満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:白山茶屋(はくさんぢゃや)

分類:和食 所在地:金沢市此花町(都ホテル地下街の一角)

−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2014年1月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:7人で適当に注文して食べて飲む
今回の所要経費:1人あたり4000円弱
探検隊の報告:
 ようやく噂のこの「白山茶屋」に来ることができた。
 と言うのも,今年度に入り,うちの職場に異動してきたエヌ氏が幾度となくこの「白山茶屋」のことを語っていたからである。
 エヌ氏は通勤に車を使わず,内灘から北陸鉄道浅野川線,通称「浅電(あさでん)」で通っている。浅電で降りたあとは金沢駅からはバスで職場までの通勤である。帰りにはまた北鉄金沢駅より浅電に乗る。その時,ちょっと時間があれば,ふらっと立ち寄るというのがこの「白山茶屋」なのであった。いつもあっと言う間に満席になり,「美味しい!安い!いかにも居酒屋という雰囲気がよい!」という三拍子そろった,庶民の店,ということをいつもエヌ氏は語っていたのだった。
 だから一度満腹探検隊としても行きたかったのだが,ふらりと1人,2人で一次会から行く機会もなかなかなく,かといって大人数の宴会を予約するわけにもいかず,行く機会をうかがっていたのだった。
 そんな折,ちょうど適当な人数の会をすることになり,「ならば,『白山茶屋』でしょう!」ということで,幹事に頼んでここを会場としてもらったのだった。
にしん煮 牛すじ煮  さて,前置き第一弾が終わったところで,前置き第二弾だが,今夜の会は某スポーツ大会の慰労会である。本来ならばもっとたくさん参加してもいい宴会なのだが,参加は7人。こういうこぢんまりした会だったので,この「白山茶屋」を選んでもらったのだった。そして,席のみ予約して,その場で好きなものを注文するということにしたのだった。
 ついでながら,宴会の開始時刻は午後5時。いつもの宴会と比較すれば,かなり早い開始時刻である。しかし,このスポーツ大会において,我らチームは早々に負け,もうこの店の開店の午後4時から宴会をしてもいいようなものであったのだが,ちょっとだけゆとりを持って,午後5時開宴である。
 しかし,それにしても,この「白山茶屋」は我々は予約してあって,午後5時に席に着いたのだが,その時点で店はほぼ満席。カウンター席が一,二席空いているくらいである。我々が座った小上がりの席はすべてうまっている。午後5時でこの状態だから,いかに人気の店かわかろうというものである。
 以下,適当に注文したので,出てきた順に紹介しよう。ちなみに,先述したように各自が好き勝手に注文したので,撮影したものが多い。
 最初の写真は,まず出てきたもの。左は「にしん煮」(330円也)と「すじ肉煮」(400円也)。まったくもって居酒屋メニュー。「にしん煮」も骨まで柔らかく,甘辛く煮てあり美味しい。「すじ肉煮」の居酒屋の定番のお品書きだが,美味しい。すぐにこの二品がやって来て,みんなで分け合ったので,1人一口だが,まあ我々のつき出しって感じである。
烏賊丸焼き  左,「地物いか丸焼き」(400円也)。このイカも柔らかくて美味い。エヌ氏もこの「白山茶屋」に足繁く通っているのだが,なかなか1人で軽く飲む時にはこのイカ丸ごと食べられない。なのでこのようなみんなで来る機会を待っていたらしい。ということで,これはエヌ氏のリクエストのお品書きである。ちなみに,これ美味しかったので,後半もう一回注文した。
 イカではほかに「丸干しいか焼き」というのもあり,こちらも350円也。
 このほかにも「北陸の焼き魚」というのがあり,あじ,いわし,さんま,ししゃも,はたはた,鯖,そしてその日に仕入れた魚など各種ある。それらがすべて400円。
おでん盛り合わせ おでん盛り合わせ  おでんもいろいろあるのだが,この際適当な盛り合わせをつくってくれと頼んだ。それが二皿。
 おでんは140円のものと,250円のものがある。
