分類:和食
所在地:金沢市長町(鞍月用水沿い,せせらぎ通り)
探検時期:2015年12月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:会席料理
今回の所要経費:料理5000円+飲み物代
探検隊の報告:
ここには多種多様な日本酒が取りそろえてあり,料理もいいし,お酒も楽しめた。
12月も半ばである。ようやく金沢にも雪が降った。しかしこの後たくさん積もるような気配はない。それでも結構寒い夜,某セクションの慰労会兼忘年会である。会場選択幹事が選んだのがここ「高崎」である。
ここは金沢の繁華街香林坊のちょっと裏あたり,鞍月用水が流れることから「せせらぎ通り」と呼ばれる通り沿いにある。
のれんをくぐるといきなり水そうがあり,魚が泳いでいるのではなく,加能蟹(=かのうがに,石川県で獲れるタラバガニ)が何匹もうようよとうごめいているのだった。
ちなみに最初の写真は始まりの状態。
左先付けである。洒落た器に三品が載る。
最初の飲み物は毎度おなじみ「とりあえずビール」である。各自好きな飲み物を注文することにしてあったので,自分は「キリンラガービール中瓶」である。「アサヒスーパードライ」と「サッポロ黒ラベル」があったが,3つから選ぶとなると「キリンラガー」である。久しぶりに「キリンラガー」を飲んだ。
これはお造り。
課員の一人が梅酒を注文するのに「五年」を読み間違えて「五十年熟成梅酒ください。」と言ってしまい,「五年ですね。」としっかり仲居さんに指摘され,みんなの笑いを誘う。50年も熟成したらどうなるのだろうか。
こちら椀物。「蟹真丈」であった。
いい味だねえ。温かいお汁が美味しい。
このあたりでビールは1本だけにして,すでに日本酒に変更である。
ここはかなりたくさんの日本酒が取りそろえてある。石川県の地酒が各種取りそろえてある。
まずは能登の輪島の白藤酒造の「白菊 純米酒」を選ぶ。少々甘めかも知れないが,まったり系の美味しし酒を冷やでいただく。
お向かいの支店長も日本酒に変更。「池月うすにごり」を飲んでいる。
机上に単独でお品書きのあった「スパークリング日本酒」を注文する課員もいる。
全くもって人それぞれである。
西京焼きである。さりげなく横に「鯖のへしこ」が載っている。これは濃い味で,日本酒が進む。
先程の「五十年熟成梅酒」の課員が今度は「純米飲み比べ」というやつを注文した。これは純米酒で「五凛」,「白菊」,「竹葉」の3種類がお猪口に入って出てきて,飲み比べができるものである。こうやって直接飲み比べができると,自分の好みに合ったものが見つけやすい。
煮物である。
一番底にたらこの昆布巻きが入っていたのだが,これが実にいい味だった。そして久しぶりにたらこの煮付けを食べた。
あとは蕗,人参,蓮根,里芋。
こちら揚げ物。中心は子持ち鮎のフライであった。
辛子を添えたソースがついてくるところが,その昔ここが洋食屋でスタートしたらしい面目躍如たるところである。
横にはカボチャとあと何だったかの寄せ揚げであった。これもまた一工夫した料理である。
ここまで来て次に注文した日本酒の銘柄なぞすっかりと忘れている。
美味しい料理をいただき,美味しい酒をいただき,楽しい仲間と語らう,そんないい一時である。お酒が進まないはずがない。
最後の一品が蟹の酢の物である。
先程の「五十年熟成梅酒」の課員は続いて「あらごし飲み比べ」などという飲み比べセットを注文していた。「あらごしもも酒」,「ゆず酒」,「あらごしみかん酒」の3種類である。いったい「あらごし」とはなんぞや。つぶつぶ入りか,濁り酒か。それはこちらまでは回ってこなかったので味見もしていないしわからない。
そして締めの食事は「茶そば」である。
これは「稲庭うどん」,「茶そば」,「雑炊」の3種類から選択できたが,それぞれに選択できるのではなく全員が同じでなくてはならない。そこで選択権を本日の主役であり,慰労する方に一任する。そうして選ばれたのが「茶そば」であった。
