分類:和食(岩魚料理,山菜料理,そば)
所在地:金沢市二俣町
探検時期:2006年7月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコース+そば
今回の所要経費:約7000円
探検隊の報告:
今日は旧の職場の同窓会(?)である。偶数年にはこの「岩魚茶屋」で行う。
岩魚茶屋は当ウェブサイトの「おすすめの金沢」の中の「岩魚茶屋」のページでも紹介している。また,本家本元の「岩魚茶屋のウェブサイト」もある。
さて,ずっと梅雨が続いていたが,ようやく曇り空となり,久しぶりの岩魚茶屋へと向かう。
今日は岩魚フルコースを注文してある。
いろりの切ってある部屋で,いろりを囲んで御膳が並ぶ。
まずは,つき出しと刺身。
刺身は三品のっている。岩魚(上)とゴリ(右)と「これごぬす」(左)とかいうなんだか恐竜だか怪獣だかのような名前の魚である。本体の姿を見たことがないので,いったいどういう魚なのかわからない。しかも「これごぬす」だか「これごねす」だか「このごねす」だか,何回聞いても忘れる名前である。それに,他の所ではまた違った呼び名をするらしい。結局よくわからないのだが,この呼び名だけで,宴会はしばし盛り上がり,ビールも進む。
次にはやはり塩焼きでしょう,ということで,塩焼きがやってくる。頭から尻尾まで丸かじりである。やはり塩焼きがうまい。刺身よりも,焼き魚がいいというのは年をとったからであろうか。
雨は上がっているのに,水音がする。店の周りのいけすの音が結構聞こえる。だが,それをかき消すくらいにおしゃべりをしながら,岩魚をいただく。
天ぷらもいろいろとのっていたが,いったい何だったのか,今となってはわからない。
そういえば,ゴリの骨せんべいもあった。写真の左上である。バリバリと食べるのがまたうまい。
何しろすでにこのあたりで,宴もたけなわ状態であり,お互いの近況をしゃべりつつ,おいしい料理をいただき,おまけにビールもすすみ,記憶があいまいである。
この田楽がまたうまいのだ。
そうそう,調子に乗って「ゴリの骨酒」を特注した。
でも自分としては,岩魚の骨酒の方が好きだ。不思議と酒にコクが出るのである。ただし,熱いうちに飲まないとだめなのだが。
この会も発足して10年を迎えようとしている。よくもまあ続いているものだと感心しながら,今日もおいしい料理をいただくのであった。
そして,締めは蕎麦である。この二俣の地でとれた蕎麦で蕎麦を打っている。
結局は今日の料理の材料はほとんどすべてがこの地のものである。
いやうまかった。
古来より,酒がうまい条件は,次の順であると,今は亡き義父に教わった。
「一 連れ,二 酒,三 肴,四 女,五 器物,六 座敷」(いちつれ,にさけ,さんさかな,しおんな,ごきぶつ,ろくざしき)
何はなくとも,いったい誰と酒を飲むかで,酒のうまさがちがう。どんなご馳走よりも,共に飲む友,いや連れが酒のうまさを倍加する。
次は酒の味。とはいえ,これはまだまだ清酒なんてもののなかった時代,すなわちどぶろくが当たり前の時代の話であり,うまい酒が手に入れば,これでとても幸せな時代の言葉である。
そして,次は酒の肴がうまいこと。これも重要な条件である。やはり,美味しいものを食べたら,一段と酒も進むし,たくさんお酒を飲むことにもなるのである。
次に女。これは昔のことであり,お酌する女がいい女,つまり,おしゃべり上手,お酌上手であることも条件であるということだ。といっても,共に飲む友にはとうてい条件としては及ばない。つまり女がいなくても,友がいればいいということである。
次は器。そりゃ欠けたお皿よりも,いい皿がいい,湯飲み茶碗よりも洒落たぐい飲みで酒を飲みたいだろうが,それよりも大切なものがある。
だが,ましてや座敷なんてのは,もっと条件が下であるということだ。
これが,酒がうまい条件であるが,なにしろ「一 連れ」である。いったい誰と楽しい酒宴を行うかで,酒が美味くいただけるのかが決まるということだ。
今夜はと振り返ると,すべてによかった岩魚茶屋での宴会であった。
探検時期:2008年8月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコース+そば
今回の所要経費:7000円強
探検隊の報告:
