分類:和食
所在地:金沢市片町(犀川大橋近く)
探検時期:2008年2月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:コース料理
今回の所要経費:6000円
探検隊の報告:
今夜は気の合う仲間たちとの会である。
久しぶりにここ「富来」にやって来た。金沢の「富来」である。
というのも,ここの店主が能登半島は富来町(とぎまち)の出身だったはず。今は富来町は志賀町(しかまち)と合併し,富来町という町はなくなってしまったのだった。ちなみに,旧富来町で有名なものといえば,福浦の港や木造の灯台,厳門(がんもん)という日本海の荒波が削った洞門などがある。
が,能登はなんと言っても魚が美味い。
もちろん金沢も美味いが,基本的に金沢の魚もかなりのものは能登産である。
そして,このあと出てくる能登ではよく使われる魚醤の「いしり」というのがある。
ということで,今夜は気の置けない仲間たちと,語りつつ,飲みつつ夜が更けるのであった。
さて,これが「いしり鍋」である。しかも,鍋と言うよりも紙で器を作ってある。
昔,中学校の時に実験したことがある。紙に水を入れて沸騰させることができることを。水がある限りは紙は100度以上にならないので,燃えないのだということで思わず感心してしまったことを覚えている。紙の発火点は紙の種類にもよるようだが,摂氏300度くらいだそうである。
ちなみに,今日のお隣の部屋のお客が「すみませーん,紙が燃え始めています。」と仲居さんを呼んでいる。よっぽど紙鍋の位置が悪かったのか,火が長持ちしすぎたのか,思わずその状態を想像して笑ってはいけないが,笑ってしまうのだった。
この会には酒飲みがいる。
途中から日本酒が始まる。そして,この店はおちょこが選択できる。こんなところがこの店のいいところだ。
そういえば,前はつきだしの選択ができた。そんなのあったよなあと,かつて来たことのある者はしゃべる。今回はないのだが,「まあいっか。」とこの程度で終わるのだった。
今回はこんな感じで料理が出てきた。
そして話が尽きることがない。宴会が始まって3時間あまり。もう時間は来ていると思うのだが,酒も飲まずに話が続く。
何人かいた仲居さんも勤務時間終了という感じで帰って行く。いよいよもったいないから残っている酒をすべて飲み干すぞ!などといってようやく腰を上げる。
そんな我々の会は,さてこのあといつまで飲み続けるのやら。
探検時期:2009年3月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:コース料理
今回の所要経費:幹事お任せだったので,はていくらだったのやら
探検隊の報告:
今夜は,我が課の親睦会である。
久しぶりにここ「富来」へ来たなあと思ったら,1年ぶりだった。つまり,ここ数年は来ていないと思っていたのだが,何のことはない,去年来ていたのだった。
話の中でエヌ女史が「しばらく前に来たわねえ。」と言って,それが「4年ほど前」のことで,4年前はしばらく前か,という話題になったのだが,自分もきっと4,5年ぶりくらいに来たなあと思っていたら,この「満腹探検隊」の記録をみると,何のことはない去年の冬に来たのだった。
しかし,この1階の掘り座席には初めて入った。だからいつの間にかこんな小ぎれいに変わっていたという印象から,久しぶりに来た気がしたのだが,何のことはない(3回目の「何のことはない」という言葉)前回は2階の座敷に来ていたのだった。
さて,飲み物はというと,エビスビールを注文する。みんなそれぞれに好きなものを注文する。宴会ではたいていは最初は「とりあえずみんな生ビール」なんていうのだが,この課はそんなことはなく,各自の好きなものという,まあこれが当たり前の選択をするのだった。
それにしても,今回我々の宴会をお世話してくれた若い女の子が,至ってかわいらしい。とびっきりの美人というのではないが,常に笑顔を絶やさず,楚々としていて,しかも細やかな配慮をしてくれる。
ちょうど日本酒を注文して,持ってきてくれたお猪口とともに,彼女を撮影したのだが,一応手の部分だけ紹介。
なにしろ課のみんなも,かわいい子だねえなどと話をしていて,満腹探検隊のためにお猪口を撮影しようとしたら,やはり彼女に持ってもらったところを撮影するべきでしょうとなって,彼女にモデルを頼んだのだった。
そうしたら「私なんかでよろしいのですか。」などと,これまた至って謙虚な物言い。まだまだ若い彼女を見て,久しぶりに大和撫子を見た思いがしたのであった。
さて,今回のお品書きはつきだし,刺身,茶碗蒸し,焼き魚,いしる鍋,フォアグラ,ロースカツ,茶そばというところであったが,ここの名物「いしり紙鍋」は,おつゆをすべて飲み干す。
相変わらず汁好きの自分なのであった。
それと,これまたここの名物の能登は富来特産のフォアグラが,ポン酢をかけて出てくる。まさしく,これぞまったりとした感じの食感である。ちなみに,トイレに立ったエム氏がお品書きを偵察してきたところによると,この「フォアグラ」は単品で800円らしい。自分はおいしくいただいたが,隣の席のエヌ女史は「私はこれは嫌いなのよ。」と,若者のケイ氏にあげている。
いやあ,今日の料理も美味かった。
それに何よりも楽しい仲間たちがいた。
そして,女の子もかわいかったし……
で,この日は珍しくみんなで2次会へと繰り出したのだった。
探検隊おまけの報告:
今回は特になし。