満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:立ち呑み処 ちょい吉(ちょいきち)

分類:和食・洋食 所在地:金沢市片町(109裏,鞍月用水の道路沿い)

−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2014年2月  今回の探検目的:宴会の0次会
今回のお品書き:生ビール2杯と牛すじ煮込み
今回の所要経費:300円×2+300円 総計900円
探検隊の報告:
 18時30分からの宴会前の0次会である。
 バスで片町へと出てきたが,バスは1本前のものに乗ったので少しゆとりがある。間もなく閉店する「ラブロ」でもうろついて,上の方の古本屋でも見て歩こうかと思って,「109」の裏口から出る。
 いや,正直に言うと,「109」の裏から出て,鞍月用水沿いの「秋吉」にでも行って,「瓶ビールとシロ10本」の1300円コースの0次会にしようかというのが第一案だったのだ。すると「秋吉」と反対の「ラブロ」方向に,赤提灯が煌々と輝き,おじさんを呼んでいる。それがこの店「ちょい吉」であった。
 立春も過ぎて,結構夕方でも明るくなった金沢なのであるが,大きめの赤提灯が目だつのであった。ついでながら,その隣の店のマネキン人形も目だつ。まるでお客を呼び込むおねえさんの風情である。
 さて,この店,間口は一間あまり。金沢では珍しい立ち呑みの店のようである。ちょいと一杯軽く,そして安く呑める店もなかなか金沢にはない。いや,軽く安く呑めるには呑めるが,ふらりと入ってふらりと出るような店はあまりない。先述の「秋吉」も,この近所のおでん屋も串カツ屋も,ついついカウンターに座ると,長逗留したくなるような店なのである。30分弱で,さっと呑んで,さっと出て,しかもお安い店,というのはなかなか金沢にはないのである。その点立ち呑みだと,あっと言う間に出る気にもなる。
 そこで,この店に入ってみることとする。奥行きは三間くらいだろうか。細長い店である。すでに先客が二人語らっている。奥のお客は立ち呑みといいながら椅子に座っている。
ビール  まずは飲み物であるが,目の前の黒板に書かれている。それを見て「生ビールください。」と言う。生ビール300円也である。
 女性店主(以下,お母さんと呼ぶ)が
「この店は現金払いで,品物と交換にお支払いいただきます。」
 との説明である。「はい。」と答えて,しばし待つのだが,まずはお盆とプリンのカップのようなプラスチック容器が出てくるのだった。
 ビールが出てきて,1000円札で支払いをし,さて,このプラスチック容器はいったい何なのだろう?と疑問に思う。そう,金沢には立ち飲み屋なんてものがなかったので,立ち飲みのこの「キャッシュオンデリバリー」という形式に慣れていなかったのだった。
 食べ物を入れる食器代わりにしては色気もへったくれもないし,かといってつきだしにピーナツでも入れるにしては,何も入ってこないし,と思っていると,何とこれは小銭入れだった。1000円札でのおつりが、このカップの中に入れられたのだった。確かにこれはいい方法かもしれない。お金がグラスの結露の水で濡れることもないし,こちらとしても,支払いをこの中にあるからと取り出すのもわかりやすいし,やりやすい。しかも,今回1000円札を出しているが,予算を決めて1000円以内で終わらせようと思うのなら,残りのお金がどれだけあるのか,一目瞭然である。
牛すじ煮  さて,ビールが出てきたあとに,お品書きが出される。何にしようかと思ったが,パッと目についたのが,好物「牛すじ煮込み」である。軽く飲むにはいい肴である。なので,即これを注文する。300円也。電子レンジで加熱されるのだが,それもまたお安くあげる立ち呑み屋だから,こんなものだろう。贅沢を言ってはいけない。そして,「牛すじ煮込み」が出てきて,先ほどのプラスチック容器の中から500円玉を渡すのであった。
 しばし静かに一人呑み,と思ったのだが,ちょうど立った位置が店主の立ち働く目の前。動きながらお母さんが
「県外からいらしたのですか?」
 と聞く。
「いや,金沢に住んでますよ。」
 と答える。コートとマフラーは後ろの壁のハンガーに掛け,スーツ姿でカウンターに立ち,どこか県外出張のビジネスマンにでも見えたのだろうか。思わず
「この店って前からあるんですか?」
 と聞くと,
「すでに5年ほど前からあるんですよ。」
 との答だった。金沢に住んでいながら,このような店があることに気がつきもせずにいたので,その旨を言うと,
「片町側から来るとちょうど赤提灯も壁の陰に隠れて見えないんですよね。反対の南町側から来ると,結構目だつんですけど。」
 との話。確かに自分も今回は109の裏側,南町側から見たので,赤提灯がよく目だった。
「赤提灯もさることながら,マネキンの方がよく目立つかもしれませんね。」
 と言われて,確かにそうだとうなずく。
「金沢って立ち呑み屋ってのはあまりありませんよねえ。」
 と言うと,
「そうかもしれませんね。」
 と言われる。などといった会話をしているうちにビールも1杯目が終わり,お代わりである。
 残りは100円玉1個。「牛すじ煮込み」も結構いい味で,大きな牛すじで美味しい。
カウンター席に並ぶ缶詰  このような立ち呑み屋はほとんど金沢にはないだろう。飲み物も一品も安い。カウンターの上には一品料理がラップに包まれて置いてある。お品書きに書いてあるのもだけではなく,いろいろありそうだ。それらも目で見て,お好みを適当に注文できるのだろう。焼き魚なども美味しそうに見える。それと,目の前には缶詰が積んである。見たこともないカレーの缶詰もある。こんなのもまたよくある立ち呑み屋の風情である。
 それと,立ち呑み屋,いや,居酒屋の風情を感じさせるものがもう一つ。飲み物にホッピーがあることである。東京の下町の居酒屋なんかでは定番であるが,このホッピーは金沢ではなかなかお目にかからない。ホッピーセットが400円也。お代わりホッピーが200円である。また来る機会があったら,ホッピーで缶詰なんてのもやってみたいものである。
 壁の張り紙は「お楽しみは90分までにお願いします。」とある。一応入店からの制限時間が90分のようである。ついつい安く呑めて,居心地がよくて,長居する者がいるのかもしれない。夜中は満席になったりするのかもしれない。しかし,こちらは宴会の0次会なので,30分とせずに店を立ち去るのであった。
 最後に
「残りのお金は取られましたか?」
 と聞かれ,
「はい,大丈夫ですよ。」
 と100円玉を財布にもどしながら,ほろ酔い気分で答えて,1次会の会場へと向かったのだった。