今日は旧の職場の同窓会(?)である。(前回と同じだ。)
偶数年にはこの「岩魚茶屋」で行う。今年は偶数年。しかし,このあとはずっとここ「岩魚茶屋」でやることにした。
ということで,毎度おなじみ岩魚フルコースである。
今年の岩魚,頭からかじると,たくさん石を飲み込んでいて,思わず口の中がゴリっとなってしまう。すべて食べ尽くすのが常だが,今回は何個か小石を出した。さすがに,小石まで食べ尽くせない。
それにしても,いつ来てもうまいなあ。同じ岩魚の料理と思うかもしれないが,つきだしは季節の山菜だし,変化が楽しめる。
今回は岩魚のマリネがあった。
そして,何よりも「一 連れ」なのだった。1年ぶりなので,それぞれの出来事などをしゃべりつつ時が流れる。この旧の職場も,次々と退職の年代である。一番若いメンバーはまだ定年退職まで20年近くあるが,自分でさえもう10年を切ってしまった。
締めは蕎麦である。最近は締めの蕎麦がお決まりである。
また1年後にやるよ,ということで,みんなと別れたのだった。
探検隊おまけの報告:
さて,この会で1次会が終わると,ほぼ毎回,確実にこの会の主役とともに行く店がある。
それが,片町は社交会館にあるスナック「愼(ちか)」である。
この会の発足前から一緒に行ってるわけだから,すでに20年近い!まあ,だからママも年とるわけである。
「1階なのに『ちか』。」というおやじギャグを20年近くも聞いてきたことになる。
今夜はとりあえずオンザロックスとつきだしを撮影。あとは,語り,興がのるとカラオケなんぞも少々たしなむ,これが「愼」なのだった。
探検時期:2009年12月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコース+そば
今回の所要経費:4500円強
探検隊の報告:
今年も恒例の会である。今年は諸般の都合により12月開催である。12月上旬といえば金沢ではすでに雪が降り,積もっていても不思議ではないのだが,今年はまだ雪が降っていない。ここ二俣では雪が積もって岩魚茶屋へとたどり着けないような場合もあるのに,まったくそんな心配はない。
さて,今年も岩魚フルコースである。
集まったのは10人。久しぶりに2桁の集合である。
いろりのある部屋でいろりをぐるりと囲んでお膳が並ぶ。宴会の始まりには岩魚の塩焼きがいろりに並べられる。
まずは刺身と甘露煮である。ほんとに岩魚だけなのに飽きない。ビールがうまい。
続いては塩焼きがいろり端からやって来る。串を外してお皿の上に載る。頭からかぶりつく。
そして,マリネである。
10人集まり,いろいろと近況報告もある。ちなみに今回は7人が女性,6人が退職者である。やはり女性の方がこうやって会に出てくる。元気である。
右はカブの甘味噌がけ。そして天ぷらである。
締めは蕎麦である。
料理を残した女性陣は折り詰めをもらってお土産にして帰る。冷えていても充分美味い料理ばかりである。
ということで,また来年の再会を約束して別れたのだった。
あとは岩魚茶屋の跡継ぎの太郎君に送ってもらって片町へと出たのだった。そして,いつもの「愼」へと……
探検隊おまけの報告:
今夜の「愼(ちか)」である。
片町の店もいろいろと代替わりや様変わりをしているが,ここ社交会館の店は結構長続きしている,とはママの弁である。
岩魚茶屋で力一杯食べて,飲んだはずなのに,またもやここでオンザロックをたくさんいただく。
そして,12月だから普通ならこの雨は雪なのにと思いつつ,そぼ降る雨の中を帰ったのだった。
探検時期:2010年9月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコース+そば
今回の所要経費:5000円
探検隊の報告:
今年も恒例の会である。もう毎年ここでやるので,今回は軽くお品書きを紹介しておこう。最初に塩焼きと甘露煮。塩焼きも頭からかぶりつく。
刺身とマリネ。お刺身はかなり身が締まっていて硬いって感じ。もう年のせいか,塩焼きの方が美味い。
田楽もお気に入りのお品書き。ビールが進むなあ。山菜天ぷらもこのあたりで採れたもの。そういえば今年は暑すぎる夏。野菜が採れないとか,大きくならないとかいう話だが,ここ二俣の「みちづれ」という,地場産の野菜類を持ち寄っている施設ではこの間キュウリが1本5円だったという話。もちろん曲がりキュウリだが,そんなものと味は関係がない。このキュウリで十分という話。
