分類:和食
所在地:金沢市湯涌町
探検時期:2014年2月
今回の探検目的:温泉1泊の宴会
今回のお品書き:宴会と朝食
今回の所要経費:1人あたりなんだかんだ(1泊2食分+2次会分+持ち込みのお酒とおつまみ分)と入れて23000円あまり
探検隊の報告:
同業者の会の解散会である。いや,新年会と言うべきか。まだ異動もわからないので,送別会ではない。しかし,今年度は都合により歓迎会もできず,忘年会もできず,ようやく今年度初めての宴会がこの湯涌温泉での解散会であった。解散会と言っても2月下旬であり,まだまだ解散という気分ではない。ないのだが,楽しい宴会である。
今回幹事が選んだのが金沢の奥座敷「湯涌温泉」のここ「かなや」である。自分は「かなや」には初めて来た。ここは湯涌温泉でも一番大きな旅館のようである。我々の団体は5階のフロア全室貸し切り状態である。
チェックインは2時から可能だったのだが,あまりに早すぎてもお昼寝するだけなので,4時過ぎに着く。それから即温泉に浸かり,即風呂上がりの缶ビールをいただく。これが温泉の楽しみである。6時から宴会なのだが,それまでに2本は飲む。
さて,以下宴会料理を紹介しよう。まずは始まりの状態である。
そうそう,今回久しぶりに宴会の開始時に旅館の女将の挨拶があった。
湯涌温泉をはじめとして,金沢の近郷,近在の温泉に泊まる度に,しつこく書いている「いい温泉旅館の条件」(逆説的に,なんだこれは!の「草津温泉ホテル櫻井」のページ参照)のそんなに重視するわけじゃないけど,1つの条件である「女将の挨拶」というのがあったのだった。
ついでに,我々21人の団体に対して,仲居さんは2名だった。
そして料理はもちろん最初からすべて載っているのではなく,次々と温かい料理が運ばれてくるのであった。
そうそう,お茶は入れてくれたし,浴衣の大きさの確認はしてくれた。
では,初めから載っていたものをまずは紹介しよう。
左先付け。右はカニ。
続いてお造りがやって来る。甘海老,ブリ,鯛というところであろうか。
基本的にずっとビールを飲んでいたのだが,これは全員に振る舞われた「金沢ゆわく柚子と生姜のお酒」である。この宴会の2日前にお披露目されたばかりのリキュールである。
しかも,そのお披露目式はこの「かなや」で行われたらしい。ビールを飲んでいた者にとっては結構甘めに感じるが,美味しくいただいた。
金沢経済新聞の記事によれば,この「金沢ゆわく柚子と生姜のお酒」は金沢市大桑で採れた新生姜と同市湯涌地区で収穫された柚子を2〜3カ月間,同市産の酒米を使った清酒に漬け込んで仕上げたリキュール酒ということである。
「美容と健康に関心を持つ若い女性を主要ターゲットに据え,都会のモダンな女性がグラスで酒をたしなむ姿を描いた画家竹久夢二(1884年〜1934年)の美人画「東京行進曲」をラベルにあしらった。同作品は昭和5(1930)年に発売された楽譜集の表紙を飾ったもので,所蔵する「金沢湯涌夢二館」(湯涌町)が提供した。」(同記事より)ということで,価格は1575円で,2800本の限定販売ということであった。口当たりはよく,オンザロックであっと言う間に飲んでしまった。
ちなみに,左は焼き物。
こちら台物は蒸し物。温野菜ということになろうか。サツマイモ,カブ,ネギ,ブロッコリー,蓮根の5種類の野菜と豚肉が入っている。
左に2つあったのがこのためのタレ。上はポン酢,下は明太マヨネーズである。この手の料理で明太マヨネーズというものを初めて味わった。
こちら金沢の郷土料理の治部煮。どの料理も美味しいし,温かいものが出てくる。
この同業者の宴会では特に出し物もなく,ひたすら語り合い飲むだけである。これぞ宴会という感じである。注ぎ歩くこともほとんどなく,抽選で決まった席のご近所の者とあれやこれやと語るのであった。
こちらごはん。
最初に
「いい時期に火を付けますから。」
と言われ,いい時期になったらしく火が付けられた。
「『赤児泣くともふた取るな』ですから,ふたを開けてはいけませんよ。」
と言われて,ほっておく。
その合間にやって来たのが,茶碗蒸し。
上にうっすらとウニが載る。磯くささがたまらなくいい味をかもし出している。
そしてできあがったごはん。ひじきごはんである。
まったくもってうまく炊けるものである。そしてごはんは美味しい。茶碗に2杯近くはあるのだが,お釜の中をさらえて,すべて食べ尽くすのであった。
左,すでに飲み干してしまったお汁。
右,最後のデザート。