 140円は,ちくわ,小芋,焼豆腐,こんにゃく,いとこんにゃく,ごぼ天,ロールキャベツ,さつま揚げ,じゃがいも,大根,竹の子,ふかし,厚揚げ,玉子。いや,これは「玉子」なのか?お品書きには「玉・」とだけ書いてある。「・」とは何なのか。そして,あとのものにはイラストがあるのに,この「玉・」にはイラストがない。
 250円のおでんは,魚すりみ,バクダン,がんもどき,肉しゅうまい。
 このおでん盛り合わせ,いずれも七品入りで,中に250円のものが二品だから,一皿1200円也の盛り合わせってことか。
刺身盛り合わせ  これはお刺身盛り合わせ2人前。1人前が950円だからこれで1900円ってことか。
 刺身にも単品がいろいろとある。単品は各450円である。お品書きには,あじ(たたき,刺身),さわら,いか,ふくらぎ,たこぶつ,しめ鯖などと載っている。この盛り合わせはそれらオールスターキャストが揃っている。いやそれ以外にも,サーモンなども載っている。お品書きにも「その日仕入れた魚」とあり,詳しくはカウンターの向かいにある黒板にいろいろと書かれているようである。自分は好みで「しめ鯖」を注文しようかと思ったが,みんなで刺身盛り合わせを注文するというので,その中に入って来るであろう「しめ鯖」をいただくことにした。適度な締め具合で美味しかった。
刺身盛り合わせ  右,これもお刺身盛り合わせ2人前。1つ目を撮影したので,2つとも撮らなくてもいいようなものだが,参加している同僚エス氏が,「こっちの方がタコが見栄えがいいんじゃないの。」と言うので,こちらも撮影したのだった。ちなみに,今回は同僚エス氏が満腹探検隊に協力的で,基本すべての料理を撮影するのにいい位置に置いてくれて,それからみんなに回したのだった。
 前述したように,料理はそれぞれに好きなものを言うので,自分も好きなものを言い,みんなも好きなものを言い,だから今回はこの「白山茶屋」では,結構いろいろなものを食べた。各自が好きなものを言っても適当にみんなで回したからである。
ぬた  こちら「ぬた」である。350円也。ぬたも好きなお品書きなのだが,これは鯖。自家製らしい酢味噌で和えてあり美味しい。自分のリクエスト。適当に回す中で,これはしっかり自分で確保。いい味の酢味噌である。一切れ食べてはビールが進む。
なめこおろし  お品書きには「さっぱり酢の物」として,「わかめ酢」(250円也),「なめこおろし」(330円也),「小魚塩ゆで酢の物」(330円也),たこ酢(430円也),「たこ酢みそ」(430円也)。
 しかし「なめこおろし」も酢の物の分類なのか。うちでは醤油をかけて食べるが,ポン酢和えで供されるのが通常なのか。この「なめこおろし」も二皿注文した。
厚揚げ焼  こちら「厚揚げ焼」(350円也)。焼きものもいろいろとある。「厚揚げ焼」は二皿頼む。ちょうどみんなで取り分けるには手頃な大きさに切り分けてある。
 ここらあたりで注文しなかった一品料理紹介第一弾。
 「冷や奴」(250円也),「もろきゅう」(250円也),「北陸のイカの塩辛 黒作り」(330円也),「冷やしトマト」(330円也),「野菜サラダ」(380円也),「月見とろろ」(330円也)。
手羽先焼き  焼きものの中から「鶏皮焼き(2本)」(210円也),「手羽先焼き(2本)」(380円也)を注文。
鶏皮焼き  「鶏皮焼き」は二皿注文したが,すでに1本取られたあとに撮影。魚以外の焼きものはこの3種類「厚揚げ焼」,「鶏皮焼き」,「手羽先焼き」くらいか。
玉子焼き  こちら「玉子焼き」(330円也)。先ほどの「なめこおろし」を上に少々のせていただくと実に美味い。できたて,熱々の玉子焼きである。この「玉子焼き」以外にも「目玉焼き」(同じく330円也)なんてお品書きもある。
サッポロ 黒ラベル  最初の乾杯では生ビール中ジョッキ(アサヒ)(520円也)としたが,次からは居酒屋1人呑み風に瓶ビールである。サッポロラガーの中瓶が壁の張り紙にあったのだが,売り切れだった。なので,瓶ビールはサッポロ黒ラベル。
 ここらあたりで注文しなかった一品料理紹介第二弾。
 「ウインナー炒め」(330円也),「『まぐろ』と『ねぎ』のねぎま炒め」(380円也),「牛カルビ炒め」(580円也),「イカ納豆」(380円也),「かも肉あぶり」(330円也),「漬け物盛り合わせ」(400円也),「梅わさ」(330円也)。
