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翌朝,まだ薄暗いなか目を覚まし,夜明けを待って村の中を少し散歩することに。村の人たちも早起きで,井戸のポンプで顔を洗い,歯を磨き,子どもたちは水をくみ,もう一日が始まっています。カメラとスケッチブックを持ってブラブラ歩いていると,だれかれとなく「ナマステー」と言って会釈してくれます。こちらも手を合わせ「ナマステー」と返事をします。
チャーという甘いミルクティーを飲みに茶店へ入ると,人がゾロゾロ寄って来るのです。「お前,シャルマの所に来とる日本人やな。夕べの踊り見たぞ。うまいがいや」なんてことを言ってくれたりしてるのかなぁーなんてことを思い,片言の英語(本当に単語しか知らない)やガイドブックに書いてあるネパール語と,あとは得意の金沢弁で…。それでもけっこう話ができるものです。
七時ごろからまた,サプターハー(法事)が始まります。大きなスピーカーから先生の話が村中に聞こえます。Tシャツ一枚でゴム草履を履き,村の中をブラブラ…。あちこちから「チョット入らんけー?」。厚かましく中に入れてもらうと,チャーをごちそうしてくれ,ある時などはご飯まで食べさせてもらったりと,そりゃーもうモテモテでした。