分類:和食(蕎麦)
所在地:兵庫県豊岡市出石町八木88
探検時期:2023年11月
今回の探検目的:昼食
今回のお品書き:出石皿そば×2+瓶ビール+お酒のあて
今回の所要経費:900円×2+600円+600円→3000円
探検隊の報告:
初めて出石という街にやって来た。「小京都」と呼ばれているらしい。そして蕎麦が有名であることをどこかで聞いたことがある。
ここでお昼ご飯で,蕎麦を食べようと思っていたので,係員の誘導に従い「市営駐車場」に車を止めた。駐車料金400円也。そこから目の前の「大手前駐車場」が500円という表示を見て,「向かい合わせの駐車場なのに,50歩ほど余計に歩いたけど,100円得した」と庶民は思うのであった。
さて,駐車場の誘導のおじさんに
「地元民ならおすすめの蕎麦屋はどこ?」と聞いてみる。
「うーん,行きつけの店は4,5軒ほどあるけどねえ……でも自分がおすすめだよなんて言ったら問題になるしねえ……まあ,ちょっと言えないかなあ……」と渋るおじさんに連れあいがなおもしつこく聞くと,
「ま,『官兵衛』かな。黒田官兵衛の官兵衛だよ。この駐車場からはすぐだ。」ともらった町中の案内地図でおおよその場所を教えてくれる。
「ついでに,蕎麦屋の一覧のパンフレットが駐車場の受付にあるからもらうといいよ。」と言ってくれる。で,その駐車場の受付のおじさんに
「蕎麦屋のパンフレットありますか?」と聞くとすぐに出してくれた。そしてその受付のおじさんに
「おすすめの蕎麦屋ってありますか?」と聞くと,このおじさんはいともあっさりと
「『官兵衛』だね。その地図見たらわかるよ。」との答え。
これで聞いた地元民2名中100%おすすめの「官兵衛」に行くことが決まる。
さて,教えられた「官兵衛」に着くと,午後1時を回っているにもかかわらず,空き席待ちであった。それでも2番目だったので,名前を書いて待つ。
それにしてもなんてカメムシが多いんだ。上空を数匹のカメムシが舞う。
待つことしばし,名前を呼ばれて,小上がりの席に案内される。
まずはお茶が出てくる。
注文は「出石皿そば」(一人前五皿)と決まっているので,それを二人前頼んだ。
そしてこの日昼呑みするのは自分の番なので,瓶ビールを注文する。よく見るとお品書きの中に「お酒のあて」というのがある。それで,おねえさんを呼んで「お酒のあて」は何かと聞くと,この日は「自分で炙るエイヒレ炙り」と「ちくわ」だとのこと。で,エイヒレはいいかと「ちくわ」を選択する。
まずは「キリンラガー」がやって来て呑んでいるうちに,出汁と薬味がやって来た。
出汁は「官兵衛」と名入りのまるで二合徳利のような陶器入り。そして,刻みネギと山葵の小皿,とろろの小皿,そして生卵である。
ほどなくして「ちくわ」がやって来た。まさしくシンプルなちくわ。それでも,ちょいとしたビールのあてになる。
そして,蕎麦がやって来る。二人前だから10皿届く。こうやって小皿に載って出てくるのが「出石蕎麦」の特徴らしい。
それからおねえさんが食べ方の説明をしてくれる。「まずは,ネギ,山葵と出汁で」次には「いろいろ薬味を入れてみて」,それから「塩だけで食べてみると蕎麦の味がわかりますよ」とのこと。なので,五皿あるから言われるままにやってみた。
ちなみに,とろろは蕎麦を蕎麦ちょこに投入したあと上からかけるとよい。というのも連れあいが先に蕎麦ちょこの中にとろろを入れてから蕎麦を食べたら,とろろが分散したからだった。まあ,きっと食べ方は人それぞれであろうが。
塩でも食べてみたが,塩加減がむずかしい。まさしく塩梅が難しい。
最後に生卵を投入したのだが,これが出汁の口当たりが柔らかくなって,こんな食べ方をしたことがなかったので,なかなかに美味しいものだと新発見であった。
こちらは2人で食べ尽くした蕎麦の皿の写真。実にいろいろあって面白い。
蕎麦をほとんど食べ尽くした頃におねえさんがやって来て「お代わりはよろしいですか?」と聞き,断ると「では,蕎麦湯をお持ちします。」と言って湯桶に入れた蕎麦湯を持って来てくれた。
お向かいの小上がりでは十皿以上積み上げている人もいる。1人二十皿以上食べると記念品をくれると書いてある。二十皿だと900円+150円×15で3150円だからいいお値段になる。ビールを呑みながらの蕎麦なので,そこまでも食べない。五皿で十分満足の「出石蕎麦」だった。
探検隊おまけの報告:
このとき(2023年11月)のお品書きいろいろ: