満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:らーめん ひかり

分類:ラーメン
所在地:金沢市泉野出町3丁目10−1
(県道45号線沿い,泉野出町交差点近く,金沢泉丘高校隣)

−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2020年12月 今回の探検目的:昼食
今回のお品書き:しょうゆ らーめん
今回の所要経費:800円
探検隊の報告:
 なかなか濃厚でいい味のスープだった。
 この場所に新たにラーメン屋ができたと聞いてやって来た。12月の1日,お天気は悪い。駐車場は店の脇の小道を通って奥にあり,斜め向きに4台分しかない。直前に2台入り,これは入れないかと思ったら,最後の1台分が空いていた。いや,帰りに見ると縦向きにも止められるようで,総計6台が止められるってことか。
 溝をふさいであるらしい鉄板の上を,滑りそうになりながら歩いて店へと入る。直前の2人が次々と食券を購入し,まずは食券購入の順番待ちである。
 今回の注文はお決まりの券売機一番左上である。と言ってもこの券売機,前にもどこかで見たボタンの配列だが,左上の小さな8個はトッピング類。その下に大きなボタンが4つありそれがラーメン。その一番左の「しょうゆ らーめん」の選択である。券売機はすべて手書きであり,手作り感満載である。
 さて,現在COVID−19のせいで,カウンター席は全部で9席。その間にアクリル板が設置してある。前のお客でちょうど9人目だったので,自分は待ち客となる。外は寒いので,店内で立って待つ。
 しかし,3人連れがちょうど食事を終え,去るので,その空いた席に座る。
 食券には選択肢が記入してあり,自分で丸をつける。野菜の量,ニンニクの量すべて「普通」である。
 ここは店主が一人ですべてを切り盛りしているようで,なかなかに大変そうである。だが,9席くらいが一人の処理能力にちょうどよいくらいのように見受けられる。食券に自分で丸をつけるのも,店主の無駄な手間を省くためにはいい手立てである。
 3人は食べているので,あとは6人の待ち。程なく家族連れ3人のラーメンがやって来て,次の待ちの3人の中の一人になる。つまりはここは今,3人ずつの調理をしている。
 この場所は前は金沢の大衆食堂の双璧の一つ「加登長(かどちょう)」だった。一体いつからあったのやら。
 店はその「加登長」の居抜きのようである。壁にあったものを取り外したりした跡もそのまま残る店内である。今はないが,「加登長」の時には壁際にはテーブル席もあったのであろう。まるでこの「らーめん ひかり」が長年やっているかのような雰囲気をかもし出す,古びた店内である。
 ちょうど座った席からは,窓越しに隣接する高校が見えるが,これは懐かしの母校である。後ろ姿の見えている石碑の前で卒業アルバムのクラス写真を撮った覚えがある。
 その頃は木造2階建ての,県内では一番オンボロな高校の校舎だった。高校では唯一内履きというものがなく,校内は誰でも土足のままで歩いていい校舎だった。廊下にはあちこちに白いチョークで印がつけてあり,それはその廊下の木の部分が抜けて穴が開き,危険であるという印であった。
 掃除はバケツに水を汲んで,モップ掛けをしていたが,あるとき面倒がった級友がバケツの水をそのまま床に撒いた。そうしたらその水が大量すぎて,そのまま真下にあった職員室の天井から下に漏れ出して,叱られたものである。
 そんな,今ではあり得ないようなオンボロ木造校舎だった。
 理系だったのでクラスには女子は3人だけ。つまらなかったねえ。
 そうそう,オンボロなのは廊下だけではなく,壁も天井もだった。女子更衣室の天井に開いた穴から中を覗こうと屋根裏に侵入した猛者もいたねえ。
 いつの時代も若者はバカ者であった。
 その頃から「加登長」はあり,学食に行かずに,お昼ご飯に「加登長」へと遠征する者がいて,注意を受けたりしていた。ということは「加登長」も一体何年ここでやっていたのやら。半世紀以上もやっていたことになる。
 今の生徒たちは学校を抜け出して「らーめん ひかり」に来ることがあるのだろうか。
 などと思っているうちに,大きなザルに大量のもやしが茹でられて出てきた。結構な量であり,これは次のお客にも使うのであろうかと思っていたら,何のことはない我々3人のラーメンにすべて投入された。券売機脇の説明書きにも「通常でも野菜は家庭用のもやし一袋分は入っています」といったことが書かれていたが,確かにその通りである。
 目の前を通るやたらトッピング券を購入していたおにいさん用には野菜大盛りで,富士山の体をしている。
 これが「二郎系」というやつか。自分もあちこちでラーメンを食べるようになってから,このようなもやしの富士山盛りラーメンを「二郎系」と言うのだと知ったが,これもまたこのような用語が流通するのも日本人がラーメン好きだからだろう。いや,豊かな国になった証拠だ。高校時代にはラーメンといえば鶏ガラスープの醤油味のみで,チャーシュー,シナチク(今ではメンマなんて呼ぶ),ネギ,はべん(赤巻きのカマボコ)が載っているものしかなかった。味やら盛り付けの変化など望むべくもない時代だった。
しょうゆ らーめん  さて,3人の最後に自分の分がやって来る。
 スープを一口すするが,実に濃いめのいい味である。
 麺も太麺で食べ応えがある。これまた券売機の脇の説明には「麺は通常の1.5倍の量(230g)」と書いてあった。たっぷりの麺とたっぷりの野菜で,満腹になる1杯である。
しょうゆ らーめん  先程の若者は野菜増しでごはんまで食べており,さすがに若者である。自分は標準サイズでちょうどよい。
 チャーシューが結構分厚い。1センチ以上はある。それがまた柔らかく,味は濃すぎず,ラーメンスープの味を邪魔しないいい味だった。
 たっぷりのニンニクをかき混ぜたスープも実にいけるいい味だった。スープもほぼすべて飲み干す。
 今日は満足の一杯であった。