焼きそば  中には飲まない者もいて,「ウーロン茶」(230円也)で過ごす者もいる。そんな中の1人は若者で,お腹が空くだろうと「焼きそば」(430円也)を薦められ,それを注文する。なかなかの量の焼きそばである。これは味わってみなかったのでわからないが,食事をするお品書きもいろいろある。
野菜炒め  こちら「野菜炒め」(430円也)。ちょい野菜も食べたくなって注文。「野菜炒め1つ!」と言うと,例のエヌ氏が「それ賛成!」との一言。
 やって来た野菜炒めだが,隊員の1人に「ピーマン大嫌い人間」がいて「うぎゃぁ!ピーマンの香りがする!」とわめいている。いや,この野菜炒めも美味しかったね。これは和風の味付けと言うべきだろうか。
のどぐろ塩焼き  お隣の隊員は途中から日本酒に替わっている。ここの日本酒はすべて「菊姫」である。お酒のお品書きには次のように書いてある。
「当店では単にお酒のご注文は,地酒『菊姫』の『菊』という銘柄をお出しさせていただきます。」
 つまり「お酒ちょうだい。」と言えば,コップ酒で「菊姫」が出てくるということで,いかにも居酒屋だなあ。いや,ここはいかにもどころか,まったくもって居酒屋なのだった。
 ちなみに,その「菊姫」の「菊」はコップ1杯が400円である。
 菊姫にもピンからキリまであり,途中でこの隊員は「吟醸酒」を注文していたので,少々お相伴にあずかる。一番高い「大吟醸」は1合で1600円だったか。
 そして,こちらその隊員の注文した「のどぐろ塩焼き」(1300円也)。おそらく本日の注文の中では単品で一番高い。これまた少々お相伴させていただいたが,美味い。
どじょうの唐揚げ  こちら,本日注文した唯一の揚げ物「どじょう唐揚げ」(390円也)。久しぶりにどじょうの唐揚げを食べたが,かりっと揚がっていて美味しかった。
 お品書きにはこの「どじょうの唐揚げ」のほかは「日替わり揚げ物」と書いてあって,カウンター席の向かいの黒板で確認しなければならない。いずれも390円のようだが,この日は「イカゲソ揚げ」,「カキフライ」などがあった。
白山鍋  こちら鍋物。お品書きには「1人前の鍋物」と書いてあったので,4種類あるうちから2つ注文した。「白山鍋」(500円也,左)と「ギョウザ鍋」(380円也)である。
 「白山鍋」は豆腐のほかにかき揚げが入っているのが特徴のようである。
 4種類の鍋にはそれぞれに一言の修飾語がついている。「当店名物 白山鍋」,「スタミナの 柳川鍋」,「元気の出る ギョウザ鍋」,「ホカホカの 湯豆腐鍋」である。前の2つは500円,後ろの2つは380円である。
ギョウザ鍋  こちらは「ギョウザ鍋」。途中から酒を薄めるために水を注文する者もいたが,自分はこのお汁である。しっかりとお汁をいただき,水分補給である。「ギョウザ鍋」の方はお汁がやや濃いめだった。「白山鍋」の天ぷらの衣がやや溶けたお汁が美味しかったね。
あじのたたき  こちら「あじのたたき」(430円也)。いやはやこの感じで430円である。魚が美味くて,安いなあ。
 ここらあたりで注文しなかった一品料理紹介第三弾。
 「ブリ大根煮」(380円也),「肉じゃが」(330円也)。こんなところがテーブルにあったお品書きの内容か。あとは「季節の煮魚,野菜煮など。330円〜400円 カウンター中央の大皿鉢盛にあります。」と書いてある。我々は小上がりだったので,カウンターの大皿の鉢盛はよくわからなかったが,きっとまだまだ美味しそうなものが出てきそうである。それとテーブルのお品書きにはないさまざまな多くのお品書きがカウンターの向かいに書かれているのだった。
ししゃも焼き  「ししゃも焼き」(400円也)。やはりここは魚が美味いね。
 今日の試合をふり返りながら,酒の進むことったら。しかし「我が職場を代表しての団体戦の試合なのに,応援が誰もいないのはけしからん!」とか「試合があるとわかっているのに,ほかの予定を入れるなんておかしいんじゃないの!」などと,少々酒が入って,お怒りモードの人も出てくる。まあそれももっともなことなのであった。それでも,結局は楽しい語らいなのだった。最後まで瓶ビールで通したが,いや,美味しかったね。何本飲んだんだろ?
