4ページ【2日目 その2】
12時50分,マイアミからの飛行機はほぼ予定通りにファン・サンタマーリア国際空港に着陸。
Immigration(入国審査)の列に並びますが,事前にK女史からメールが来ていて,質問の中に「泊まるホテルはどこか?」というのがあるかもしれないので,先発隊が帰りに泊まる予定のホテルの名前を答えておくといいという助言。実際に我々が泊まるのではないが,まあ実在するホテルだし,この先帰りに日本人のK君たちが泊まる予定だし,いいんじゃないの,ということでしたが,これが役に立つ。
Immigrationではやたらスペイン語で聞かれ,わかるわけがありません。知っているのは「hora(オラ)」と「gracias(グラシアス)」と「paella(パエリア)」くらい。
「English please」と言って,英語で聞かれて,いろいろ答えると,やはり「hotel」という単語が聞き取れる。
それでK女史からのメール画面のホテル名を見せると,入国審査が通過できたのでした。
どう見ても我々が麻薬運び人には見えないでしょ……
そうして,着陸から1時間後,空港から出ます。
出口にはたくさんの人たちが待っています。
「誰かに声をかけられても無視するように。」とのK女史からの助言ですが,確かに「タクシーが必要なら乗せるよ。」と声をかけてくる人物複数。ま,スペイン語わからないので,きっとそんなこと言ってるだろうけど,どっちにしても無視。
「タクシー使うなら正規のオレンジタクシーだよ。」と聞いていたけど,アメリカン航空の欠航でサンホセに泊まる予定もなくなり,オレンジタクシーは使わずじまいでした。
そして,母君との久しぶりの再会があったのでした。
ご近所のJさんが同乗してきています。この先,Jさんとはたびたび会うことにもなるし,一緒にご飯食べたり,ゲームしたりしたのでした。
ちなみに母君の車はニッサンのエクストレイル。
コスタリカではたくさんの日本車を見かけた。
トヨタとニッサンが一番多かったかな。
そのほかにはスズキ,ダイハツ,マツダ,三菱なんかもよく見かけた。
韓国のヒュンダイも結構見る。それにマイクロバスはヒュンダイが多い。
それから車は新しいなあという車と同じくらいの数古い車が走っています。懐かしの日本車がよく走っていました。
さて,空港を出てから走ること1時間,サルセロ(Zarcero)という町に着きました。
そこの中央公園を見学します。
サルセロ中央公園(フランシスコ・アルバラード公園)は町の中心にある教会(サン・ラファエル教会)の正面に位置しています。
この公園は1960年代から造園・管理されているトピアリー(樹木を刈り込んで立体的に仕立てた造形物)ガーデンらしく,見て回ると動物の形をした刈り込みや立体的な図形などが多数あります。
いや,「何じゃこれは?」というものもたくさんありましたが……
そして,この公園がこの州のシンボルとなっているらしい。なので,ここで一度降りて,観光したのでした。
教会には入らなかったが,きれいな建物でした。
サルセロから走ること1時間。大きな町シウダー・ケサダに着きました。
シウダー・ケサダはアラフエラ州のカントンの一つサン・カルロス(San Carlos)の中心地で,2022年の人口は約47000人。サン・カルロスでは一番人口が多い町です。
この町の直前でトイレに行きたくなり,母君に頼むと連れて行ってくれたのがシウダー・ケサダの町の「colono」といういわばホームセンター。
他に人がいなかったのでトイレを撮影。この形の便器,コスタリカではこの先あちこちで見かけたのでした。
ちなみに,人感センサーがあって自動洗浄なんてトイレはついぞ見かけありません。ここでもまた日本のトイレ事情の素晴らしさに気がつきます。
フロレンシア(Florencia)にて母君がお買い物。
「Musi」はコスタリカでよく見かけたコンビニ。ここで夕食用のパンを購入。
それと,これから頻繁に呑むことになるコスタリカのビール「imperial」のロゴが見える。
同じ敷地内にはスーパーマーケットもあるし,右はアイスクリーム屋。ドライブスルーも完備。
そしてようやく母君宅に到着。日本からの6人がそろいました。
下はこの先お世話になる離れ。1階の様子。
左はソファ。奥にトイレ,シャワールームがあります。
中,毎朝の4人(我々とT家2人)の食事に活用したテーブル。
右はキッチン。プロパンガス。レンジの口は4つあり,オーブンもついています。
ということで,コスタリカ1回目のごはんは母君の家でようやく7人での夕食。
本日の主菜は「マニカッティ(Manicotti)」。イタリア料理。
母君が我々のために事前にいろいろと準備していてくれました。
ビールで無事全員がそろったことに乾杯。
!salud!