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−−−中華の仕切り線−−−
探検隊おまけの報告: お品書き
このとき(2020年12月)のお品書きいろいろ
しょうゆ らーめん→800円,みそ らーめん,からみそ らーめん→各850円
大盛り(1.5玉)→100円増し,特盛り(2玉)→150円増し
このほかにトッピングいろいろあり
二郎系ではない細麺の塩ラーメンもあり

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−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2021年12月 今回の探検目的:昼食
今回のお品書き:にぼしらーめん+味玉
今回の所要経費:900円+0円(クーポン券使用)
探検隊の報告:
 スープを一口すすれば,煮干の香り立つスープだった。
 しかし,それも終いにはニンニクの香りに負けてしまうのだった。
 久しぶりの「らーめん ひかり」である。午前中に用事を済ませて,そこから近いここに来たのだった。1年ぶりくらいだろうか。
 入ると券売機があるのだが,それがまた以前と違って賑やかしい。
 1列目に大きなボタンが2つ,2列目,3列目にも大きなボタンが4つずつ。その大きな10個のボタンの下に8つ×3列の小さなボタンが並ぶ。はて一体どれがこの店の基本のお品書きやらという感じで,1列目の「鬼盛りしょうゆらーめん」に至っては2000円,その横の「鬼盛りみそらーめん」は2050円というお値段。この店は2000円もする「鬼盛り」がおすすめなのか,そんなトッピングなんて食べないおじさんとしては,いや,すでにじーさんとしては,一体どれを選べば基本なのかと迷う。この際だ,一番安いのが基本だろうとみると,小さなボタンの中に一つ「にぼしらーめん 900円」とある。では一人寂しいこのボタンを押してみるかと1000円札を入れて,ポチッと押したのだった。
 ちなみによく見ると,大きなボタンの2列目右端が「しょうゆらーめん 900円」となっていて,つまりはこれが基本のようである。そのボタンは「チャーシュー2枚しょうゆらーめん」となっていて,おじさんとしてはチャーシュー増しはいらないからありきたりのラーメンはないかと思ってこのボタンは避けたのだが,そもそもこれは「チャーシュー増し」という意味ではなく,「チャーシュー2枚」がここの「らーめん」の基本という意味なのだった。
 いやはやラーメン一つ選ぶのもなかなか難しい。
 それにしても,ラーメンにはチャーシューを入れるというのは一体誰が考え出したのやら。別にチャーシューなんかなくてもいいじゃないかと思うのだが。
 これもじーさんの考えだが。
 さて,食券を取り出して,店主に渡し,野菜の量は「普通」,ニンニクの量も「普通」とする。野菜2倍も無料なのだが,「普通」にしておく。
 食券を渡すと100円引きのクーポンをくれた。つまりはちょっとしたトッピングが次はできるってことだ。
にぼしらーめん+味玉  ほどなくして「にぼしらーめん」がやって来る。
 スープを一口すすれば,煮干の味と香りがする。これは「しょうゆらーめん」の変形版ということか。チャーシューが見当たらない分,煮干成分なのか。
 待つ間正面に「二郎系ラーメンの食べ方」といったことが書いてあるのを読んでいた。
 まずは2通りあるらしく,「野菜から食べ始める」のと「野菜の下の麺をほじくり出してたべる」のとがあるらしい。「野菜から食べ始める」ときにはスープを野菜にかけて,あるいは卓上にある「野菜用のタレ」をかけてなどとある。
 自分は交互食べである。いや,麺に野菜もスープも絡めて食べるといった感じか。
にぼしらーめん+味玉  「食べ方」にはある程度食べたら「野菜と麺をひっくり返す」とあった。これを「天地を返す」だったかと言うとあった。これが二郎系の流儀なのか。
 まあそういう流儀は気にせず,美味しくいただくこととする。やはりこの太麺は美味しい。そしてスープもいい味である。
 そういえば「ついでにとんちんかん」の「天地無用」先生はいいキャラだったなあ。
 さて,先述の通り,前半でニンニクをスープに溶かしたら,もはや煮干しの味もわからなくなる。このニンニクくさいスープがまた美味い。
 ニンニクくさいとわかっていつつもスープをたっぷりいただく。
 このあと人に近づいて話はできない。
 2021年最後のラーメンはこの店だった。

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−−−中華の仕切り線−−−
探検隊おまけの報告: お品書き
このとき(2021年12月)のお品書きいろいろ
「トッピング全部のせ鬼盛り」とは「Wチャーシュー(5枚),味玉,キムチ,のり3枚,ほうれん草,きざみ玉ねぎ,ねぎ,ワンタン,メンマ,桜えび」
「トッピング3種盛り」とは「味玉,キムチ,のり3枚」
みそらーめん,辛みそらーめんは50円増し
鬼盛りしょうゆらーめん→2000円
3種盛りしょうゆらーめん→1500円
Wチャーシューしょうゆらーめん→1200円
味玉入りチャーシュー2枚しょうゆらーめん→1000円
チャーシュー2枚しょうゆらーめん→900円
にぼしらーめん→900円
そのほかトッピングの選択いろいろあり

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−−−お箸の仕切り線2 箸袋つき−−−
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