雑炊 お茶漬け  最後の締めに食事をする者4名。「ごはん,汁,漬け物セット」(250円也)というのもあるが,お食事と書いてあるところの4種類をすべて注文したのだった。
 各350円で,「カニ雑炊」,「玉子雑炊」,「梅茶漬け」,「さけ茶漬け」である。
 会計を締めて,7人で割り勘であるが,これだけ食べてかなり飲んで,1人あたり4000円弱だった。これじゃあ開店の4時であっと言う間に満席になり,次から次へとお客が来るはずだ。確かに「美味しい!安い!いかにも居酒屋という雰囲気がよい!」とエヌ氏が言うはずである。
 我々7人が店を出ると,そこには2人連れが2組,席が空くのを待って立っている。都ホテルの地下街のここだけが,まるで異次元空間であるかのように賑わっているのだった。 

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−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2014年11月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:2人で適当に注文して食べて飲む
今回の所要経費:約2500円
探検隊の報告:
 今年は1854(天保14)年以来,実に171年ぶりの「後の十三夜」である。
 そして,今日は連れ合いの「白山茶屋」初デビューである。いつも「金沢駅近辺で飲むなら『白山茶屋』だよ。」と言っていて,前々から「一度連れて行って。」と言っていたのだった。
 この日は5時半から三社の女性センターで桂文我の落語である。落語のあとは飲みに行くことにしているので,バスで出てきている。早めの行動ということで,4時ちょっと前のバスで家を出た。金沢駅に着いたのが4時20分頃。まだ少し時間があるので,落語の前に0次会をするか、ということでやって来たのがここ「白山茶屋」だった。
牛すじ  4時開店で,開店から30分も経っていないが,カウンター席はほぼ埋まり,小上がりには一組のお客が陣取る。空いているカウンター席は2席だが,そこは予約席となっている。「2人なので入れないか。」と聞くと,そのカウンター席の予約は6時からなので,それまでならよいとのこと。落語は5時半からだから,もちろんすぐに出る。だから「6時には確実に空けますよ。」と言って,カウンター席に座ったのだった。
ぬた  ということで,自分たちが座るとカウンター席はすべて埋まる。自分たちのあとにも,6時までには出るからと,やって来るお客がいる。
 飲み物は瓶ビール。連れ合いの好みで「アサヒスーパードライ」にしたが,よく考えると,自分は1本以上飲むので,はじめからそれぞれに自分の好みのビールにすればよかったと気がつく。それで,1本目の残りすべてを連れ合いに譲り,自分は「サッポロ黒ラベル」である。ほんとならば「サッポロラガー」という,あまり飲めないやつを飲みたかったが,今夜はないらしい。
アジたたき  注文したものは3品。「牛すじ煮」,「ぬた」,「アジのたたき」。いずれも自宅ではなかなかありつけないものばかり。お互いに好みが似ているので,お品書きの選択はどちらか一方が言い出せば,すぐに「それいこう」と決まるのだった。
 ということで,0次会はビール2本と3品で,5時には終了。合計2500円弱で,満足の0次会だった。この間にものれんをくぐり,「空いていませんか?」とやって来るお客がいる。
 自分が支払いをしていると、横で連れ合いが
「一度ここへ来てみたかったんですよ。」
 と得意のおしゃべり。
「吉田類の『酒場放浪記』で取り上げてもらえばいい店ですよね。」
 と言うと,
「いや,前に一度吉田類さんが来たんですよ。」
 とのこと。いつも見ている「酒場放浪記」だが,「白山茶屋」の巻は見たことがない。このあと放映されるのか,それともボツなのか。それとも取材ではなく,単に個人的にやって来たのか。やはり,吉田類も来るほどの居酒屋だなあと感心する。「白山茶屋」を出ての吉田類の一句はどんなのだろう。
 じゃ,自分が一句。

 そぞろ歩き 後の十三夜 類気分

 いまいちか。まあいいや。でも,最後のセリフは吉田類に同じ,
「今夜もあと一,二軒行ってみたいと思います。」

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