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−−−お銚子の仕切り線−−− 探検隊おまけの報告:
お品書き
このときのお品書きに掲載されていたもの
ポテトサラダ,冷や奴,パリパリキュウリ,枝豆,もろきゅう,フライドポテト,コロッケ,ピリ辛ウインナー,焼き鳥,さつま揚げ,らっきょ→各200円
漬け物,牛すじ,メンチカツ,鶏唐揚げ,野菜炒め,肉じゃが,湯豆腐→各300円
豚しゃぶ,豚足,水炊き,とり野菜→各400円
豚カツ,キムチ鍋,カキフライ→各500円
すき焼き→600円
焼き魚→300円から

−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2015年11月  今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:2人で生ビール4杯とおつまみ2品
今回の所要経費:400円×6 総計2400円
探検隊の報告:
ビール  やはりちょい呑みの「ちょい吉」はいいねえ。
 自分は音楽会の後,連れ合いは講演会の後である。近くの百貨店で合流して,次にこの近くに最近できた「ロフト」に行ってみることにする。その前にちょっと立ち寄ったのだった。
 夕方になり,小腹も空いて,じゃあいつもの「秋吉」かと思ったが,「秋吉」に行くと長居してしまう。そこで連れ合いにあそこに立ち飲み屋があるから軽くそこで一杯にしようと誘ったのだった。
すじ煮  入ると先客が2人呑んでいる。その2人の間の空いたカウンター席に立ち,まずは生ビールをいただく。そしておつまみもいろいろあるが,連れ合いが目をつけたのが「すじ煮」である。まあ,自分が前回来たときも「すじ煮」だったが,好みは同じなのであった。「すじ煮」を頼むと毎度おなじみ電子レンジで「チン」である。それでも軟らかく,充分美味しいのであった。
 ついでに「焼き魚」に何があるかと聞いたら「カマス」か「鯖」という答だったので,大好き「焼き鯖」とする。この焼き鯖も400円らしく,ここまでで生ビール400円也の2杯と,400円のおつまみ2品,締めて1600円で,2000円出し,おつりの400円がカップに入れられるのであった。
焼き鯖  鯖が焼き上がるまでに少々時間がかかる。その間にジョッキ1杯を飲み干してしまう。なのでお代わりである。生ビール2杯で800円。透明カップの中には400円。足りないので1000円出すと,これに800円のおつり200円をくれるのではなく,カップから300円持っていって,1300円からおつりの500円玉がカップに入れられる。結果的には同じだが,100円玉ばかり6個ではなく,500円玉1個と100円玉1個がカップに入るのだった。
 そうこうするうちに鯖が焼き上がりいただくが,なかなか美味しい。この鯖を残ったビールで流し,本日のちょい呑みは終わる。昼もちょい呑み,夕方もちょい呑み。休みの日はいいねえ。

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−−−お銚子の仕切り線−−− 探検隊おまけの報告:
お品書き
このときのお品書きに掲載されていたもの(以前とはお値段がいろいろと変わっている。値上げしたもの,値下げしたものいろいろ。ちなみに飲み物は値上がりしてた。)
パリパリキュウリ,枝豆,らっきょ,フライドポテト→各200円
ポテトサラダ,冷や奴,コロッケ,メンチ,ウインナー,野菜炒め,肉じゃが,さつま揚げ,トマト,漬物→各300円
牛すじ,湯豆腐,水炊き,鶏から揚げ,焼き鳥,サラダ,トン足→各400円
豚カツ,とり野菜,キムチ鍋→各500円
焼き魚→400円から

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−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2016年4月  今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:生ビール+ポテサラ+赤星(サッポロラガー)
今回の所要経費:400円+300円+550円→総計1250円
探検隊の報告:
ビール  春の歓迎会の0次会である。
 バス時間の都合でえらく早く香林坊に着く。ここで女性ならば洋服屋巡りでもするのだろうが,あいにくと買いたいものはなし。本屋へ行ってもいいのだが,「109」の裏へと出ると,おあつらえ向きにここ「ちょい吉」の提灯に灯りがともっている。それを期待して「109」の裏へ出たのだが,期待通りだったのでこの「ちょい吉」へ入ったのだった。
 先客が一人,湯豆腐をいただきつつ,ここ金沢ではあまり見かけないサッポロラガー,通称「赤星」を飲んでいる。「ほほう,ここには瓶ビールもあるのか。」と思いつつ,お品書きには書いてないので,ついつい「生ビールください。」と言ってしまう。
 しかし,その生ビールサーバーの樽のビールが切れて,ジョッキに4分の1ほども入らず,樽の取り替えをしているので,それならば,「赤星ってもらえます?」と聞くが,先客さんが「もう入ってるよ。」とツッコミである。いや,いちいちのご忠告である。
 もちろん自分では,泡だらけのジョッキだから,そんな泡よりも,瓶ビールがいいかなあと,ダメ元かと思っての注文だったのだが,お店のお母さんではなく,赤の他人に言われるとむっとくるものである。まあ今のところは泡だらけであまり美味しくなさそうなジョッキの中身だが,ここまで入れているので,まあいいかと,樽を交換して,追加で注がれて,泡が収まりいい感じになったジョッキのビールが出てくるのを待つ。そしてむっときた隣の客は無視して,ありがたくいただくこととする。
ポテサラ  さて,おつまみに選んだのは「ポテサラ」。前は「牛すじ煮」だったのだが,次の宴会1次会である歓迎会で美味しいものを食べるだろうから,さらっと「ポテサラ」である。冷えたサラダが美味しい。
「出張ですか?」
 とお母さんに聞かれるが,
「いや,宴会の0次会ですよ。」
 と答える。今回はスーツにコートを着たままカウンターに立っている。コートも脱がずに突っ立っており,またもや,前の時のように,どこかからの出張で来ている会社員に見えたのか。
赤星  この生ビールまあ缶ビールのレギュラー缶程度の量なので,すぐに飲み干し,いよいよ
「赤星ってありますか?」
 と聞いてみる。
 お母さん,いや店主が冷蔵庫をごそごそと探し,「これはまだ温いわねえ。」などと言ってるので「無理にいいですよ。」と言うのだが,「あっ,これは冷えてる。」と1本取り出してくるので,それをいただくこととする。
 いつもの流儀で透明カップからお金を取り出していくのだがこれが550円なので,最初に入れた1000円では足りなくて,250円の追銭である。
 しかし赤星中瓶550円は自分の居酒屋相場で言うとお高め。生ビールも400円で,先日の立ち飲みの「キタムラヤ」の生ビール300円に比べてこれもこの量ではお高めという感じである。そんなこというと「ポテサラ」はどうなの?ってことだが,これも立ち飲みのこの店で,この量で300円というのはちとお高めか。これが250円だと「おっ,いいねえ。」って言うかな。200円だと「さすが,立ち飲み!」って言うね。
 というか,昨年いつからなのかここも全般に値上がりし,安い立ち飲み屋の感じがなくなっているのだった。ビール2杯とおつまみで1000円以内に収まってほしいねえ。
 ということで「ポテサラ」ひとつで生ビールと赤星を飲み,店を去ることとする。
 しかし,やはり立ち飲み屋は明朗会計だなあ。
「じゃあ,ありがとう。」
 と言うと,
「いってらっしゃい。」
 とお母さんに送り出されるのであった。

