分類:和食・洋食・中華
所在地:金沢市青草町88番地(近江町いちば館地下)
探検時期:2020年3月
今回の探検目的:宴会の0次会
今回のお品書き:「菊姫」先一杯1合+ヱビス缶ビール+鯖寿司+マカロニサラダ
今回の所要経費:500円+350円+275円(半額)+55円(半額)→1180円
探検隊の報告:
実に面白い空間で0次会をしたのだった。
今夜は前にも行った小橋の「のらり」での1次会。武蔵が辻でバスを降り,まだ開始まで1時間以上もある。そこでおなじみ1人0次会をするべくやって来たがここ近江町市場の「いちば館」地下にある「おそうざいの夢屋」であった。
何回かこのお惣菜屋を見かけており,テーブル席がいくつも用意してあるいわばイートインコーナーがあることも知っていたので,面白いかと思いやって来たのだった。
そしたらなぜかほんとに面白かったのだった。
いや,これを面白いと言ったらいいんだろうか。
まずはこの時間,お惣菜類はすべて割引価格となっている。20%,30%引きは当たり前で,何品も半額のものがある。
次にしっかりと缶ビールが並んでいる。しかもいろいろな種類がある。
そしてあとで知ったが,日本酒の一升瓶までもが数本用意してある。
つまりは「ちょい呑みしていってくださいな」といったお惣菜屋なのだった。
で,まずは好物の「鯖寿司」が目に入る。分厚いしめ鯖の押し寿司で,これが500円(税抜き)の半額となっている。上に載っている鯖だけでもいいお値段しそうな「鯖寿司」が,たったの250円。
最初これにしようかと思ったが,1次会の前にご飯ものもなんだかなあと思い,結局は「マカロニサラダ」にする。これが100円(税抜き)の半額で50円。
そして並んでいるビールの中から,やはりこれでしょと「ヱビスビール」を選ぶ。
つまり,まさしくちょい呑みのコースを選んだのだった。
そうしてレジに持って行くと,このレジのおにいさん至って元気。
「お持ち帰りかい?」
と聞く。なんとなくあのフーテンの寅さんに似た口調。いや,彼に腹巻きと帽子と鞄を進呈したら,フーテンの寅さんになれる。
「いや,ここで食べるよ。」
と言うと,消費税率10%で計算している。
「これで405円。素敵なお値段でしょ。」
「いいねえ。ちょい呑みには最適だよ。」
そう答えると,続いてレジの横にある一升瓶の入った冷蔵ケースを指さす。
「こんなのもあるよ。これってお得価格だよ。」
「へえ,どれがおすすめ?」
「高いのがいいってわけじゃなく,おすすめはこの真ん中あたりの『菊姫』の『先一杯(まずいっぱい)』かな。」
それを聞いて,日本酒があると知っていたなら,最初からこれにすればよかったかと思ったが,いやいや,まだ時間もあることだし,次に日本酒にすればよいと思い直し,空いているテーブル席に座ったのだった。
テレビニュースでは相変わらず「新型コロナウィルス感染症」の話。それを見ながら,1人呑みである。
ここのお惣菜を見に来て買っていくお客さんがちらりほらりとやって来る。そのたびにここのおにいさんは
「お持ち帰りかい?」
と威勢のいい聞き方。まるでテキ屋のおにいさんのノリである。やはりフーテンの寅さんか。
そしてそんなお客さんの視線にさらされながら,サラリーマンのおじさんはテーブルで1人呑みである。
さて,缶ビール1本だったのですぐになくなった。いつもの0次会ならば瓶ビールやジョッキビールだから,まあ,缶ビールのレギュラー缶ならすぐになくなる。
そこでいよいよ日本酒とすることにした。
で,その日本酒のアテなのだが,お惣菜の中から何にしようかと思ったが,やはり好物「鯖寿司」が捨てがたい。しかもお値段が魅力的。1次会の前にご飯を食べるなんて通常はあり得ないが,今夜の「のらり」はコース料理ではなく,その場で好きなものを注文するという形式。ならば「のらり」では注文する食べ物を適当に減らせばすむことなので,やはりここは「食べたいときが美味いとき」ということで,この「鯖寿司」を選ぶことにした。
で,「半額」のシールに貼られた「鯖寿司」をレジに持って行く。そして件のおにいさんに聞く。
