満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:いづみや 本店 & 第二支店

分類:和食 所在地:埼玉県さいたま市大宮区大門町(大宮駅東口前)に「本店」と「第二支店」があります。
−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2016年2月  今回の探検目的:昼の一人宴会
今回のお品書きと所要経費:
本店 瓶ビール中瓶+煮込み+しめ鯖 460円+170円+330円
第二支店 瓶ビール中瓶+煮込み+ポテトサラダ 460円+170円+330円
つまりどちらでも960円
探検隊の報告:
 いやはやこの大都会の新幹線の止まる駅の真ん前に店の中だけが昭和だった。
 東京出張の帰りである。帰りといっても昨日仕事は終わり,せっかくだから東京に一泊し,昨日は浅草ホッピー通りで楽しい宴会をした。何しろ一軒目の「鈴芳」で素敵な出会いをして,「浅草酒場 岡本 本店 & 煮込み通り2号店」へとはしご酒をした。
 そして翌日の祝日である今日は東京ではなく大宮へとやって来て「鉄道博物館」を見学した。金沢行きの新幹線は大宮が5時ちょっと前の発車。そこでいい加減に大宮駅へと戻り,晩ご飯代わりにやって来たのがここ「いづみや」であった。「大宮に『いづみや』あり」と聞いていたので,やって来たのだった。午後の3時過ぎである。
 しかし,大宮ではこの「いづみや」と「鉄道博物館」にしか来ておらず,西口の様子はわからないが,東口は駅構内のかなりきれいな様子に比べて少々見劣りがする。田舎の小都市の駅の風情である。バスの大きなロータリーがあるのでもなく,林立するガラス張りのビルが印象に残るのでもなく,なんだか訳のわからないオブジェだか彫刻だかがあるのでもなく,なんとなくこの「いづみや」の雰囲気にもあっているのだった。再開発されていない駅の東口を出て真ん前にある店だが,なんとなく古びた風景になじんでいるのだった。
 さて,本店と第二支店が並んでいるのだが,とりあえず本店の方に入る。まだ外が明るい時間なので客の入りは3割くらいだろうか。いや,この明るい時間にしては結構な入りというべきか。テーブルの空いたところに座る。
 すると忙しそうに立ち働く割烹着姿の昔のおねえさんがやって来て注文を聞いてくれる。しかし,この日の昼は「鉄道博物館」の中の「日本食堂」でビールを飲んだが,そこはまるでメイド服のような制服の若いおねえさんだったので,そことのギャップが大きすぎる。
メイド  メイド服のおねえさんに見送られて次の店に入ったら,そこは40年前だった,という気分である。
割烹着のおばちゃん  ここの割烹着姿の昔のおねえさんも,昔にメイド服を着てみたら似合っていたのだろうか。
 いや,その姿を想像するのは恐ろしいのでやめておこう。やはり今の割烹着と三角頭巾が似合う昔若かったおねえさんである。
 さて,軽く飲むつもりだったので瓶ビール中である。460円だから居酒屋価格だ。いや,1mL1円という自分の居酒屋価格からすると,500mL460円という安めの設定が酒飲みにはうれしい。そしてこの瓶ビールがサッポロラガー通称「赤星」というのもまたいい。
 そしてつまみにと「名代 煮込み」とある「煮込み」,そして好物「しめ鯖」を注文する。
しめ鯖  「煮込み」の方がとっととくるのかと思ったら「しめ鯖」の方がすぐにやって来る。「しめ鯖」は少々柔らかめ。酢もそれほど利いていないが,好物なので美味しく頂く。
 しばらくするとお向かいにおじさんがやって来る。おじさんの注文は「熱燗」であるが,それがヤカンから注がれるのもまたいかにも昭和の居酒屋って感じである。寿司屋の醤油皿の上にコップが置かれ,当然だがコップからあふれ出るまで注がれる。これが居酒屋の流儀ってやつだ。しかし,この熱燗のヤカンがIHヒーターの上に置かれて,温度管理されているっていうのが平成の風景ってことだろうか。
本店 煮込み  待つことしばしご所望の,名代の「煮込み」がやって来る。これが170円というのが感激のお値段である。昨日も浅草ホッピー通り,またの名を煮込み通りでも通った3軒ともに煮込みを注文したが,いずれも3倍のお値段の500円以上である。味はそれに劣ることはない。いや本来居酒屋通いをするおじさんにとっては,そんなにまで味がどうのこうのなどとウンチクを語らない。美味しいお酒が飲めて,それに合う安いおつまみがあれば満足である。この「煮込み」があれば軽く瓶ビール中瓶は飲めてしまうだろう。
