満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:炉端(ろばた)龍のひげ(りゅうのひげ)

分類:和食
所在地:福岡県北九州市小倉北区魚町4-17(鳥町食道街の一角)

−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2018年8月  今回の探検目的:昼呑み
今回のお品書き:鶏盛り+鯖塩焼き+生ビール中ジョッキ×4+お通し×2
今回の所要経費:500円+650円+580円×4+270円×2→4010円
探検隊の報告:
 九州の旅最終日である。突然できた時間を利用してやって来た小倉の店だったが,なかなか居心地がよかったね。
 この日は別府に泊まっていた。午前中「地獄めぐり」で「血の池地獄」と「龍巻地獄」を見たあと,別府駅に戻った。新幹線は博多からとってあったので,そこまでの特急ソニックの切符をとろうとしたところ,駅員さんに,博多より小倉の方が近いし,当然時間も短いし,料金も安いですよと教えてもらう。来るときは鹿児島中央まで新幹線で来て,帰りの切符は博多発の新幹線がとってあったのだが,博多,小倉,別府の位置関係をよく知らずに,初めから始発駅の博多から乗るつもりだったのだ。それで別府でもっと遅い電車でもよいということがわかり,時間ができて,じゃあもう少し別府にいるかと思ったが,まだ行ったことのない小倉も面白いじゃないかと,「災い転じて福となす」ではないが,予定通り別府を出て,小倉で時間をつぶすことにしたのだった。
 小倉駅に降り立ったのは13時頃。なんだか駅構内が賑やかである。うちわを配っていたのでそれをもらうと「わっしょい百万夏まつり」というやつの初日らしい。駅でやっていたよさこいソーランを一つ見たあと,「観光案内所」に行く。
「小倉で観光するとしたらどこですか。」
 と聞くと
「小倉城くらいですかねえ。駅からは近いですよ。」
 とのこと。この異常に暑い夏,お城見学に行く気もせず,ほかのところは歩いて行けそうにもないので,それではと昼ご飯も兼ねての昼呑みに行くこととする。もらった小倉の観光案内のパンフレットに「鳥町食道街」というのが載っており,なんだか昔ながらの風情を漂わせていそうで,ふらふらとあちこちの商店を見つつこの「鳥町食道街」にたどり着く。
 この「鳥町食道街」というやつは,結構狭い路地に店が二十数軒ほどもひしめいており,いろいろな種類の店がある。金沢でいえば,新天地の道幅を狭くしたような,焼き鳥横丁の道幅を広くしたような印象である。食道街といいながらも飲食店だけではない。もらったパンフレットの説明では「昭和20年から小倉の台所として食を支えてきた鳥町食道街。一歩足を踏み入れれば,今も尚残る小倉の「モダン」をお楽しみいただけます。」とある。
 この中で呑める店もいくつか開いていたが,ちょうど出口近くのこの店「龍のひげ」の前で立ち止まって外のお品書きを眺めていると,中から店主なのかどうなのか,男性が出てきて「どうぞお入りください。」と言う。林家木久扇師匠の「ここで会うたも何かの縁,遊んでいってくんなまし。」というわけではないが,せっかくの「縁」なので店に入る。お客はこの時間誰もおらず,連れ合いと2人カウンター席の真ん中あたりに座る。
 この店は炉端焼きの店らしく,目の前には焼き台があり,いろいろと焼き物が充実している。いろいろなお品書きがあったが,まずは「鶏盛り」すなわち「焼き鳥盛り合わせ」を注文する。500円也。飲み物はあまりの暑さにやはりビールである。
 もう一人男性店員がいて,注文の品を焼く準備とか,皿の準備とかをしている。くだんのこちらに声をかけてくれた男性は,焼き場さんである。
 目の前の炭火の上で枝豆がほどよく焼かれているが,これがお通し。いつもは茹でたてで熱々の枝豆か,冷蔵庫で冷やされた枝豆かを食べることしかないが,このように炙られて,ちょい焦げ目がついた温かい枝豆もなかなか美味しいのだった。
 お客が2人,店側が2人ということで,なんだかんだと会話が弾む。初めての小倉であることとか,金沢から来て,金沢へ帰るところであること,博多と小倉と別府の位置関係を知らず,ちょっとした思い違いで時間ができて,小倉に立ち寄って時間つぶしをしていることなどを話す。この店は通常は夕方開店だが,我々のように昼呑みする人のために,休みの日には昼から開けているとのことだった。夕方4時過ぎには新鮮な鯖が届き,すぐに締めてお客に供する,いわゆる首折れ鯖を供するのだが,それには時間が早いとのことで残念であった。
 いろいろと話しているうちに,焼き鳥も次々と焼けてきて,名前を言ってもらいながら,食べていく。焼き鳥は6品。もも,やげんなんこつ,砂肝,ぼんじり,せせり,つくねである。
 最後にじっくり焼かれたつくねが出てきて,タレの黄身を溶いていただくがこれも美味しい。
 焼き鳥だけでは少ないので,もう一品鯖焼きを頼む。先ほど首折れ鯖の話をしていたので,お品書きに目がいったのだった。やはり大好き鯖であるが,こいつも網の上に載せられて,じっくりと美味しそうに焼けてくる。こちらは「絶品」とお品書きにつくが,650円也。
 ビールはそれぞれに2杯目に突入である。そして,鯖が焼けてくる。こいつも実に美味い。焼け具合もいいので,皮ごと食べる。
 向かいにはラーメン屋があり,お店の人の話ではここも行列ができたりする店とのことだったが,「2人で1杯って,入れてくれるかねえ。」とのことで,このラーメン屋は諦めた。結局豚骨ラーメンは食べずじまいに終わった九州の旅だった。
 ということで,予定外に来た小倉だったが,そして適当に入った店だったが,昼呑みにはちょうどよかった。やはり愛想のいいお店の人っていいもんだね。
 ちょうど関東方面から来た若者3人連れが入って来たのと入れ替わりにこの店を去る。
 うちわを配りながらも観光案内をしてくれたおにいさん,「なんならお城を無料で案内しますよ。」と言ってくれたボランティアガイドのおじさん,愛想よく我々の時間つぶしに付き合いつつ,美味しいものを提供してくれたおにいさん,「ここで会うたも何かの縁」で小倉にいい印象を与えてくれました。

−−−ビールの仕切り線−−− 探検隊おまけの報告:今回は特にありません。
−−−九州特集の仕切り線−−−
 満腹探検隊2018年夏の九州旅行の訪問した県と「満腹探検隊」の報告の一覧は
「小倉駅近辺のデパ地下巡り」のページにあります。

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