「おすすめの日本酒ってどれでしたっけ?」
「これこれ,『菊姫』の『先一杯』だよ。」
「じゃあそれ。」
「もうお得価格もいいところだよ。1合で500円だもん。来週から550円に値上げする予定。」
などと言いながら,透明プラスチックカップを取り出して,一升瓶から「菊姫」を注ぐ。
「このカップ7分目でまあ1合かな。おっとっと,ちょっと入れ過ぎちゃったよ。」
そうやって入れてくれた「菊姫」と「鯖寿司」を持って,再びテーブル席に座る。
いやはや,やはりこの「鯖寿司」を選んで正解だったねえ。この分厚さで4切れ250円。
「菊姫」をちびりちびりとやりながら,美味しい「鯖寿司」をいただく。寿司飯は若干乾燥気味だが,上に載る鯖は分厚くて申し分ない。
まあプラスチックカップというのも色気がないし,まるで浜茶屋のような白くて堅いプラスチックテーブルと椅子というのも色気がないし,時々通路を通るお客さんからチラ見されるのだが,そんなこといちいち気にするようなおじさんではない。
ちょっとだけ反省するとすれば,日本酒があると知っていたら,はじめから日本酒にしたかな,ってことと,はじめから「鯖寿司」にして「マカロニサラダ」はよかったかなと思ったが,「マカロニサラダ」にしたって,あの量でたったの55円。ビールのアテにしては上出来だったから,実によい0次会だったということになる。
こんなところで楽しく0次会ができるのも,おじさんであるなあ。
夢屋では 夢より安い 鯖を買い
探検時期:2020年11月
今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:にぎり寿司盛り合わせ+缶ビール×2 +ワインのボトル
今回の所要経費:748円+350円×2→1448円のところ総計の税率10%掛けで1449円とワインのボトル660円
おまけで
「一乃松」の「焼き鯖寿司」 1000円
「あげ丸天かさい」の「フグの唐揚げ」 600円
探検隊の報告:
久しぶりに「近江町市場」にやって来た。午前中天気がよかったので,家からふらふらと歩いてやって来たのだった。
途中浅野川沿いで一度休憩し,缶ビールをぷしゅ〜〜〜っとやったが,ここへたどり着いて,本日2回目の缶ビールぷしゅ〜〜〜っである。
「近江町市場」の中をふらふら歩いてみたが,「
大口水産
」は飲食コーナーをかなり広げている。
前はおでんの立ち呑みだった「
いっぷくや
」もかなり拡張され,3つの店の名が連なる「いっぷく横丁」とやらになっている。いずれも増える観光客に対応してか。「いっぷく横丁」は結構お客が多く,完全なる三密状態だったのでやめにして,「いちば館」の方へと引き返す。
午後も2時近かったので,「近江町市場」ではいろいろなものがたたき売り状態。その中で「一乃松」の「焼き鯖寿司」の試食があり,おじさんが「1280円のところ1100円にまけとくよ。」と言うので,悩んでいたら「1000円にする。」と言うので,これを買って,どこかで食べることとする。
そうして「いちば館」の地下の「夢屋」に来ると,これまた美味しそうな寿司が並んでいる。そこで,ここは他店からの持ち込みはできないので,ここのお寿司をここで食べるべく買ったのが「にぎり盛り合わせ」であった。
これで,748円で,上出来である。
左よりとろサーモン,サーモン,甘エビ,イカ,海老軍艦巻き,鯛,イカゲゾ,コハダ,玉子といったところの9貫盛り。
ついでにビールは銘柄問わず350円。自分は毎度おなじみ「ヱビスビール」を選択し,昼呑みの時間としたのだった。
ちなみにここで呑んでいておかしかったのは,店頭のお惣菜やらお寿司を物色するおねえさんだった。なかなか美人のおねえさんだが,気が緩んだやら,マスクを外してアゴにつけて歩いており,外が寒かったやらその鼻にはティッシュが丸めて差し込まれていた。自分もよくやる鼻づまり対策だが,きれいなおねえさんが町中で,人前でやっていたら笑えるではないか。マスクをしていたら何をしているのかまったく分からなかっただろうが,ついついマスクを外したのだろう。我々を笑わせて,心を和ませてくれたきれいなおねえさんだった。