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−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2018年5月  今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:生ビール×2+ポテサラ
今回の所要経費:400円×2+300円→総計1100円
探検隊の報告:
ビール  5月のとある土曜日である。
 この日は朝から文化的(?)な1日であった。午前中は映画を見,午後からは21世紀美術館「江口寿史展」を見る。
 そして,「江口寿史展」の前は「しいのき迎賓館」で行われていた「フードソニック2018 in 金沢」で昼呑み。
 「江口寿史展」のあとは香林坊の東急スクエアの「サイゼリヤ」でちょい呑み。
壁のポスター  そのあと,香林坊あたりをふらついて,まだちょっとバス時間まであるからとやって来たのがここ立ち呑みの「ちょい吉」であった。
 連れ合いと2人,カウンターに立ち,ここまでいろいろと呑んだので,軽くジョッキを1杯ずつ。そしておつまみは好物の「ポテサラ」である。
 振り返るとこの「ちょい吉」の壁にも「江口寿史展」のポスターが貼ってある。いつものお母さんにこれを見てきた話をすると,
「この間も江口寿史が金沢に来てたみたいですよ。」
 とのこと。
「金沢に来るとは『キタムラヤ』に立ち寄るみたい。あそこの店主が江口寿史のファンでね。」
 なんてな話を聞く。「キタムラヤ」の2階には江口寿史のサインもあるらしい。「キタムラヤ」には行ったこともあるが,1階での立ち呑みのみ。そうか,一度2階に上がってみるかという気になる。
 ということで,本日は3次会でもあるので,これにて軽く呑んでお開きとする。
 いや,なかなかいい一日だったね。
江口寿史展

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−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2019年6月  今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:生ビール×2+アジのマリネ
今回の所要経費:400円×2+400円→総計1200円
探検隊の報告:
 宴会の「Zero party」である。
 今夜の宴会は7時15分開始という変則的な開始時刻。そこで,とっとと片町に出て,0次会である。しかも,「今夜『ディープな金沢探検隊』に行こうじゃないか。」と誘ってある,アメリカからやって来たケイ女史とともにやって来た。
 そもそもこの0次会のきっかけは,宴会のために車を家に置きに帰るため,早く職場を出るときに,彼女を乗せて帰り,その車中でいらん話をする中で,決まったのだった。
 もともと,7時過ぎの宴会で,自分は「0次会でもするかぁ。」と思っていたのだが,それを彼女に話したら「私も行く。」ということになったのだった。何しろ彼女は好奇心旺盛,いや,日本の,金沢の,食と酒に関する探究心旺盛な女性なのだった。
 最初「0次会」と言っても通じない。まあ,当たり前だが。で,いつも「2次会」のことは「Second party」と言っていたようなので,「Zero party」と言うとなんとか通じたようで,6時半に香林坊大和の1階で待ち合わせることとする。
ビール  さて,無事6時半頃落ち合って,この「ちょい吉」にやって来た。カウンター席はほぼ満席のようだったが,入り口近くの欧米人3人がちょうど去って行き,少しカウンター席の真ん中あたりに陣取ることができた。それにしても,こんなところにまで欧米からの観光客が来るのかと感心する。
 まずは,1000円札を2枚プラスチックカップに入れて,飲み物を注文する。ケイ女史にはちゃんと英語版のお品書きが出されるが,それを見るまでもなく,2人とも「とりあえずビール」である。生ビール中ジョッキを2つ注文する。
「おつまみ何にしようかな。」
 などと,ぶつぶつ言っていると,この先の準備のために揚げ物をしているお母さんが,カウンターの上を指さして,
「ここら辺のものなら早いわよ。」
ビール  と言う。なので,一番手前の「ポテサラ」は飛ばして,そのお隣の「アジのマリネ」を注文する。
 ちなみに,ケイ女史は「次の宴会で美味しいもの食べるから,今はいらない。」と,ビールのみである。
「骨はちょっと硬いかもしれないわよ。」
 と言われたのだが,それほどでもなく,このアジを頭からかぶりつき,骨ごといただくのだった。
 ケイ女史とは,「アメリカにもこんな『Standing bar』はあるのか。」なんてなことを聞きながら,中ジョッキ1杯がなくなる。
 ふと店内の時計を見ると7時10分に近い。
「わっ,こんな時間だ。もう行かなきゃ。」
 とちょっとあわてて,店を出る。でも,ケイ女史が冷静に時計を見て,
「今こんな時間。」
 と差し出す時計を見ると,7時をちょっと回っただけ。
 何のことはない,店内の時計はちょっとだけ針を進めてあるらしい。
 それは1次会に遅れないようにとの温かい配慮か。