ということで,会計幹事の自分はここまで来れば支払いをすればいいだろうと席を立ち,精算に向かうのだった。
ところが精算しようとしたそのとき,数名がデザートとしてこの「アイスクリーム」を注文する。「CREMIA(クレミア)」とかって商品名で,生クリームソフトとうたい文句に書いてある。コーンではなくラングドシャに包まれて出てくる。
自分は甘い物はいらないので,特にどうでもいいのだが,会計が一時中断し,追加してもらっての合計と相成った。
それにしても美味しい料理と美味しいお酒のいい宴会だった。お腹もふくれたし,何よりも昨日に引き続いての連チャンであったので,この夜はよい子でバスにて帰宅した。
今度はあの新鮮な蟹が食べたいね。
探検時期:2017年4月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:会席料理
今回の所要経費:はていくらだったのやら
探検隊の報告:
相変わらず美味しい料理のここ「高崎」だった。
この日は4月1日。新年度の始まりである。そして前の日3月31日をもって自分は定年退職だったのである。
つまりはこの日は無事多くのしがらみから解放された日である。
自分も年をとったねえ。
「満腹探検隊」というのも,元々は自分が退職してから,週に1回は金沢の繁華街の片町やら香林坊にでも出かけて,食べ物の報告でもしようかと,その昔構想したのであった。しかし,それを退職のかなり前から始めたのだった。
その報告もすでに店の数が1000軒を超えている。自分でもいったいいつ行ったのやらと思うのだが,庶民の店からお高めの店,どこにでもあるチェーン店から,ディープな店,有名といわれる店から無名の店。まあいろいろである。
さて,この日は知人たちが自分の退職を祝って,ささやかな宴を催してくれたのだった。その会場がここ「高崎」である。
さて,最初の写真が始まりの状態。
2枚目は先付けのアップ。
そして左はお造りである。
この知人たちとの会はよく行われていて,いつもはよくあるチェーン店でやったりすることが多いのだが,今回は自分が退職ということもあり,少々お高めのいい店が選ばれたのだった。
実に料理が美味しい。
こちら焼き物だが,自分だけ特別に「のどぐろ」の塩焼きになっている。この脂ののったのどぐろの美味しいことったら。みんなの好意の詰まった塩焼きである。
まあここまでを振り返れば,人との縁というのがいかに大切かということを実感する。
この会もそんなこんなで行われている会なのであった。
左:煮物。
右:サラダ。
料理にはいろいろな工夫がなされ,見た目も素敵だし,味もいい。
途中から日本酒など飲む。
いやはや楽しいメンバーと飲むので,酒も美味しいね。
左:牡蠣フライ。
右:酢の物。
この「高崎」も前に来たのは2015年の暮れだから,1年と数ヶ月ぶりである。
そんなことも確認できるのが満腹探検隊の報告のおかげである。それ以前にもここには来たことがあるだが,いったいいつのことだったやら。
こんな満腹探検隊の報告がいったい何の役に立つのかと思うが,趣味となってしまえば,もはや役に立つとか立たないとかという次元の問題ではない。趣味なのだから「やることに意義がある」ということになる。
締めは茶そばである。
そして,デザートのシャーベット。
今日も美味しい料理がいただけて,美味しいお酒がいただけた。
それもこれも幹事さんのおかげである。そして,ともに飲んで食べたみんなのおかげである。
この夜はこれで終わることはなく,2次会,3次会へと繰り出したのだった。
探検隊おまけの報告:
くわしくはウェブサイトへどうぞ:「味処 高崎」のウェブサイト(外部リンク)
営業時間:17:00〜22:00
定休日:日曜日
座席数:1階はカウンター席とテーブル席。2階には座敷が3部屋ありましたが,ぶち抜きができそうです。
駐車場:ありません。