分類:和食・洋食・中華
所在地:福井県福井市大手(福井県庁,福井市役所,中央公園近く)
探検時期:2013年7月
今回の探検目的:結婚式の披露宴
今回のお品書き:コース料理
今回の所要経費:はていくらのコースなのやら
探検隊の報告:
親戚の結婚式で福井へとやって来た。そして披露宴である。めでたい披露宴の料理を紹介しよう。
これ,始まりの状態。
以下ついていた「メニュー」,和訳「お品書き」をそのまま書き写し,ついでにわからないカタカナ言葉だらけだったので,その調査結果も報告しよう。
アンティパスト五種
イタリア産鮪生ハムとホタテ貝のタルタル
健康鶏とフォアグラのロール
エビのカクテル
キングサーモンマリネキャビア添え
プロシュートと昇竜舞茸のポーピエット
「アンティパスト」とはつまり「前菜」。まあ,宴会で言えば「つき出し」ってところか。会席料理なら「先付け」かな。
まずは「鮪生ハム」なんてものがあるのを初めて知る。ハムとは豚肉で作るものかと思っていたが,いろいろな原材料で作ることを知る。
詳しくはウィキペディア「ハム」参照。
「ホタテ貝のタルタル」と書いてあるが,つまりは「タルタルソース」がかかっているってことか。なにしろ,すでに胃袋におさまってしまったあとなので,どうも覚えていない。
次「健康鶏」って何よ?とふと思う。鶏はたいてい太らせているから,きっと健康な鶏って少ないと思う。よけいな詮索か。
「カクテル」とは「カクテルソース」を用いた料理らしい。で,「カクテルソース」とは三省堂大辞林によれば「トマト-ケチャップ・レモン汁・西洋ワサビ・白葡萄酒をまぜ,塩・胡椒を加えたもの。エビ・カニ・カキなどの冷製に用いる。」とある。たしかにそのものずばり海老の冷製である。
「プロシュート」はまったく知らない名称だった。「プロシュート」とはこれこそ豚の生ハムらしい。ウィキペディアでは「プロシュット」として掲載されている。こちら参照。
「昇竜舞茸」とは,なんと福井県特産の「舞茸」らしい。いやはや,知らないことが多すぎる。福井県のホテルなので,福井の特産物が出てきて当然なのだが,しかし,この舞茸が特産とは。
福井県発行の「グラフふくい(2007年4月号)」には「舞茸は,標高1000m以上の深山に自生する幻のきのこ。おいしさも格別で,運良く見つけた人が舞い踊るほど喜んだことから,その名がついたと言われています。「昇竜まいたけ」も,昔から和泉村に自生していたもので,そのおいしさを特産品として広めようと,昭和63年頃から人工栽培が始めらました。独特の香りと抜群の歯ごたえ,そして栄養価の高さはどれをとっても最上級。幾重にも広がる笠はまるで花のように美しく,大自然からの贈り物は昔も今も人々を魅了し続けています。」とある。
知らなんだ。
ついでに「ポーピエット」とは,三省堂大辞林によれば「野菜などを芯にして,肉や魚の薄切りを渦巻き状に巻いたもの。焼き物・煮物・揚げ物などにする。」とある。そんな料理だったかどうかは,これまたすでに記憶にない。
季節野菜のシェフズスープ
薫り高いオリーブオイルで
この説明はわかりやすいね。いや,知っている単語が並んでいるというだけか。
焼きたてパン二種
バターとオリーブオイルを添えて
お品書きには一番最後に書いてあったが,三番目に出てくる。
まあ,それはそうかもしれない。
でもこの手の西洋料理にはなぜ途中にパンが出るのだろう。そんなことゆっくり考えたこともなかったが,西洋料理には和食の「ごはん」のような「主食」という概念がないということを聞いたことがある。つまり和食のようにごはんとおかずが出て,おかずを食べながらごはんを食べるという発想がないということを聞いたことがある。なので,パンもおかずか。
途中ウェディングケーキが登場する。
細かく切られる前に撮影に行ってくる。果物たっぷりのケーキである。
ウェディングケーキというと丸くて,背の高いものを想像するが,このように四角いものもあるってことだ。
オマール海老のペルシャード風とノドグロのポワレ
オレンジとバニラ香るソース
「オマール海老」とはつまり「ロブスター」である。いや,これも調べて再確認したこと。「オマール海老」という呼び名はよく聞くのだが,つまりは「ロブスター」だったとは。
その他の食材名は「オマール」,「オマールロブスター」,「ウミザリガニ」などがあるらしい。
さて「ペルージャ」だが,これはイタリア中部のペルージャ県の県都である都市の名前らしい。ということは「ペルージャ風」というのはイタリア料理の味付けなのだろうが,肝心の「ペルージャ」の郷土料理というか地域の料理の特色がわからない。「ペルージャ風」と言われても何が何だかわからないのだった。
次の「ノドグロ」は金沢でもよく聞く美味しい魚で,値段お高め。じゃ「ポワレ」って何なの?ってことだが,これはフランス料理の料理法らしい。詳しくはウィキペディアの「ポワレ」参照。
だがしかし,ということは,この皿にはイタリア料理とフランス料理が混在しているってことか。どちらも欧州で,まあ親戚みたいなものだが。
国産牛フィレ肉ステーキ ロッシーニ風
フレッシュフォアグラを添えて
「ロッシーニ」だが,この名を聞いてすぐに作曲家の「ロッシーニ」が思い浮かんだのだが,何のことはない,この料理名はこの作曲家「ロッシーニ」から来ているらしい。ロッシーニは作曲家であるだけではなく美食家(つまりはこれこそが「グルメ」)であったらしい。若い頃から料理を食べることも作ることも大好きだったらしく,余生はもっぱら料理の創作や高級レストランの経営に費やしていたらしい。
この「フィレ肉のロッシーニ風」も「トゥールヌド・ロッシーニ」と言うらしく,中でも有名な料理らしい。詳しくは「フィレ肉 ロッシーニ風」で検索するといろいろと出てきます。基本はフォアグラを使うらしい。(この段の文章「らしい」の山だ。なにしろすべて伝聞なもので……)
越前おろしそば
おお,これぞ福井らしいお食事のお品書きである。最後の締めにつるつるっと冷たいお蕎麦が出てきてよかったね。
ということで,これがこのときの食事である。
いやはや,当たり前だが飲み放題で,美味しいものを食べて,幸せな披露宴であった。
探検隊おまけの報告:
くわしくはウェブサイトへどうぞ:「ホテルフジタ福井」のウェブサイト