかく,この約束の時刻になると何がなんでも終わるというのが欧米である。
また,それと同時に,約束の時間内は目一杯応対をしてくれるというのも欧米である。
日本なら,そろってないので少し始まりを遅らせますとか,早く話が終わったのでちょっと早いですがやめましょうとか,まだ聞きたりないのでもう少し時間を延ばしましょうとか,いろいろあるが,欧米にはそれがないようである。契約社会である。約束したらその時間は守るのである。
さて,帰りはまたもや豪華バスに9人乗る。
夕食まで少し時間があるので,同室の池端先生と町へ出る。
歩いて中央駅まで行く。
(右・ストックホルム駅をバックに1枚撮る)
しかし,ストックホルムは静かな町だ。きらびやかなネオンサインがない。
中央駅に両替をするところがあるのでそこで日本円1万円をスウェーデンクローナに替える。
池端氏がまず両替をしたので,細かい言い方が分からないから,その直後に1万円札を出して「Me too」と言ったら,担当の女の人が,即元気な声で「OK!」と言ってくれた。たった2語で通じるものである。
帰り道,カメラの電池が切れそうなので,電池を探す。
セブンイレブンがあったので入ったが,電池がない。
そこで,ホテルの前にあったスーパーマーケットに入って探したらあった。
ついでにスウェーデン語版のマンガの「トムとジェリー」を買う。さっぱり意味が分からない。
ついでに文房具屋に入って絵葉書を買った。これが医王山中のみんなにわけた絵葉書である。
6:30よりホテルのレストランで食事。貸し切りである。
しかし,最初に出てきたロブスターのスープのからいこと,くどいこと。確かに,ロブスターの味,えびの味であるが,とにかく味が濃いのである。
こればかりが印象に残った。
そして,相変わらず量が多い。残したくなくても,残さないと結局すべての料理の味が分からない。おお,神様,仏様,ゴメンナサイ。
8時に食事が終わる。
シャワーを浴びて,絵葉書を2枚書く。1枚は学校へ,1枚は娘たちへ。
ようやく研修の1日目が終わる。疲れたので,あっというまに眠れる。