分類:和食
所在地:長野県上高井郡小布施町
探検時期:2006年8月
今回の探検目的:昼食
今回のお品書き:山家(やまが)定食
今回の所要経費:1365円
探検隊の報告:
小布施に来た。何年かぶりである。この町も,前回来たときよりも,一段と観光地化していた。しかし,歩いていて気持ちがいい。田舎の雰囲気をたくさん残しているからである。岩松院や北斎館などにも行ってみた。
さて,この店は小布施でも有名な店らしい。次々と人がやってくる。ここ「竹風堂」で今日のお昼ご飯である。
お品書きは2種類あるが,今日は山家(やまが)定食とやらをいただく。栗おこわのほかに,虹鱒の甘露煮,むかご,山菜,それに味噌汁。小さなグラスにアップルワインがつく。山に来て,山のものをいただく。これがいいのである。
いずれもうまい。
箸袋には次のように書いてある。
「この柳ごうりに盛られた「栗おこわ」は,昭和四十七年(1972)に竹風堂が創案した名物です。ホクホクした栗の味わいは,独特の仕込みによるもので,他が容易にまねることのできないものです。
「にじ鱒甘露煮」は,黒姫山の伏流水で育った活魚に串を打ち焙った後,コトコトと煮ふくめたもので目の玉のほかすべて召し上がれます。
お訊ねが多い小鉢のつぶつぶは,千曲川の砂地で栽培された長芋の「むかご」で,茹でてからクルミとゴマであえた珍品です。
味噌汁のダシは鰹節を削ってとるやり方を一貫して守り,山野の幸を集めたものなど,すべて心をこめて手づくりに徹した,郷土色あふれる安全なお食事となっています。」
この柳ごうりを持ち帰れないのかと,聞いた同僚がいたが,これは食器ですのでお持ち帰りいただけませんとのこと。そりゃそうだな。ただ,柳ごうり入りの栗おこわも販売していた。これは通常のものよりも割高だが,柳ごうりを手に入れることはできるようである。
虹鱒の甘露煮はもちろん頭からすべて食べた。
ただ,この「目の玉のほかすべて召し上がれます。」という文章だと「目の玉以外がすべて食べられる」のか「目の玉をはじめとしてすべて食べられる」のかわかりにくい文章である。よくよく読むと後者なのだが……また,日本語にうるさい,いや,日本語を大切にする同僚がいるのだった。
それと,むかごも数え歌でよく歌われるが,むかごって知らない人が多いから,よく訊ねるんだろうなあと思ってしまった。
この山家定食から虹鱒の甘露煮とアップルワインを除けば,山菜定食となる。
うまいご飯を食べて,まだ少々残暑の厳しい小布施の町を歩いたのだった。
探検隊おまけの報告:
このときのお品書きいろいろ:
山家定食→1365円,アップルワインのお代わり→157円,栗おこわの大盛→157円増し,山菜定食→945円,その他の甘いものはさていくらだったのでしょうか,そこまで探検してません。