兼六町・小将町
兼六園の横にある坂です。
長さは405mで,金沢で最も長い坂で,その傾斜は約100分の6です。
これは上り方向を早朝に撮影。朝早いので,車も人もまばらです。
もとは修理谷坂といいましたが,いつの間にか尻垂坂(しりたれざか)というようになりました。
また,傍らに小尻谷坂があったので,大尻谷坂とも呼ばれました。
(以上2枚は 1999-04-11 撮影)
藩政以前にはこのあたりはきこりがよく通り,道へ水が始終わき出て,夏でも乾くことがなかったそうです。
そこから汁垂坂といったのを,尻垂坂の字をあてたものだといわれています。
今度は午後にこの坂を下りながら撮影。大変な混み具合です。左は兼六園。坂の下が兼六園下。
藩政以前は狭い道でした。
1820(文政3)年藩主が竹沢殿(12代藩主斉広の養老所)を造営するときに坂道を広めました。
1903(明治36)年さらに幅を広めるとともに,傾斜も緩やかにしました。
以前はこの坂を市内電車が優雅に通っていたものです。
(以上2枚は 1999-04-09 撮影)
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