マニカッティ(Manicotti)
筒状のパスタの一種で,中にリコッタチーズや挽き肉などを詰めて,トマトソースをかけてオーブンで焼いたイタリア料理。
リコッタ(ricotta)
再び(ri)煮た(cotta)という名の通りチーズ生成過程で生じた乳清(ホエー)を再加熱して作った乳製品。牛乳を使わないため法令上チーズではありません。ミルクの甘みと風味があるさっぱりした味。南イタリア原産(ウィキペディアによる)。
「サルセロ(Zarcero)の概要」と言っても,サルセロ市のウェブサイトを翻訳して,概要としてまとめたものです。
地理的位置と地形
サルセロの平均地理座標は,北緯10度13分13秒,西経84度25分06秒です。
最大幅は22キロメートルで,北西から南東方向,エスピノ川とタペスコ川の合流点からカントン(州の下位の行政組織)に源を発するケリタル渓谷とトロ川の合流点まで続きます。
農業が盛んなカントンであるため,領土の大部分は牧草地,鬱蒼とした低木地,二次林に覆われています。
フアン・カストロ・ブランコ国立高度公園は地域の北東部に位置し,エル・チャヨテ保護区は南東部に位置しています。
高度
サルセロ市は海抜 1736 メートルに位置し,ラグナ(Laguna)は海抜 1840 メートル,タペスコ(Tapezco)は海抜 1821 メートル,グアダルーペ(Guadalupe)は海抜 1602 メートルです。
最も標高が高いのはパルミラ(Palmira)で海抜 2010 メートル,サポテ(Zapote)は海抜 1580 メートルです。
ちなみに,日本で一番平均標高の高い都道府県は長野県で,平均標高は1132メートルです。日本で一番標高の高い市町村は,長野県にある「富士見町」で,平均標高は1000メートル。いかにコスタリカのこのあたりの都市が標高が高いかということです。
気候
サルセロ地方の気候は,常緑山岳熱帯雨林といえます。この標高帯の一部の地域は,北西貿易風の影響で霧や常時雲に覆われています。樹木群落は,空気中の湿度が高いことから,雲霧林または湿潤林と呼ばれています。
ザルセロは気温が低く,摂氏19度(華氏65度)前後で推移し,強風と濃霧が頻繁に発生し,サポテとタペスコ周辺のカントン北西部はしばしばこれらの地域を覆います。年平均気温は摂氏17度です。
年間降水量は1500〜3500mmです。
ちなみに,日本の年平均降水量は1718mm,世界平均は880mm。金沢の年間降水量は約2400mm。
人口と民族・人種指標
2011年コスタリカ国勢調査によると,面積1万5513平方キロのザルセロ県には1万2205人の住民がおり,そのうち6102人が女性,6103人が男性でした。65歳以上の人口の割合は7.4%で,平均年齢は31歳です。
人口密度は79人/平方キロ。日本の人口密度は約345人/平方キロ。
先発隊の4人はサルセロの教会の中まで入ったようなので,その写真をお借りしました。
なかなかきれいな教会です。
GPSレシーバーの記録をグーグルアース(Google Earth)上に表示したものです。
ファン・サンタマーリア国際空港への飛行機はほぼ真北からやって来る。
GPSの軌跡がいきなりとんでもない角度で曲がっているが,GPSレシーバーが衛星を受信し損ねた。
ファン・サンタマーリア国際空港からシウダー・ケサダまではかなりのくねくねした山道。
このコスタリカの旅ではトンネルをただの一度も見かけありませんでした。
前のページにもどる
もくじにもどる
次のページにいく
Prince Kochan's Productionのトップページ