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−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2023年1月 今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:瓶ビール+瓶ビールお代わり+ポテサラ+牛すじ煮
今回の所要経費:600円+500円+300円+500円→1900円
探検隊の報告:
 久しぶりの宴会0次会である。まさしく3年ぶりの0次会。
 今日は東急ホテルでの懇親会。とっととバスで家を出て,たっぷり時間はあるのでふらりやって来たのはここ,東急ホテルのすぐ裏の立ち呑み屋の「ちょい吉」である。
 黄色いちょうちんに明かりが灯り,おいでおいでと人を誘っている。
 店に入るとお客は誰もいない。まだ5時前だし,そりゃそうだろう。
 壁際のハンガーに脱いだコートを掛け,はて飲み物は何にしようかと黒板を見る。ここはやはり一人呑みなら瓶ビールがいいので,瓶ビールはないかと聞くと,「アサヒ黒生」ならあるというので,それをもらう。600円也。
瓶ビール  小瓶だが,なんだかちょっといい雰囲気のラベルと瓶の感じである。
 小瓶で600円なので,庶民の居酒屋感覚としてはお高めだが,最近ほんとに物価高である。
 毎度おなじみキャッシュオンデリバリー。目の前のプラスチックカップに突っ込んだ1000円札が持って行かれて,おつりが入る。
 ジョッキを出してくれたので,小さいコップの方が好きだからそれにしてほしいと言うと,グラスが出てきた。それでもまだ大きめのグラス。
 見たところお品書きがあるわけではないので,ビールのアテに何があるか聞く。
ポテサラ  「枝豆,ポテサラ,牛すじ,トマト……」などとお母さんが冷蔵庫を眺めながら答えるので,まずはポテサラを選択。300円也。
 ブラックペッパーがお供に付いてきたので,珍しくブラックペッパーをまぶして食べてみた。ビールが進む。
 目の前のテレビではいろいろなニュースをやっている。13歳の娘が母親を刺し殺したらしい。原因はスマホを巡るトラブル。お母さんと一緒に驚く。なんてこった,文明の利器は人を狂わせる。
 途中でおじさんが一人やって来た。ご常連らしくて,お母さんが「いつもので?」と聞くと「いつもの」で通じ合う。
 しかし,一人でここに来て,スーツを着ていると決まってお母さんに聞かれる。「出張ですか?」と。で,決まってこちらの答が「いいえ。これからの宴会の0次会ですよ。」
瓶ビール  あとはたわいもない会話が続く。金沢の立ち呑み屋の話とか,大和デパートで「九州物産展」やってますよとか,東急の1階にあるあの雑貨屋の名前何だったっけ?とか……
 さて,ビールは1本終わり,ポテサラもなくなり,これで終わってもいいのだが,やはりちょっと寂しいので,もう1本お代わりである。
 すると「2本目は500円ね。」というお母さんの言葉。「あらまあ,素敵なサービス。」と答える。
牛すじ煮  そして2本目のアテに,先ほど聞いた「牛すじ」を所望する。
 電子レンジで温められて出てきたが,結構な量がある。500円也。
 七味をかけて,柔らかく煮込まれた牛すじをいただく。
 お母さんは菜っ葉を茹でたりなど今日のお惣菜作りに忙しい。
「そういえば相撲をやってるんだわ。」と言いつつテレビのチャンネルが切り替わる。
 2本目のビールも終わったので,そろそろ退散の時間である。
 まだ時間はあるので,お母さんに聞いた「九州物産展」に行ってみますかね。

