満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:宮の森フランセス教会・フランセスキッチン

分類:洋食 所在地:北海道札幌市中央区宮の森3条10丁目
−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2016年1月  今回の探検目的:結婚式の披露宴
今回のお品書き:コース料理
今回の所要経費:会費は16000円
探検隊の報告:
 札幌での親戚の結婚式である。はるばる金沢からやって来た。
 式場は「宮の森フランセス教会」で,そのあとの披露宴,カタカナ言葉で言えばパーティーは「フランセスキッチン」という教会に併設したレストランである。
 それにしても最近の披露宴は洒落てるねえ,会場も洒落てるねえ,料理も洒落てるねえ,演出も洒落てるねえ。
 で,教会だけは古くからあるらしい。最初教会に入ったときに椅子も結構古びていて,木もすり減っていて,これって厳かな雰囲気を出すためにわざと古めかしく作ったのかと思ったけど,教会自体は古くからあるらしい。そして,そこにレストランを併設したらいい。こんなレストランを作ることを考えたなんて,きっと先見の明と言うよりも,お金を上手に投資することに長けた人なのだろう。
 さて,それはいいとして,式後の披露宴のテーブルである。まずは始まりの状態。
 そして今回面白いのは,そもそも会が始まる前に料理が一品載っており,まずは食前酒としてビールを勝手に飲んでいていいということである。本番の乾杯まで待たせるのではなく,少し盛り上がっててちょうだいという感じで,飲んで食べていていいというのがなかなかよろしい。
 ついでながらお品書き,カタカナ言葉でメニューがあったが,それがまた横文字ばかりで,いったい何なのやらって感じである。
 以下お品書きを写したが,お品書きの意味するところはいろいろとあちこちで調べたことの引用である。
 その最初に載っていた料理の入れ物が最初の写真のようにまたもや凝った陶器で,洒落てるねえ。三段重ねなのである。
 まずふたを取ると「本日の魚貝と季節野菜のグラチネ」
 「グラチネ」って何なんだ?ってところから始まる。「グラッチェ」はケーシー高峰だし,「たらちね」は関係ないし……
 で「グラチネ」とは「料理にオーブンやサラマンダー加熱して焼き色を付ける技法。この際表面に出来た皮膜の事をグラタンと言う。現在では料理名のように使われているが,元々は調理上に出来る皮膜の事を指していたのである。」ということで,要するに「グラタン」ってことか。
 続いて2段目が「季節のアミューズブーシュ」
 うぎゃ〜,これってどういうこと。まさか石けんの名前じゃないし……あっあれは「ミューズ」か……
 「アミューズブーシュ」とはウィキペディアによれば「単体で供される一口大のオードブルの一種。食前酒とともに「つまみ」ないし「突き出し」と説明されることもある。アミューズブーシュは客がメニューから選んで注文するオードブルではなく,シェフの独断によって内容が自由に決められるものである。」などとある。つまりは和食で言えば「先付け」とか「八寸」みたいな感じか。
 で,中身が何だったのか,もう食べた。
 3段目が「帆立貝と知床鶏のロワイヤル」
 またもや「ロワイヤル」にひかかる。ロワイヤルとは「卵とブイヨンを合わせて蒸し卵豆腐のように固めたもの。」ということで,和食なら「茶碗蒸し」ってところか。
 でこれらをいただきながらまずはビールを飲み,こんな始まり方もいいんじゃないのと思うのだった。
 それと前回の札幌での結婚式もそうだったけど,このパーティーは会費制。なのでお祝いのご祝儀を払うということではなく,会費を払ってお祝いのパーティの料理をいただくって感覚。

 こちら左は会場の天井を撮影。
 そして右上は花の側にあったものだが野菜が植えられている。植えられているというか刺さっているという感じ。この野菜を食べることができる。
 お品書きには書いてないのだが,「新郎新婦からのおもてなしです」ということであった。
 で,取り出すと周りに土のようなものがついてくるのだが,それは土ではなく食べられるもので「シイタケの何とやら……」と言っていたようないないような……

 続いては「Poisson」。フランス語で書いてあるがその次に日本語で「本日入荷の白身魚のショーソン」とある。
 これで「ショーソン」と読むらしきことが判明する。

 だからといって「ショーソン」の意味を知ってるわけではなく,調べると「小さい円形のパイ生地の中にいろいろなものを詰めて半分にたたんで焼き上げた半円形のパイ。」とある。確かに半円形だ。
 「周りは少々固いので食べることもできますが,お残しになってもかまいません。」と言われたが,実際には食べようと思ったのだけど,中身を食べて,席を立っているうちに全部持って行かれてしまった。
 「Viande」とある。「ヴィアンド」とは肉の料理のことらしい。
 「北海道産牛フィレ肉の塩窯ロースト 農園野菜添え」とあるのだが,これには儀式がある。この「塩窯」とやらを割らなくてはならないのである。まずは新婦と父がノミのようなものでがんがんたたいて割っていく。そして仕上げに新郎新婦で最後にこの塩でできた窯のふたを取り上げる。すると中からローストされた牛肉が出てくるという次第。

 それを切り分けてきれいに盛りつけられたのがこちらで,「北海道産牛フィレ肉の塩窯ロースト 農園野菜添え」ということになる。
 「Pain」はパンか。
 「石窯焼きパン」とある。いろいろな料理とお酒で結構お腹はいっぱいになり,パンは全部食べられない。
 それから「Riz」。フランス語で「米」らしい。
 で,「10種類以上のスパイスを利かせた甘海老の熟成カレー」というものが出てくる。確かに海老の香ばしい味がする。このカレーという強烈な味と香りにも負けないくらいに,海老の香ばしさが出ている。量としては少量だが,ここまでの宴会のことを考えると,これで充分。
 そして「Dessert」。「本日のデザート」とあるが何だったのか。
 そして最後にウェディングケーキのおすそ分け。自分の分と両隣の2人の都合3人分を撮影して本日の報告は終了。
 ほんとに最近の披露宴は洒落てるねえ,会場も洒落てるねえ,料理も洒落てるねえ,演出も洒落てるねえ。

−−−海老フライの仕切り線−−−
探検隊おまけの報告:
 くわしくはウェブサイトへどうぞ:「レストラン フランセス」のウェブサイト(外部リンク)

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