分類:和食
所在地:金沢市此花町(中川ビル2F・金沢駅東口より徒歩5分くらい)
探検時期:2015年12月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:会席料理
今回の所要経費:はていくらだったのやら
探検隊の報告:
なかなか素敵な料理だった。
今夜はちょっとした夜の会。こぢんまりと掘りごたつ席に座り,足もとがほっこりとする中,美味しい料理をいただく。12月も半ばになったが,まだ初雪も降らず,冬らしくない金沢である。
まずは先付けがやって来る。丁寧に料理について説明してくれる。
右下が白山堅豆腐の味噌漬け。「かなり濃厚な味ですので,お気をつけください。」と言われて,小さいやつをさらに半分だけ口に入れるが,かなりの濃い味噌味。ビールが進むのなんのって,これは珍味と言えるだろう。
後は子持ちの鮎の煮付け。うーん,聞いても翌日にはすぐに忘れている。そしてもう一品がなんだったか。
こちらお造り。やはり日本料理はきれいだねえ。左のものは水蛸。輪切りの三段重ね。いやはやこんな盛りつけもあるものか。かなりの厚めなので三段重ねである。横の方からも撮影してみる。
タコといえばついつい「おんな酒場放浪記」に登場するタコ好きの倉本康子さんを思い出す。行く所々でタコのお品書きを見つけては注文している。彼女の飲みっぷりも見事だが,その美味しそうな顔が一段と素敵である。
治部煮鍋。鍋仕立ての治部煮である。最初のきれいな状態も撮影しておけばよかった。これは混ぜられて,できあがりつつある状態。
ここまでの料理いずれを見ても,盛りつけが素敵だし,美味しい。
蒸し物である。
店に入るときに表には「本日予約客による貸し切りです」といったことが書いてあった。確かに掘りごたつ席2つとテーブル席はすべて埋まっている。カウンター席はあるのだが,今夜は飛び込みのお客はとらないらしい。トイレに行くときにはカウンター席のところを通り抜けていくが,カウンター席の向こうにはご主人が仕事に精を出している。
左焼物。右鴨の朴葉焼き。
鴨の朴葉焼きなんてのもそうそう食べることのないお品書きである。それだけこの店はなかなかに凝った料理が出てくる。
揚げ物である。
最初からずっと生ビールばかり飲んでいたのだが,料理も食べ尽くし,ちょうどこれでいいかなと思っていたら,お向かいに座る先輩が仕上げにもう一杯いこうと言うので,ビールじゃお腹いっぱいになるので冷酒とする。「冷酒をお願いします。」と言ったら,「うちにはいろいろと取りそろえてありますので,どれにしましょう。」とお酒のお品書きがやって来る。「どちらかというと,まったり系がいいのでこの『白菊の生原酒』かな。」と言うと,「こちらはきりりと辛口です。」と言われる。生原酒だったらきっとまったりかと思ったが,そうではないらしい。何しろ「宗玄の生原酒」というまったり系のお酒が好きなので,先入観がある。「それでしたらこちらの『白菊の純米吟醸』の方がよろしいのでは。」と勧められて,そちらにする。するとこれが実に美味い日本酒だった。能登半島は輪島の蔵の酒らしい。これまでこの「白菊」は飲んだことがなかったのだが,この先「白菊」もいろいろと飲んでみなくてはと思ったのだった。
締めのご飯である。炊き込みごはんだが,たこ飯ってことか。先程のお造りの水蛸の足の細いところをうまく使ってある。
ということで,今夜は実に美味し料理であった。そして日本酒までもが美味しかった。なかなかいい夜であった。
探検隊おまけの報告:
営業時間:18時〜
定休日:不定休
座席数:22席(掘りごたつ席×2・テーブル席×1・カウンター4席)
駐車場:3台まで可