最後の締めは蕎麦である。この蕎麦がまた美味い。蕎麦湯をもらって,仕上げに飲む。今夜も満足の「岩魚茶屋」であった。
探検時期:2011年9月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコース+そば
今回の所要経費:4500円
探検隊の報告:
今年も恒例の会である。もう毎年ここでやるので,今回は軽くお品書きを紹介しておこう。って出だしの文章は去年と同じだ。
左は甘露煮,マリネ,刺身。右は塩焼き。何でも美味いけど,やっぱり塩焼きが好き。
左は田楽。右は天ぷら
そうそう,今回は初めていろりのある座敷ではなくて,奥の部屋になった。というのも,もともとは一週間前の土曜日に予定していたこの会だったが,大型の台風が近づき,どうも無理ではないかと一週間延期したのだった。
で,すでに予約の入っていた10人ほどの団体さんにいろりの部屋は譲り,こちらは7人でこぢんまりと宴会をしたのだった。
ちなみに,その台風は金沢には何も大きな影響を与えることもなく去ってしまったのだった。他の地方には甚大な被害があったが,なぜか金沢はそれていったのだった。こりゃ,宴会もできたなと思ったが,仕方あるまい。人間は自然には勝てないのだった。
さて,締めのざるそばである。この蕎麦がまた美味い。蕎麦湯をもらって,仕上げに飲む。今夜も満足の「岩魚茶屋」であった。
探検時期:2012年9月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコースで一杯飲む
今回の所要経費:割り勘で一人4600円くらい
探検隊の報告:
毎年恒例の「いわな茶屋」での宴会である。今年は6人集まった。掘りごたつ風の足を楽に下ろせる部屋での宴会である。
以下,出てきたものを紹介しよう。
左,刺身に甘露煮。右,塩焼きにマリネ。
左,田楽に天ぷらと山菜。岩魚料理は都合五品ということである。
山菜も美味いのである。ここには写っていないが,最後にカタハが出てきた。今どきカタハがと思うのだが,ここ「いわな茶屋」では出てくるのであった。
毎年岩魚フルコースであるが,出てくる山菜の類いが微妙に違っているのであった。
右は締めのそば。締めはどうしますか?ごはんですかそばですか?と聞かれて,毎年必ず蕎麦にするのだった。
それにしても,毎年やって来るが飽きない。
探検時期:2013年9月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコースで一杯飲む
今回の所要経費:割り勘で一人5000円弱
探検隊の報告:
毎年恒例の「いわな茶屋」での宴会である。今年は9人集まった。一番大きな囲炉裏のある部屋での宴会である。
以下,出てきたものを紹介しよう。
今回はいつもの携帯電話で撮影しているが,画像の大きさをやや大きめに処理してみた。
まずは刺身と甘露煮。
岩魚の刺身は結構身が締まっていてコリコリするのである。
甘露煮は骨までやわらかくこれまた酒の肴にぴったり。
塩焼きに茗荷の酢漬け。それにマリネ。
右には蕗の炊いたん。
しかしこの回も1997年に1回目をして,以後毎年やっているので,もう17年目である。
いやはやよく続くものである。と言うか,自分が幹事なので,とにかく自分が声をかけないと始まらない。で,毎年忘れずに声をかけているのであった。
この職場の同窓会ということでやっているが,17年も経つと,次々と退職してしまう。なので,この会を楽しみにして,参加する者もいる。いいことである。
野菜と岩魚の天ぷら。
小さな岩魚の天ぷらだったはず。さくさくっといただける。
自分はずっとビールを飲む。なので,結構お腹がいっぱいになるのだった。
だけど毎度おなじみ,基本皿以外は残して,載っているものはすべて食べ尽くす。岩魚の骨ももちろん食べる。
右はなめこおろし。
左,田楽である。この味噌もいい味だ。またもや頭からかぶりつく。
それと蕗のおひたしだったっけか。
ということで,右締めの蕎麦である。
ここで蕎麦が出るようになってからどれくらい経っただろう。この二俣産の蕎麦らしいのだが,締めに実に美味いのだった。