ちなみに,出るときにワインのボトルを見かけた。ここのおじさん(前回の威勢のいいおにいさんとは違う人)によれば「普通なら倍以上で売られているよ。」とのことだったので,冷えたやつを購入する。
そして,別の地下道近くの休憩場所で先程の「焼き鯖寿司」とともにワインも少々いただいたのだった。コップがないので,ボトルからのラッパ飲みである。少々お行儀が悪いが,「近江町市場」の中と違って,人が少ない場所だったので,知らん顔していただいた。
やはり「一乃松」の「焼き鯖寿司」は美味い。
そうそう,この前に同じく「近江町市場」内の「あげ丸天かさい」で「フグの唐揚げ」4切れ600円也で購入してきた。揚げたてをもらったので熱々でこれも美味しかった。
いやはや,昼呑みはいいですねえ。
観光客で混んでいる「近江町市場」の中ではなく,探せば穴場はたくさんあるものですよ。
ティッシュひとつ 美女が演じる コメディアン
探検時期:2021年2月
今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:鯖寿司+缶ビール2本
今回の所要経費:550円+(319×2×1.1)701円→1251円
探検隊の報告:
相変わらず元気のいいおにいさんだったね。
今日の金沢は2月だが天気がよい。来週はまた大荒れで雪が降るなどと予報が出ているが,本日は晴天なり。たまに歩くかと散歩に出る。
1時間ほど歩いて「餃子の王将」にたどり着き,そこでちょい呑み昼ご飯である。そこを出てからまた歩くこと1時間。?ノ橋からひがし茶屋街を抜け,横安江町商店街へと遠回りをして,近江町市場にたどり着く。それが3時過ぎ。すでに歩くこと6キロ。いよいよ休憩時間である。
ここで一番お手軽なのは,やはりここ「夢屋」である。お手軽価格であることと,ビールが高くないこと,これが決め手である。
まだ3時過ぎなので,お惣菜の類いもお寿司も割引価格になっていない。これが5時だと半額である。鯖寿司も賞味期限が今日のものは100円引きだったが,やはり新しいものの方が美味しかろうと,明日賞味期限の500円(店内飲食なので消費税10%で550円)のものを購入した。そして連れ合いと缶ビールを2本決めて,支払いである。
おにいさんは相変わらず賑やかである。
「いらっしゃい。店内で食べるかい?」
「箸は2膳?えっ,1膳でいいって?」
「お寿司の上だけとるなんて,ケンカしちゃあいけないよ。」
「はい,麦のジュースが2本ね。」
「しめて一千二百五十一万円ね。」
ほぼおにいさんの一人舞台。
そうやって手に入れたちょいおつまみを肴に缶ビールで喉を潤す。
やはりこの分厚い鯖寿司は美味しい。これで550円であるから上出来ではあるまいか。
あとでふらりと近江町市場の中を通り過ぎたが,寿司屋の鯖の棒寿司はすべて1000円以上。
ここは雰囲気さえ気にしなければ,なかなかに素敵なちょい呑み場である。
では,梅沢富美男風……
鯖買うて 誰のからくり 夢芝居
探検時期:2022年4月
今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:ブリ寿司+缶ビール×2
今回の所要経費:320円+350円×2→1020円
探検隊の報告:
天気のいいのに誘われて家を出て近江町市場まで歩いてきた。
ここらでちょいと一休み。いやここらでちょいと一呑み。
この「夢屋」は重宝する。近江町市場の穴場である。安い,のんびり座っていられる,そんなに混んではいない,美味しいお寿司がある。
ということで,今日は半額の「ブリ寿司」320円也。
いやはやこの「ブリ寿司」も美味い。
今日はいつもの陽気なおにいさんがいないなあと思っていたら,あとで帰ってきた。
2人で1000円。素敵じゃありませんか。
春うらら 千ベロ助ける ブリの寿司
探検隊おまけの報告:
今回は特にありません。