満腹探検隊の探検先：ゑびす
分類：和食（おでん）
所在地：金沢市西町（近江町市場・西町研修館近く）
探検時期：２０１０年１月
今回の探検目的：宴会
今回のお品書き：おでん・牛すじ＋ビール
今回の所要経費：確か１５２０円
探検隊の報告：
相変わらずのディープな金沢のディープな女将の化粧である。
久しぶりにここおでんの「ゑびす」にやって来た。
なにしろ武蔵方面へはあまり来ないので，ここらあたりの飲み屋で飲むことがあまりない。
さて，今夜は一人宴会である。某パーティーがあり，えらく早く終わったのだ。しかし，あまり食べていないので，ふらりとやって来たのだった。
のれんをくぐり，一人だというと，奥まった席に案内される。とはいえ，この店はカウンターのみであり，Ｌ字型になったカウンターの電話機の近くの席である。
この店の電話が，これまた懐かしい黒電話である。ベルの音もまさしくベルの音。リンリン鳴る。そしてもちろんのこと，保留ボタンなどはない。ダイヤルも回転式。まさしく昔電話が普及し始めた頃の黒電話である。
さて，飲み物は瓶ビールとする。「アサヒですか，キリンですか。」と聞かれ，「キリン。」と答える。
ビールが届いたついでに，おでんの注文である。大根と肉団子である。ここの肉だんごが，大ぶりで，しかもちょっと歯ごたえがあり，味が染みていて美味い。
一人宴会なので，手酌をしつつ，前に張り出されている一品料理のお品書きを眺める。
冬の金沢である。冬の味覚が並んでいる。白子の一品料理など多種ある。白子天麩羅２０００円也。白子鍋２０００円也。白子昆布焼き１５００円也。白子酢８００円也。いずれもいい値段である。どれくらいの量が出てくるのかはわからないが，１人で注文して食べるのなら，白子酢くらいか。
あとは，いわしぬた４００円也。イカぬた４５０円也。豆腐揚げ出し８００円也。タン塩焼き２５００円也。
女将さんの元気な声が聞こえる。甘エビ今日のは美味しいよ，ということで，甘エビ刺身が１４００円也。ついでに好きなしめ鯖１２００円也。
まあこの一品料理は全般に高い気がする。
さて，ビール１本におでん２品では少ない。最後に牛すじを頼む。これもまた美味かった。味が染みている。
一人でビール１本を飲んでいる間にも次々とお客がやってくる。５人の席が空いていますかという電話もかかってくる。なにしろ黒電話の前の席だ。いろいろと聞こえてくる。やって来るお客はほとんどが男性である。そしてほとんどがスーツ姿である。出張らしき男性２人連れも入ってくる。珍しくカップルがやって来たが，先ほどの「５人空いてますか」の電話のせいで，入れない。
とまあ，いかにも居酒屋，いかにもおでん屋のここ「ゑびす」である。
最後に支払いをしようとすると，女将さんが
「なにやらメモをしていましたね。」
と言う。
「満腹探検隊というやつですよ。」
とわけのわからない説明をする。
それにしてもこの女将さん，化粧が独特である。そして，あの京唄子にちょっと似ている（と言ったって，もはやいい年のおじさんしか知らないか）。つまり，個性的。
自分が立ち上がれば，カウンターには７人分の席が空いた。さて，先ほどの電話のお客たちは，やって来たのだろうか。
探検時期：２０１２年５月
今回の探検目的：宴会
今回のお品書き：おでん５品＋牛すじ＋金時草の辛子和え＋ビール
今回の所要経費：確か２人で５８００円
探検隊の報告：
知人との宴会である。おでんが食べたい，という要望により，今夜はここ「ゑびす」にやって来る。
のれんをくぐると店はほぼ満席である。なんとか二人がカウンターにすべり込む。そして生ビールで乾杯である。
写真左は大根，肉団子，そして，牛すじである。またもや牛すじを注文するのであった。
しかし，今回の写真は全般に茶色っぽく写っている。今回座った席のあたりの照明のせいか？
左はがんも，右は豆腐とつみれ。
おでんが美味い，というよりも「一，連れ。二，酒。三，肴。」である。いかに楽しい連れと酒を飲み，語らい，そして美味いものを食べるかである。それがいい宴会の条件となる。
いくら美味しいものを食べても，つまらぬ相手との宴会では，その美味しさも半減する。楽しい相手なら，何を食べても美味しく感じるものである。
さて，連れが，張り出してあるお品書きを見て，「あれに興味がある」と言って，注文したのが，金沢野菜の一つ「金時草」を使った「金時草の辛子和え」である。
金時草独特の紫色が出ている。ちょいと辛子が利いて，美味しい和え物だった。
この夜は二人で生ビールを５杯飲んだかな。で，確か総合計が５８００円だったと思う。投資に見合うだけの楽しい宴会だった。いや，連れがよかったというべきか。
探検隊おまけの報告：今回は特にありません。
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