いやはや,本日の宴会もよかったねえ。美味しいものをいただいて,しっかりと飲んで,温泉にも浸かって,やはり温泉宴会はいいなあ。そして何よりも家に帰らなくてもいい。そのままあとですぐに眠ることができる。しかし,そのまま眠らずに1階にあるラウンジに2次会に行ったのだったが……
こちら翌朝の豪華朝食。夕べ結構食べて飲んで,お腹いっぱいなのだが,しっかりと朝ごはんを食べる。いつもの宴会なら,翌日は朝食べる気力をなくしているのだが,温泉では美味しそうなおかずに食欲もそそられて,しっかりと食べるのだった。おまけにたくさんのおかずで,ごはんのお代わりまでしてしまうのだった。
探検時期:2014年11月
今回の探検目的:温泉1泊の宴会
今回のお品書き:宴会と朝食
今回の所要経費:1人あたりいくらだったのやら
探検隊の報告:
同業者の忘年会である。そして,この年2月にここに来て,またもや11月にここに来る。1年に2回も同じ「かなや」にお泊まりしたのだった。
ということで,宴会の報告である。
こちら始まりの状態。先付けとお造りと蟹は最初から置いてある。
そうそう,今回お泊まりは離れの「青巒荘」(せいらんそう)である。元々ここに予約してあったわけではないが,この日予約がなく,空いていたとのことで,この離れの「青巒荘」への泊まりである。総勢24人なので,3部屋に分かれて泊まる。
ちなみに,宿泊料金を見ると通常2人で利用するなら,一人一泊42000円ということで,いやはやなんと高いことか。特別にここへと移動させてもらったようである。まあ,こっちは24人の団体なので,結構お安く泊まっていると思うが。
では,最初に載っていたもの。左は先付け。右はお造り。
今回はお造りが最初から置いてある。まあ,予定時刻ぴったりに始めるので,こんなものか。
そうそう,今回はみんなして五月雨式にやって来たせいか,自分が着いたときには離れの入口までの案内で,部屋まで案内されなかった。すでに10人ほどは到着していただろうか。だからお茶も入れてくれない。ついでながら,浴衣の大きさの確認もなかった。浴衣は大きさが3種類。それぞれがたくさん用意してあって,自分に合う大きさを自分で勝手に選びなさい方式だった。いよいよ「かなや」もおもてなしの心を忘れたか。まあいいでしょう。着いてすぐに温泉に浸かりに行く。のんびり浸かって,日頃の疲れを癒やすのだった。
こちら左はズワイガニ。今年初めて蟹を食べた。とは言え,そんなに珍しくはないのだが。
右,お酒のグラスの撮影。宴会前のようすである。左の小さなグラスが乾杯用のお酒のゆず酒だったか。ちょいと甘め。
会長の挨拶と乾杯の音頭で宴会が始まるのだった。
左焼き物。右朴葉焼き。
今年もまた女将の挨拶がある。そして,我々には仲居さんが2人。
こちら金沢の郷土料理治部煮。去年も治部煮があったことを思い出す。
冬場の料理としては2月と結構似たような料理が出てくる。
ただ,過去のことをしっかりと覚えているわけではないので,毎回新鮮な気持ちで美味しくいただく。
こちら蒸し物。
左届きましたよ状態,右ふた開けましたよ状態。
そして今回も釜飯。炊いてますよ状態。湯気がいかにも美味しく炊けそうな雰囲気。
右はお釜の立場からの座敷の撮影。
自分は上座の床の間のほぼ中央だったので,このお釜君は座敷の中央に鎮座する。
このお釜君から見た座敷の状態。
大広間にコの字型に広がる宴席なのだった。
そしてごはん炊きあがりましたよ状態。
今回は炊き込みごはん。
いつものようにすべて食べ尽くす。全部美味しかった。
こちらデザート。
今回は2次会は麻雀。とは言え2卓しか立たなかったが,それでも楽しく麻雀をする。ここには特別な麻雀室があって,電動卓が置かれているのだった。
そのため,飲む方に専念する2次会には参加できなかったが,まあそれもよいでしょう。
そして翌朝の豪華朝食。
またもやお代わりをしてしまうのだった。
最後に部屋からの朝の湯涌温泉。離れは南東方向にあり,窓からは細長い温泉街に朝日が差し込むところが見えるのだった。
おまけだが,帰りに道に見かけたバス停に立つマリリンモンロー。行きはかなり暗くなっていて,気がつかなかったが,帰りは明るくて気がつく。このあたりにはいろいろな形のかかしというか人形が立っているのだった。その中でも一つだけ,マリリンモンローもどきを撮影しておいた。これもまた一興である。
探検隊おまけの報告:
くわしくはウェブサイトへどうぞ:「湯涌温泉かなや」のウェブサイト(外部リンク)