満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:笑宿(わらいや)

分類:和食 所在地:金沢市片町(中央通り,スクランブル交差点近く)
−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2013年6月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:コース料理+飲み放題
今回の所要経費:会費5000円だったはず
探検隊の報告:
 ご近所5団体の合同懇親会である。会場に選ばれたのはここ,片町は中央通りに面し,スクランブル交差点からほど近い「笑宿」である。
 時々このスクランブル交差点の信号待ちでふと目を横にやると目について,こんな店もあるのかと思っていた店であった。
 今回初めて来たのだったが,なかなか素敵な,洒落た料理を出す店だった。
 左,宴会始まりますよ状態。右,先付け。先付けからして洒落ている。湯葉と何かのジュレ。最初にあった木のスプーンは茶碗蒸しなどではなく,この最初の先付け用だった。
 すべてに洒落ているのだが,しかし,この報告を書いているのはかなり後なので,中身がいったい何だったのかは記憶していない。なので,以下出てきた料理の写真を並べておく。
 左,お造り。お造りの上に太キュウリの輪切りだかが載っている。こんな出し方そのものが見たことない。
 右,トマトの煮物ってのか。中に何か詰まっていたはず。ビーマンの肉詰めならぬトマトの肉詰め?いやはや,創作料理というべきか,おもしろい。
 左,葛切りだったか。上に野菜などが載る。
 右,ステーキに野菜の揚げ物など。いずれも盛りつけ方や料理に工夫が見られる。いや,料理長は凝り性か。そもそも料理人というのはこだわりが強く,凝り性なのかもしれない。
 左,ごはん。ただの白ごはんでないところがまたまた素晴らしい。
 右,デザート。これだけが大皿で出てくるが,まとめてこうやって氷の上に並べられた方が洒落て見えるところがまた面白い。
 ということで,この店なかなかの洒落た料理が出てくるということが判明。いやはや,どんな料理なのか,写真を見ただけではわからず,しっかりとメモをとらないと,その内容がわからないというのは,つまりはかなり工夫されているということである。
−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2015年1月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:飲み放題付き会席料理  今回の所要経費:6000円
探検隊の報告:
 某スポーツ大会の打ち上げである。祝勝会というよりも反省会か。男性4人,女性4人,合計8人で1チームを編制する卓球大会だったのだが,女性が足りない。結局男性8人,女性4人集まったので,Aチームには正規の8人で臨む。Bチームには男4人だけで、相手チームには親睦試合として最初から向こうが勝利ということにして戦う。職場の職員の総数としては2チームには充分数は足りているのだが,この大会に出てこない。風邪がはやり,子育てに仕事にと,なぜか職員の親睦であるはずのこのスポーツ大会が年々低調になる。働く者の意識も変わり,こんなものに参加なんかしないという意識の人もいる。職場の親睦よりも家庭であり,自分の趣味であり,自分の生活である。はたしてそうだろうか。長い目で見たら,職場の人たちとの交流こそ,将来の目に見えない財産となると思うのだが。自分が若い頃は宴会に出るのも仕事のうちと言われたが,そんな時代はもう来ない。
 さて,その反省会も参加者は7人である。スポーツ大会に輪をかけて参加者が少なくなる。まあ,これはこれでこぢんまりとして,楽しい宴会なのでそれでもいいが,やはり,夜の宴会でみんなで盛り上がってこそ,昼の職場も活気づくというものである。
はじまり  幹事も元はと言えばこの宴会にたくさん参加することを想定して,苦労をしていたようである。我々の積み立てからの補助も限られているということで,基本の料理の料金を3000円に値切り,デザートもごはんもいらないから,安くまけて!と交渉したらしい。しかし,結果的に参加が少なく,元にもどって,今夜は飲み放題付きで6000円のコースということで落ち着いたらしい。
 では,ウェブサイトに載っていたお品書きから,その名称をそのまま転載し,本日の料理を紹介しよう。
 最初に二品載っていた。
しば田さんゆば  こちら「座付 しば田さんゆば」となっている。湯葉の上に「いしるのジュレ」がかかっているらしい。まあ「いしるのジュレ」と言うとかっこいいが,普通に言えば「いしるの煮こごり」なのだろうか。
 ちなみに「座付」という言葉も初めて聞いた。「先付け」といった意味か。
焼玉葱  「野菜 焼玉葱」ということで,玉ねぎ半分を使ったなかなか洒落た料理。前回もそうだったが,ここの料理は全般に洒落ているのである。キノコと味噌を混ぜて,玉ねぎの芯からいただく。野菜料理としてはいたって単純なのだが,玉ねぎの甘みが感じられる。丸ごとの玉ねぎを使って,面白い料理だ。ついでながら器には「豊」の文字。この店の料理長の名だ。器まで特注品らしい。
 飲み放題コースだったので,最初はみんな生ビールとする。2杯目からは自分は瓶ビールである。大きなジョッキあるいはグラスよりも,小さなグラスが好きなのである。皆も2杯目からは梅酒やカンパリなどてんでに好きなものを注文する。
お造り  「造里 刺身二品」ということで,これを持ってきたおねえさんが説明してくれる。