 ついでながら「煮込み」に振りかける唐辛子はなんだかよくあるなめ茸の瓶詰めの瓶の再利用である。こんなところにまで昭和の居酒屋の風情を感じる。「もったいない」の精神で充分に再利用できるよなあ,と昭和生まれのおじさんは思うのだった。
 そうこうするうちにお向かいに座っていたおじさんは熱燗2杯で自分より先に店を去ってしまう。
 ということで,自分もここでは「赤星」中瓶を飲みきり,これくらいにすることにする。昨日もしたたか飲んだので,今日は軽く,そしてお隣の「第二支店」へ行くこととする。「第二支店」まではしごして行くのが「軽く」飲むなんて言えないのかもしれないが,そうそう大宮に来ることもないので,探検に向かったのだった。
−−−お銚子の仕切り線−−−
 さて,「いづみや 本店」を出て,すぐにではなく,しばし外の風に吹かれる。
ビール  そうして「第二支店」ののれんをくぐる。ちょうどほかのお客達と入店がぶつかり,割烹着のおねえさんにどこに座れと言われるのかと思ったが,「適当に座って。」とのことでまたもや長いテーブルの一角に座る。こちらもまた客の入りは3割くらいか。しかし,割烹着のおねえさんが忙しく,なかなか注文を聞いてくれない。自分よりも前に入店していた目の前のおじさんも注文待ちである。同じテーブルの2人連れのお客が「煮込み」を注文したついでに
「おにいさんも『煮込み』いる?」
といきなり聞かれ,ここでは「煮込み」以外のものを注文しようと思っていたのに,おねえさんの勢いに押され
「あっ,ください。」
と言ってしまう。何しろ飲み物を注文していないのに「煮込み」の注文である。そしてようやく「瓶ビール中」の注文が通るのだった。
第二支店 煮込み  しかしお向かいに自分より先に来ていたおじさんにはまだ注文を聞きに来ていない。
「この人まだだよ。」
とおねえさんに言ったが,聞こえないらしい。
「まあいいよ,こんなもんだよ。」
とそのおじさん。このおじさんは今日の競馬だか競輪だかで損をしたらしい。そのおじさんもまたコップ酒であるが,ようやく届く。もちろんヤカン酒である。コップ一杯飲み終えて
「これでちょっと心が落ち着いたよ。」
とのこと。で,熱燗の2杯目を注文している。
 さてやって来た第二支店の「煮込み」には辛子がそえてある。これが本店との違いか。ついさっき食べたばかりの本店の「煮込み」との味の違いなんてわかるはずもなく,やはり安くお酒が飲めて,安くて美味しいおつまみがあれば,味がどうのこうのなんてウンチクは不要である。
ポテサラ  壁一面を埋め尽くすお品書きは目移りするが,これもまた昭和の居酒屋の風情。自分はもう一品「ポテサラ」を注文する。「ポテサラ」なんてすぐに来るかと思ったらなかなか来ない。おねえさんに2度ほど確認したらようやく来た。
 何しろここの伝票はお品書きが書かれるのではなく,値段のみが書かれる。そして担当してくれたおねえさんがしっかりと調理場に伝えてくれないと,そして持ってきてくれないと,おつまみにはありつけないのだった。
 しかし,先程から肉類ばかり食べていたので,この冷たい「ポテサラ」が美味しい。330円也。
 ということで,これまたこの「ポテサラ」を食べ尽くし,「赤星」中瓶1本を飲み干し,第二支店を去ることとする。これくらいでちょうどよい。
伝票  「おんな酒場放浪記」の「粋な酒呑み三か条」では「ご常連を敬うべし,大勢で騒ぐ事なかれ,長っ尻になるべからず」だったっけか。ということで3つめの教えの「長っ尻になるべからず」に従い,「いづみや」を去る。
 お勘定を店の真ん中あたりのレジでするが,本店と同じくこれまた合計960円である。いやはやとっても嬉しい居酒屋価格だなあ。
−−−海老フライの仕切り線−−−
探検隊おまけの報告:
お品書き
このときの壁のお品書きは多すぎるので次来たら食べたいと思うお品書きいろいろ
★生物(「なまもの」という分類が面白い)
まぐろぶつ→360円,まぐろぬた→400円,たこわさ→360円
★酢の物
たこ酢→360円
★揚げ物
あじフライ→330円,メンチかつ→360円,ハムカツ→300円,串カツ→360円
★一品
肉豆腐→250円,生野菜(サラダとどう違うんだろ?)→400円,厚揚げ→330円,さつま揚げ→330円,鳥なんこつ揚げ→300円,レバニラ炒め→480円,肉野菜炒め→550円,野菜炒め(つまりは肉抜きの純粋の野菜炒めってことか)→450円,肉うま煮→580円
★焼き物
レバ焼き→350円,焼き鳥→360円,砂肝串焼き→360円,めざし→330円

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