Prince Kochan's Production のむかしがたり

むかしがたり 1

ウェブサイト開設のころ

 このPrince Kochan's Productionのウェブサイトを開設したのが1996年。
 どうして1996年だったかというと,前の年1995年に「Windows95」というオペレーティングシステムが発売され,それにはインターネットという世界とつながるネットワーク機能があると知り,まずは接続してみるかと試してみたのが始まりだ。
 それ以前には「ニフティ-サーブ」というパソコン通信というやつをやっており,メールアドレスも持っていた。
 ちなみに,メールアドレスなんて,ほぼ誰も持っていない。そもそもみんな「メール」といえば「手紙」のことだとしか思わないような時代。メールアドレスを取得した知人には,
「メール送ったから読んでみてよ。」
 と電話するような,マヌケな時代だった。
「電話かけたなら,用件言えよ。いちいちメールに書くなよ!」ってな感じだ。
 さて,インターネットにつながるのだということがわかったと同時に,ウェブサイト(当時の日本では「ホームページ」と呼んでいた。今でも相変わらずそう呼ぶ人が多い)を個人でも作れると知った。
 そもそも職業柄,日々文章を書くことが多く,学級通信にコラムやらエッセイめいたものを書くことも多かったので,さっそくやってみたくなったのだった。
 何しろ文章だけじゃない,背景に色もつけられるし,写真も掲載できる,文字の大きさや色まで変えられる。それはとても魅力的で楽しいものに思えたのだった。
 そしてなによりも金沢市には先見の明があったのだろう,各学校から担当者を決めて数日間のウェブサイトづくりの研修を課したのだった。それに参加したことで,HTMLの基礎知識を学び,何をしたらいいのかをおぼろげながらにつかんだ。
 その研修の担当者(確かNTTの人)が言ったものだ
「とにかく情報を発信することが大切なんです。」
 当時のように,何か調べるならば紙媒体が基本で,本屋に行く,図書館に行く,が基本だった時代が,今のようにパソコンの前に座っているだけで,何でも調べられるようになるとは,その頃は想像もしなかった。
 さて,研究は半年あまり。プロバイダというやつを調べて契約し,サーバを借りて,なんとかウェブサイト開設にこぎつけたのが1996年だったというわけだ。
 で,アクセスは毎日1件。つまり自分自身である。
 アクセスの多い日は1日に5件。でもそれは自分が新しいコンテンツをアップロードして,うまく見えるか確かめるために自分でアクセスしたもの。つまりこれも自分自身。
 何しろその頃インターネットに接続している人なんて,1000人に1人くらいのものだっただろう。
 接続もえらく遅い。通常の電話回線にモデムというやつをつなぎ,一体どれくらいの速度だったのやら。
 接続のたびにモデムが「カチャ,カチャ」と自分で電話をかけ,接続の確認のために「ピピー,ガガガガガー」なんて音がモデムから聞こえる。
 画像が表示されるのがやたら遅く,大きな画像をアップロードしてはいけないとつくづく知る。
 なので,ウェブサイトを作り始めた頃の画像は1枚50キロバイトもない。いやそもそもパソコンの画面も640×480ピクセルくらいが標準なので,小さい画像でも十分だった。
 画像がすぐには表示されないサイトは,見るのを諦めて,それ以下の内容を読まないでほかのサイトに移る,そんな感じだった。
 何しろ接続には電話料金3分10円が必要だったのだ。無駄にお金は使えない。
 それにインターネットに電話回線を使うと,電話はかけられないし,かかってきても話し中となる。
 今のように光回線で常時接続などということも,その頃は想像もしなかった。
 ついでながら,携帯電話も1000人に1人くらいしか持っていない。電話はもちろんみんな線でつながっている。ダイヤルを回す黒い電話もまだまだ健在。
 おお!時代は変わる!

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