分類:和食・洋食・中華
所在地:愛知県安城市赤松町
探検時期:2012年10月
今回の探検目的:昼食・軽食
今回のお品書き:いろいろ食べて地ビール飲む
今回の所要経費:以下の報告参照
探検隊の報告:
「安城産業文化公園デンパーク」へとやって来た。初めてのことである。安城について「日本のデンマーク」として学んだのははるか中学生の頃である。もう今を去ること40年も前だ。ここのコンセプトとして,次のような記述があった。
「愛知県のほぼ中央にある安城市は,かつて『日本デンマーク』と呼ばれ,全国の農業経営のモデルとなってきました。稲作,畑作,果樹,畜産などの多角形農業をすすめた安城市は,世界の農業先進国であるデンマークにたとえられたのです。」
ということで,ここ「デンパーク」自体は新しいらしい。
さて,この日は小さい子供たちとやって来ていたのだが,各時期にいろいろな行事を行っている。今回は「ご当地グルメ&クラフトビールフェア」というやつである。まったくもって,おじさんにもぴったりの行事である。
ここでは,お決まりのいつでもあるものと,今回のフェアでのご当地グルメをいただいた。
こちら「気仙沼ホルモン」と「十和田バラ焼き」
二つのいわゆる「B級グルメ」ってやつをトラックで焼いて販売している。一つ500円也。もちろんビールにあうお品書きである。
こうやって並べるといったいどっちがどっちやらって感じだが,左の千切りキャベツの上に載っかっているのが「気仙沼ホルモン」,右の玉ねぎと炒められているのが「十和田バラ焼き」である。
気仙沼ホルモンの歴史として,トラックの側面には以下のようなことが書いてあった。
「気仙沼で一番初めにホルモン店を開店したのは,南町にあった『助六』というお店です。助六のご主人は三重県出身で,以前はうなぎ屋を経営していました。昭和30年頃,気仙沼は大変漁業が盛んで,景気がよい時代でした。漁船員の友人から,商売をするのによいと聞き,気仙沼に引っ越してきました。漁船員の友人と仕込みで寄った市内の精肉店で自家用(まかない用)のホルモンをご馳走になり,その時「これは商売になる」と思いついたそうです。洗い方と味の付け方を教えてもらい,ホルモン「助六」を開店しました。
昔は,ホルモンは食べ方がわからず,食べてはいませんでした。市内の精肉店の社長が韓国の人から味付けを教わったものが気仙沼ホルモンの味の基本となり,現在の味噌にんにくベースになったと言われています。
遠洋漁業基地として栄えた気仙沼。漁船員が帰港してまず食べたものは肉です。風味もよくて安価で食べられるホルモン店は大いに繁盛し,気仙沼では多くのホルモン店が開店しました。千切りキャベツは漁船員たちのビタミン不足解消にもなり,港町ならではの進化を遂げていったのです。気仙沼ではお花見時,人が集まる時は必ずホルモンを焼きます。
気仙沼では昔から親しまれてきた庶民の味です。」
ほほう,そんなことなのか,などと順番待ちをしながら読む。
こちら「瀬戸焼きそば」
瀬戸焼きそばアカデミーのウェブサイトによれば「瀬戸市では,独特の食感のある蒸し麺と醤油ベースの豚の煮汁を使った“やきそば”が,長い間,人知れず市民の間で親しまれてきました。このやきそばは,昭和30年代,深川神社参道を中心に始まったと伝えられています。」とある。つまり,通常よくあるソース焼きそばではなくて,醤油焼きそばってことか。ソース焼きそばもまったくもって中華味ではなく,日本独自の進化を遂げたものだと思うが,そのソースが醤油に代わり,一段と日本らしいということか。
これまたビールにあう。いや,何でもビールにあうのだが。
ちなみに,この時には愛知県の地ビールメーカーが出店していたが,以下のような謳い文句であった。
愛知県下の地ビールメーカー6社が勢揃い!
★犬山ローレライ麦酒
1998年にドイツ人マイスター,ナディアベッカー氏により受け継いだ本格ドイツ仕込みの醸造。麦芽とホップはドイツ産にこだわり木曽川天然醸造水を仕込水に使用。無濾過,非加熱の製法によりビール本来の味が楽しめる。
★尾張名古屋の金しゃちビール
明治十年代後半に醸造に成功した「三ツ星ビール」の歴史を基に,木曽川系の地下水を使用し,喉の渇きをいやすだけでなく,香り,味,色を味わう骨のある地ビール。ジャパンアジアビアカップ金賞受賞の実績を誇る。
★鶴見酒造 海部津島麦酒(かいぶつじまビール)
名古屋の西,海部津島(あまつしま)地方と呼ばれている津島市の地ビール。麦の旨みを十二分に活かした,コクのある贅沢なビール。
★安城デンビール
デンパーク内の地ビール工房にて醸造を行うブルワリー。日本地ビール協会主催の「ジャパン・ビアカップ」では黒鍬麦酒(2001)と裸の王様(2002)が金賞,そして人魚姫の恋(2005)が銀賞を受賞した実績を誇る。
★知多マリンビール
知多半島の最南端,南知多町内海で醸造された地ビール。ホップと麦芽の風味を活かしたおいしさは,スッキリとした心地よさで,飲む人を飽きさせません。
★一宮ブルワリー
一宮市にあった「尾張ブルワリー」の味を,その醸造責任者だった山田文隆氏が引き続けているブルワリー。あくまで飲み口柔らかく,端整でありながら,奥底に地域独自の個性を秘める地ビールです。
いったいどれを飲んだのだったか忘れたが,1日楽しく過ごしたのだった。
探検隊おまけの報告:
くわしくはウェブサイトへどうぞ:安城デンパークのウェブサイト(外部リンク)