 「メジマグロ」と「サワラのたたき」とのこと。「メジマグロ」とは「クロマグロ」の幼魚のことらしい。
 「サワラのたたき」も初めて食べる。これは皮の付いたままのサワラのようで,皮の部分があぶってある。通常刺身だとサワラの皮は食べないが,こうやって皮ごとあぶったたたきにして出てきている。結構硬めの皮だったが,こうやって食べると味わいがある。
椀 ブリともち 白味噌仕立  「椀 ブリともち 白味噌仕立」ということで,お雑煮である。上に載っているのはブリ。そして白味噌仕立て。普段自宅では食べることのない白味噌が上品な感じを出している。
 お正月のお雑煮の丸餅と切り餅,味噌仕立てと醤油仕立ての境目が石川県と福井県にあることが話題になる。ただ,石川県も境目であり,中には味噌仕立ての地域もあるとのこと。
 ついでながら上に載っている赤い粒は山椒らしい。というか,山椒というのは粉でしかお目にかからないので,最初何かわからなかったが,支店長に山椒だと言われ,しっかりとかみつぶしてみたら,山椒の香りがするのだった。
のと鶏と根菜  「メイン のと鶏と根菜」ということで,「器はお熱いのでお気を付けください。」との注意のもと,本日のメインが届けられる。大根,人参,ごぼうなどが煮込まれていて,美味しい。大根はやや堅めだったが,ごぼうがよく煮えていて美味しかった。
 能登の鶏とはつゆ知らずいただいたが,鶏君が自分で名乗るわけではないのでわからない。しかもほかの鶏との味の違いもわからない。
 今回は4階の個室だったが,えらく明るくいい雰囲気の部屋だった。部屋には大きな額があり,料理人の道場六三郎さんとここの料理長の西村豊さんの名で,能登牛の料理が毛筆で書いてある。何種類かのお品書きが書いてあるのだが,はて,いったい何のためにまるで芸術作品のようにお品書きが書かれているのか。お客はこれを見て能登牛の料理を選ぶのか。
めでたいおこわ  「食 めでたいおこわ」ということで,何がおめでたいのだろう。きっとおめでたいのは我々なのだろうが。
 同じ階の別の部屋では,本日のスポーツ大会に出た別の支店の反省会が行われていた。我々の部屋はテーブル席であったが,その部屋は和室だった。そこもまた雰囲気のよい和室のようである。この店は建物自体もなかなかに凝っているらしい。
僕のチーズケーキ  最後に「甘味 僕のチーズケーキ」ということだが,チーズケーキだけではなく,もう一品載っていた。とは言え、自分は甘いものを食べないので,もう一品がいったい何だったのやら。
 今回緊縮予算のため,デザートもないはずだったのだが,先述したようにデザート付きの基本のコースに戻っている。そのためにこうやってデザートがやって来たのだった。
 ということで,またもやこの店のちょいと凝った美味しい料理をいただき,楽しく会話して呑んで,満足した宴会も終わったのだった。明日日曜日も朝早くから出勤しなくてはならないので,このあと2次会へ行くこともやめ,バスにて早々に帰宅したのだった。
−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2017年5月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:飲み放題付き会席料理  今回の所要経費:はていくらだったのやら
探検隊の報告:
始まり  今夜は某スポーツ大会の打ち上げである。
 自分はいい年なので参加しない。参加するのは夜の宴会だけである。
 こちら始まりの状態。
 ここ「笑宿」は久しぶりである。そして,ここはなかなか凝った美味しい料理が出るので期待して参加する。
つき出し 煮凝り  まずはつき出し。
 確か何かの煮凝り。なにしろ今回はお品書きがあるわけではなく,記憶に頼るのみ。
 だがこうやってつき出しからして凝っているのが嬉しい。
 そう言えば「凝る」という漢字が「煮凝り」に使われている。どういう意味合いで使われるようになったのだろうかとふと思う。
お造り  左お造り。
 ちなみにこのスポーツ大会不戦勝が2回あり,勝手に3位になってしまっている。つまりは準決勝まで進出したってことだ。そこで負けて3位だったのだが,されど3位賞金を獲得している。おめでたいことである。
シチュー  右シチュー。
 これ美味しかったねえ。
煮物 竹の子 鶏  左煮物。
 季節の旬の竹の子。それと鶏。
 今回は若者の横に座ることとなり,なかなか会話が弾まないが,こちらから話しかけてみることとする。まあ,自分の子供よりも若い同僚だから,そんなに話が合うはずもないが,だからこそ,勝手にしゃべるおじさんだった。
蒸し物 アスパラ  こちら右はアスパラガス。蒸し物だったような気が。いや,茹でてあったのか。
ごはん  左は締めのごはん。
 お茶漬け。
 最後にデザートである。
 5月末だというのに,すでにスイカが登場。
デザート  さて,今夜もまたいろいろと美味しい料理をいただいた「笑宿」だった。
 この手の会の幹事は飲み放題付きコース料理でお安くあげるので,まあ内容はこんなものだろうというか,自分としては充分満足だった。いくらのコースだったのやら幹事には確かめなかったが,語らうのが第一の目的なので,内容は満足である。
 一度カンター席にでも座って,大将の顔が見える宴会をゆっくりとしてみたいものである。
−−−ビールの仕切り線−−− 探検隊おまけの報告:
くわしくはウェブサイトへどうぞ:「笑宿」のウェブサイト

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