金沢桜百景

山科町と伏見川(やましなまち)(ふしみがわ)

 山科町

−− 桜の仕切り線 −−

山科町

 富樫小学校の前から東に入っていくと,伏見川にそって野田山の裏手へと続きます。
 これは,まもなく人家も途切れてしまうあたりです。

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山科町

 このちょっと先には,山科の大桑層(おんまそう)化石産地と甌穴(おうけつ)があります。
 ここに見える案内には以下の解説のように書いてあります。

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山科町

 左手に見えるのが仙人橋で,この先からおう穴が見られます。
 また,金沢の地名の由来となったという,芋掘り藤五郎の伝説の地でもあります。

(2002-04-06撮影)

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★山科の大桑層(おんまそう)化石産地と甌穴(おうけつ)★
(2枚目の写真の案内の文章(金沢市による))
現在地から約160m上流の仙人橋付近の川底に,大小さまざまの穴が見られます。
小石が水勢により回転してできたもので,おう穴といいます。
さらに上流200mにわたり,おう穴は変化に富んで谷も深く,景観も見事です。
また,仙人橋付近の川岸の中腹あたりに白い帯状が見えます。
これが貝の化石による大桑層で,2,300万年前の日本海の状況を知る上に貴重なものとして注目されており,いずれも天然記念物に指定されています。

★山科の大桑層(おんまそう)化石産地と甌穴(おうけつ)★
(さらに先にあった解説文(金沢市による))
おう穴は岩盤にできたおわんのような穴で,岩盤の中でもとくにやわらかい部分が激流と小石のうずまき作用でえぐられてできたものである。
また,このおう穴の母体である大桑層は約2,300万年前海底だったものが,大地の変化で隆起したもので,ふるさとの太古の海の面影をしのばせ,無数の貝類の化石をちりばめている。
以上のように,学術上の価値が高く貴重な動物の標本が算出するので,昭和16年7月27日,天然記念物に指定された。

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