分類:和食
所在地:鹿児島県指宿市十二町3750
探検時期:2018年7月
今回の探検目的:1泊2日
今回のお品書き:1泊2日の夕食(宴会)・朝食
今回の所要経費:往復の電車と1泊込みのセット物
探検隊の報告:
初の鹿児島観光である。したがって,指宿も初である。金沢から往復の電車と,その間に最低1つの宿泊施設を選ぶというセット物の旅行である。その宿泊地を,最初の日の指宿温泉にしたのだった。
そうしてやって来たのがここ「指宿海上ホテル」である。
新幹線を鹿児島中央駅で降り,そこからは非電化の指宿枕崎線に乗り換え,先ほどの新幹線とは大違いの,いかにもローカル線といった列車での旅である。
リクライニングなしの4人掛けボックスシートの背もたれの硬さが懐かしさを誘う。学校帰りの学生が一番多く乗っている。ここには観光列車の「特急 指宿のたまて箱」という素敵な列車も走っているが,時間は合わず,普通列車での旅である。
この気動車のいかにもローカル線という風情は天井の扇風機である。もちろんエアコンはついていて,しっかり涼しいのだが,それでも回っている扇風機。「JR」ならぬ「JNR」というロゴがついているままのような扇風機に赤とんぼが引っかかったまま死んでいる。
掃除して赤とんぼぐらい取ったらどう,なんて思うが,これを見つけて写真のネタにできるので,まあ一夏くらいはひっついたままでもいいか。
さて,ホテルに着いて,まずやったのは「砂蒸し風呂」である。指宿名物の「砂蒸し風呂」をやってみねばなるまいと,ホテルの海岸べりにある,砂蒸し風呂に行ってみる。どこのホテルでも大抵は砂蒸し風呂を持っているらしく,さすが指宿である。そのあとに温泉につかり,夕食,いや宴会である。
始まりはこんな感じ。
そして飲み物はせっかく九州に来たのだからと焼酎にする。
グラスにするよりも,余ったら持ち帰れるボトルとする。それがこの「海上」。
おねえさんのおすすめだが,この「指宿海上ホテル」の名をつけた特注品らしい。
いつもは飲まない焼酎だが,ここから始まる九州の焼酎ツアーである。
最初は風呂上がりで暑かったので,ロックにしたが,やはり香り立つお湯割りがいいだろうと,お湯割りに変更する。おねえさんに新しい焼酎グラスというか焼酎のぐい飲みと言ったらいいのか,まるでマグカップくらいの器を頼む。そして,お湯割りを作るのに,最初に焼酎を入れたら
「それはダメよ。香りが引き立たないから。」
と指導を受ける。そうじゃなくてこう,とまずはお湯を入れ,そのあとに結構並々と焼酎を入れてくれる。「なんじゃこりゃ!さっきロックに入れた焼酎の3,4倍は軽く入れてる!」というくらいのたっぷりの注ぎ具合であった。
「お湯を先に入れるのと,焼酎を先に入れるのとでは,香りは大違いですよ。」
とのことであった。何しろ普段焼酎を飲むことはなかったので,飲み方の研究などもしたことがない。九州1日目にして,焼酎の飲み方を教わったのだった。
あとの料理は九州名物というのか豚肉の料理が美味い。
左が豚骨煮というのか,骨付きでとろとろに煮込んである。ちょっと甘めだが,これが九州なのかという感じでの料理であった。
右は茄子の田楽。
右の写真は蒸し物。結構いろいろと出てくる今日の料理である。
それと刺身にはカツオが出てくるのも太平洋側の特徴。金沢では日本海の魚が中心なので,この九州の旅でもこのあたりでしかとれない物,有名な物をこのあといろいろといただいたのだった。
こちら最後のおつゆ。
この九州の旅,今夜の宿のみ夕食と朝食付き。いつもなら素泊まりで居酒屋巡りとモーニングサービス探しなのだが,今夜はゆっくりとホテルに滞在である。
翌朝の朝食はバイキング形式。まあ適当に自分の好きな物を持ってくるので,紹介するまでもないが,とにかく水分補給に牛乳もジュースもコーヒーも味噌汁もお代わりし放題なのがありがたい。
ホテルの玄関を出るとクマゼミの大合唱。これもまた金沢には生息しない蝉である。太平洋側に来たなあ,と思わせるクマゼミの大合唱に送られて,いよいよ九州縦断の旅の始まりである。
駅に向かうために呼んでもらったタクシーの運転手は,料金770円のところ,1000円札出したら,70円おまけして300円のおつりをくれた。
「今日一番のお客さんなんで,今日いいことがあるようにと,験担ぎですよ。」
とのことだった。
さて,こちらも九州の旅でいいことが続きますように。
探検隊おまけの報告:今回は特にありません。
満腹探検隊2018年夏の九州旅行の訪問した県と「満腹探検隊」の報告の一覧は
「小倉駅近辺のデパ地下巡り」のページにあります。