分類:日本酒ちょい飲み
所在地:金沢市木の新保(金沢駅「あんと」1階)
探検時期:2016年7月
今回の探検目的:宴会前のちょい呑み
今回のお品書き:本日のお試し銘柄 華・能登セット
今回の所要経費:864円
探検隊の報告:
駅前での宴会の0次会である。宴会まで少し時間があるので,どこかいいところはないかと思ったらあるのである。こちら金沢駅のビルの一角,「金沢百番街 あんと」の「金沢地酒蔵」である。どこかの居酒屋に入るとしっかり呑んで食べ過ぎるし,かと言って適当な立ち飲み屋もないし,という中でここはちょい呑みにぴったりの場所なのである。
カウンターが8席くらい。周りのお土産を物色するお客の喧噪をものともせずにカウンター席に座れば,それはそれで落ち着いた気分。
今回選んだのは3種類のお酒が試飲できるセットの中から,純米酒・本醸造酒のセット「華」の中でも「能登セット」である。今回は「伝兵衛」,「輪島物語」,「天恵美露」の3種類であった。
注いでくれるおねえさんがどういう理由だったか左から順に呑んでみてくださいとのことで,左より順に味わう。
この中で自分の好みは真ん中の「輪島物語」である。これが一番味わいがある。左の「伝兵衛」は少しきつめの口当たり。右の「天恵美露」はあまりにも水っぽい感じ。さらさらっとは呑めるが,ちょっと味わいに欠ける。ということで,真ん中の「輪島物語」が美味しかった。
おつまみとしてちょいと一口分出てくる。これを肴にいただくのであった。
それにしてもこのおねえさん,とても石川の地酒にくわしい。今年の酒の出来具合やら,味わいやら,お値段のことやら,カウンター席に座るご常連らしき方にいろいろとしゃべっている。聞けば何でも答えてくれそうである。
ここは改装されて,石川県内のすべての蔵元の酒がそろっているらしいので,それもまた素晴らしい店なのだった。
探検隊おまけの報告:
このとき(2016年7月)のお試しセットいろいろ:
★本日のお試し3銘柄 雅(吟醸・大吟醸)→1620円
金沢セット(加賀鶴,加賀鳶,加賀雪梅)
加賀セット(加賀吟醸,御幸誉,兼六正宗)
能登セット(治良三郎,春山,酔匠)
いしかわセット(能登路,萬歳楽,つづらの波)
★本日のお試し3銘柄 華(純米・本醸造)→864円
金沢セット(加賀鶴,日栄,福正宗)
加賀セット(加賀ノ月,常きげん,高砂)
能登セット(伝兵衛,輪島物語,天恵美露)
いしかわセット(泉,おいしい地酒,三年古酒)
探検時期:2019年9月
今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:ひやおろしセット(おつまみ付き)
今回の所要経費:1000円
探検隊の報告:
金沢駅前の音楽堂での演奏会の前のちょい呑みである。
まさしくちょい呑み,連れ合いと2人でお猪口3つを分ける。
今日の選択は秋ならではの日本酒「ひやおろし」のセットもの。
右より
「純米吟醸 能登路」(久世酒造),
「福正宗 旬生秋 山廃純米」(福光屋),
「長生舞 本醸造原酒」(久世酒造)。
日本酒にえらく詳しいいつものおねえさんがいろいろと説明をしながら注いでくれる。
「まずは右から呑んでみてください。味わいがよく分かりますから。」
とのこと。
感じとしては,右から左へとちょっと辛口。一番右がまったり感がある。とは言え,呑んでいるうちに,どれがどれだか。いや,どれがどれでもよくなる。いや,どれもこれも味わいが分からなくなって同じように感じてしまう。
このカウンターの中のおねえさんはほんとに日本酒が好きらしく,今お気に入りの一升瓶を家において呑んでいるとのこと。銘柄は忘れてしまったが,確か一升瓶で10000円あまりしていた。
好きなことがこうやって仕事にできるのが嬉しそうな感じだった。
「仕事中には呑むことができずに,残念です。」
などと,笑いながら言う。
左に座っていたのが仙台からの一人旅のおねえさん。間もなく新幹線に乗って,帰るらしい。そのすき間時間にちょい呑み。
昔の東北への旅の話で,ちょっとだけ盛り上がる。
しばらく後にやって来たのも,また一人旅のおねえさん。博多からやって来て,今夜もまた金沢に泊まるとのこと。
これまた今年の九州への旅の話で,ちょっとだけ盛り上がる。
いずれも女一人旅で,一人で日本酒を呑んでいるという,いい感じで人生を楽しんでいるといった風情のおねえさんたちだった。
さてではこちらも人生を楽しむために,演奏会に行きますか。