分類:和食
所在地:京都府京都市下京区七条通烏丸西入ル東境町180(七条通沿い,烏丸七条交差点近く,リド飲食街)
探検時期:2017年10月
今回の探検目的:宴会の一応4次会
今回のお品書き:生ビール×2+たこぶつ+串カツ2本
+あとは何でお金取られたのやら(もしかして,あの数枚のキャベツ?!)
今回の所要経費:400円×2+400円+100円×2→これで1400円,あと何も頼まないけど支払いは6割増し(900円増)の2300円(消費税8%込み)
探検隊の報告:
ディープな京都だったけど,チープな京都ではなかった。
この店高すぎ。
いや,お品書き単品の価格が高いんじゃなくて,総合計がね。何がこんなに高くなっているのか。いったい何でお金取られたのやら。不明朗会計。
京都1泊2日の旅である。今回の主目的は国立博物館の特別展覧会「国宝」。この日は台風が通過する悪天候にもかかわらず,入場待ちは40分間。雨が降り,風が吹く中,混雑する会場で観覧をしてきた。
その夜である。新京極やら錦市場を歩き,すでに夜は軽く2軒で呑む。一度烏丸七条近くのホテルにチェックインしたあと,ホテルを出て,今夜の3軒目に飲みに行ったのは近所の串カツ屋の「はなまる串カツ製作所」。ここは結構雰囲気もよくて,串カツも7本頼み,ビールも2人で中ジョッキ1杯と瓶ビール2本飲む。そして,この夜3次会のここ「はなまる串カツ製作所」の支払いは2050円だった。
さてそのあと,この日は昼1軒,夜3軒の計4軒もの店で呑んだので,ホテルに帰ってもいいのだが,ふと帰り道の七条通の向かい側になんだか面白い雰囲気の店がある。それが「リド飲食街」だった。金沢で言えば「やきとり横丁」みたいな感じで,細い通路の両側にカウンター席のみの店が並び,いかにも地元の人たちで賑わっていそうな場所である。しかしこの日は日曜日で,営業していたのは一番通り沿いにあるここ「赤星」のみだった。ちょうど奥の方の共用のトイレに行って出てきたら,そこに自転車に乗ったおばちゃんがいて,「あそこの店はいいですよ。」と言うので行くことにしたのだった。
店に入ると先客は一人。若いお兄さんが呑んでいる。こちらはカウンター席の隅っこに座る。まあ瓶ビールでも2人で分けようと思って注文したら,今は瓶ビールがないとのこと。店名が「赤星」だから,サッポロラガービールでもあるのかと思ったが,そうでもない。そこでジョッキのビールを注文する。これがハイネケンらしい。しかもジョッキではなくグラスだった。
よく見るとハイネケンのグラスも赤い星マーク。こいつが「赤星」ってことか。
ここは串カツの店らしいが,先ほど美味しい串カツをいただいてきたので,注文は2つだけ。「アスパラ」と「レンコン」各1本である。さっきの「はなまる串カツ製作所」はすべて肉類だったので,今回は野菜。そして黒板メニューで目についた「たこぶつ」を注文する。
まずはたこぶつが出てくる。
テレビでは日本シリーズの第2戦を中継中。別に野球にはまったく興味のない夫婦だが,それしかやっていないので,画面に目が行く。
「どちらかが優勝したら,なんだか安売りのセールでもするのかしらね?」
などと連れ合いが聞くので,
「この2チームだったら,何も関係ないんじゃないの。」
と答える。
「昔はよく優勝セールなんてあったのに,今はとんとないみたいね。」
と連れ合いが言う。
先客の若者が,野球よりも買い物に興味があるような我々2人に対して,
「どちらからいらしたのですか?」
と聞くので「金沢」と答えるが,彼は九州出身らしい。
「ソフトバンクホークスは福岡が本拠地ですよ。」
と教えてくれる。そう言えば昔ダイエーホークスだった頃,金沢にあったダイエーは優勝記念セールをやってた様な気がする。この彼は今は京都に住んでいるとのこと。いわば地元人となっている。普段はこのような地元の人たちでこの「リド飲食街」は賑わうのだろう。
さて,もうこれ以上呑む気はないので,会計とする。
そしたらそれが2300円だったのだ。
瞬間「あれ,結構高いな。」いや,それよりも逆に一つ前に行った「はなまる串カツ製作所」がもっと呑んでもっと食べて2050円だったので、「全然安くないな。」と思ったのだが,特に細かく聞くこともせず店を去った。それにしても,この会計,いったいどういう料金計算だろう。
確かビールは1杯400円。
たこぶつは黒板に400円と書いてあった。
串カツも見上げる黒板に「一串100円+税」と書いてあった。
すると,注文したものは合計1400円である。それがなぜ2300円なのか。1400円に消費税をかけると1512円。それでも2300円まであと800円ほどある。
このつき出しとなっている小鉢の数枚のキャベツが一人あたり400円弱か。だとすれば,なんと高いキャベツだ。
この手のディープな居酒屋でここまでお金を取るとは。
また,2300円というぴったり価格も消費税込みだとするとよくわからない。
つまりは8%の消費税込み2300円になるためには税抜き2130円の代金だ。すると注文したもの1400円以外で730円余計にとられている。果たしてこれは何なのか。税抜き730円とはいったい何の代金なのか。やはりその場で違和感を感じたら聞けばよかったのか。
直前に行った「はなまる串カツ製作所」のキャベツはどんぶりに大盛りで無料で,しかも瓶ビール2本+生ビールジョッキ1杯+串カツ7本で2050円だったのに比べると,ここのこれだけで2300円は高く感じる。ホテルに帰る前にちょい飲みしようとして,なんでちょい飲みが,たくさん呑んで,食べた店より高いのか。ここ「リド飲食街」は庶民の酒場ではないのか。
これを視覚化するとこんな感じだね。
直前に行った「はなまる串カツ製作所」 | |||
→2050円 | |||
ここ「赤星」 | |||
→2300円 |
ということで,ディープな京都はチープな京都ではなかった。一見庶民風に見えても,価格は庶民向けじゃなかった。いや,お安い店だとはまったく感じさせてくれない店だった。謎に6割増しにお金を取られたということを経験した夜だった。
いや,一つ前に行った「はなまる串カツ製作所」の方が,あまりにも庶民価格だったからか。
そして,不明朗会計。この不明朗会計というのが一番よくない。気分がすっきりしない。
いっそのこと,
「お通しで出したキャベツは7センチ四方の1枚で130円です。6枚ですから780円いただきます。」
とでも言ってくれた方がすっきりする。
串カツ1本が108円で,7センチ四方のキャベツが1切れ130円か!
ちなみに,キャベツがそんな値段の串カツ屋には二度と行く気がしないけどね。
何はなくとも,庶民の店は明朗会計が大切。
探検隊おまけの報告:
今回は特にありません。