御船町の奴行列
御船町の奴は,昭和22,3年頃五郎島町の忠村長次郎さんのご教示によって生まれ,大野湊神社の夏祭りの神輿渡御の先導をつとめてきた。
いでたちは五郎島町とほぼ同じだが,音頭とりは大奴といって大人がつとめ,裃,陣笠の先払いは子供がつとめる。
殿様は前向きで,その前を大奴が後向きでつとめる。
奉納後,各町内を行列し,たくさんの祝儀をいただいた家の前では,全員が輪になって手踊りをする。奴の歌は,加藤源太郎さんが作詩されたものを唄う。
奴の歌
「平和日本の夜が明けそめたね」
「あーその声その声」
宮の腰から船が出る
三十五反の帆を上げて
行くはオロシャか南国
荒波越えてつき進む
男五兵衛の晴れ姿
男五兵衛だの おおほい
えーえーえ晴れ姿
「とこどっこい どっこい どっこいしょ」
(『 』による)
写真は
「大野湊神社 例大祭」3日目のお祭り広場
での披露の様子。
(撮影日 2014−08−03)