今夜もまた美味しい料理をいただき,満足して山を下りたのだった。
探検時期:2014年9月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコースで一杯飲む
今回の所要経費:割り勘で一人約5000円
探検隊の報告:
毎年恒例の会である。今年は10人も集まった。いろりのある部屋で,いろりをぐるりと囲んでの楽しい語らいと宴会である。
左,最初の状態。甘露煮(奥)とマリネ(手前)。
右,刺身。大ぶりの岩魚である。何食べても美味しいねえ。
塩焼き。立派な岩魚が出てくる。
右,山菜などの天麩羅。そして「かたは」。最盛期ではないこの9月にも「かたは」はとれるらしい。この「岩魚茶屋」での野菜というと山菜である。
そして田楽。
締めの蕎麦。
ビールだとお腹いっぱいになるので途中から冷酒を飲む。それにしても昔語りをし,今の自分を語り,なかなかいい会だった。さて,長生きして,この会を続けなければならないな。
探検時期:2015年9月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコースで一杯飲む
今回の所要経費:割り勘で一人約4700円
探検隊の報告:
毎年恒例の会である。今年は7人集まった。いろりのある部屋で,いろりをぐるりと囲んでの楽しい語らいと宴会である。
左,座敷の中央のいろり。右,始まりの状態。
最初にのっていた二品。左マリネ,右甘露煮。毎年同じ岩魚づくしなのだが,飽きませんねえ。毎回美味しくいただくのだった。
こちら刺身。
今回は7人が集合。毎年集まるメンバーが固定しつつある。それでもかまわない。とにかく集まれる者が集まって楽しく語らうのである。
こちら岩魚の塩焼き……と言いたいところだが,撮影忘れて半分ほどかじった。このように自分は頭からかじり,すべて食べ尽くすのであった。
左天ぷら。この中にはアケビの天ぷらもある。中の甘い部分を取り去ったアケビも天ぷらになるらしい。初めて食べた。これもまた山菜天ぷらの一種と言える。岩魚茶屋に来て,いつも美味しい山菜天ぷらをいただくが,その山菜もいろいろな種類がある。そしてどれも美味しいのだった。
左は茄子だったか。そして,お腹がいっぱいになるので今年もまた冷酒である。一人ひとりのお膳なので,得意の手酌。
酔っ払いつつみんなの近況報告を聞く。そして夜は更けていく。
締めには蕎麦である。今宵もまたいい時間を過ごしたのだった。
探検時期:2016年10月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:岩魚フルコースで一杯飲む
今回の所要経費:割り勘で一人約4500円
探検隊の報告:
毎年恒例の会である。といっても今年が最後である。
この会も20年間続いてきた。なので「解散会」と銘打って,20年間のしめくくりとする。そのために珍しい面々も参加し,久しぶりに会う者も多く,いつものいろりの部屋には入りきらず,この「岩魚茶屋」で最も大きな座敷で会をすることになる。
ちなみに料理は出てきた順に適当に紹介しよう。まずは甘露煮とマリネである。
しかし,この会もよく続いたものである。自分は幹事だったのだが,ほぼ毎年のように参加する人,思い出したように参加する人,まあいろいろであった。
こちら毎度おなじみ基本の塩焼き。これが美味い。ビールが進む。こいつには頭からかぶりつき,骨もすべて食べ尽くす。いや,ここの料理は皿以外はすべて食べ尽くすことにしている。
左は刺身。岩魚の刺身なんてのはこの「岩魚茶屋」で初めて食べて,ここ「岩魚茶屋」以外では食べたことがない。岩魚の刺身を出す店もあるのだろうが,そんな店には行ったことがないのだった。
右は田楽。これもなかなかいい味なのだった。
左は山菜などの天ぷら。
途中からは冷酒である。いや,最初にジョッキのビールを1杯だけで,あとはお腹がいっぱいになるので,冷酒である。そうして出された料理を食べ尽くす。
そして締めはお決まりの蕎麦である。
いやはやいい夜であった。そしていい会であった。みんなに支えられて幹事も20年間も続けてこられた。そんなこんなに感謝しつつ,会は静かに終わるのだった。
探検隊おまけの報告:
本家本元の「岩魚茶屋のウェブサイト」
おすすめの金沢の中の岩魚茶屋のページ