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−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2024年10月 今回の探検目的:ちょい呑み
今回のお品書き:赤星(サッポロラガービール)+泡盛の三軒茶割り+牛すじ
今回の所要経費:800円+600円+600円円
探検隊の報告:
 「ちょい吉」も「ちょい高」になったもんだねえ。
 今日は毎年恒例の桂文我独演会に行ってきた。いつもなら夜なのだが,今日は昼間。午後2時からたっぷり笑う。相変わらずの政治ネタも面白い。4時半過ぎには終わり,歩いて片町方面へと向かう。
 大野庄用水の脇を歩き,その後鞍月用水の脇も歩き,先日満席で振られた「秋吉」が入れるようだったら入ろうと思ったら,この日は休業日だった。
 そこで先日入った「いやさか」を横目に見て通り過ぎ,立ち呑み屋の「ちょい吉」でまさしく「ちょい呑み」することにした。
 店に入ると先客は5人かと思ったら,さらにおちびちゃんが2人女将の手伝いをしている。外国人の子供であった。つまりは先にいたのは日本人2人,外国人5人。そこに我々2人が加わったが,国籍比率で負けている。
 さて,2人で呑むので瓶ビールがあるかと聞くと,「赤星」「スーパードライ」「一番搾り」があるという。しかし「スーパードライ」と「一番搾り」は小瓶なので中瓶の「赤星」を選ぶ。「お一人様ドリンク1つ以上なので,後でもう1品注文してくださいね。」と言われる。前はそんなこと言われたことなかったので,1本を2人で分けて,あっと言う間に切り上げようかと思っていたが,ちょっとだけ長逗留することになる。
 それにしても「ちょい吉」も高くなったもんだ。
赤星(サッポロラガービール)  この「赤星」中瓶が800円である。500mL800円だから,観光地価格,ホテル価格である。さっき通り過ぎた「秋吉」はビール大瓶633mLが654円だから,比率で計算すれば1.5倍の値段。もちろん軽く呑める店ではあるのだが,この店が庶民価格の店ではなくなりつつある。1回目に来たのはかなり前だが,生ビール2杯と牛すじで1000円でおつりが来た。もはや物価高騰の時代にそんな庶民価格はないのかもしれない。
牛すじ  さて,ビールのアテにと選んだのはすぐにできると言われた「ポテサラ」「牛すじ」「枝豆」の中から好物の「牛すじ」を選ぶ。
 電子レンジに入れられて,ほどなくして出てきた。これも600円だから1回目に来た時の2倍。味は悪くないし。結構な量だが,居酒屋で1品500円を超えると高く感じるのは貧乏人だからか。
 そうこうするうちに外国人が2人やって来た。で,どうしたわけかお土産にお菓子をくれた。イタリア人らしく,イタリアのお菓子らしい。
 いよいよ外国人7人に日本人4人と思っていたら,日本の女性が2人やって来た。それでも日本人は50%を切る。まあ,どうでもいいんだが,いかに金沢に外国人がやって来るようになったかということである。
泡盛の三軒茶割り  さて,飲み物はもう1杯注文してくれのルールに従って,何にしようか,もう1本ビールでもよかったのだが,連れあいがちょっと濃いめの酒にしようと「泡盛のさんけん茶割り」にした。でもこれは失敗。なにしろお茶の味ばかりして酒を呑んでいる気にならない。で,あっと言う間に呑んでしまった。
 ここまでで合計2000円。プラスチックカップに入れたお金がちょうど消える。
 ちょい呑みをして,1人当たり1000円で終わっているので,高いというわけではないのだが,それでも那覇で毎晩のように「せんべろ」の店をふらついて,酒のアテも充実していたことから考えると,金沢ってのは上品なのか100万石価格なのか,もうちょっと「せんべろ」の庶民の店が増えてほしい。

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