5ページ【3日目】
コスタリカに来ての最初の体験活動はアレナル火山の近くにある「スカイ アドベンチャーズ パーク」に出かけること。ここでの熱帯雨林のトレイル ウォークとジップライン体験。
雨期のこの時期,アレナル火山の全容をこの旅の最中に見ることはできませんでした。
左の写真はこの日向かう途中の写真。山頂付近を雲に覆われているアレナル火山。
アレナル火山の概要は「標高1633メートル。山容は秀麗な円錐形で,直径140メートルの火口を持つ。7千年ほど前に噴火活動を開始したが,数百年間に渡って噴火活動を休止しており,噴気孔が見られる以外には全山を植生に覆われていました。しかし1968年に突如として噴火活動を再開し,山麓にあるタバコン(Tabacon)の街を破壊した。西側斜面に3つの火口が形成され,そのうち一つは現在でも活動を続けています。」
最も最近の噴火は2010年のようです。
さて,「スカイ アドベンチャーズ パーク」に着いたら,まずは「トレイル ウォーク」ということでした。
アレナル火山の周りのいかにもコスタリカだという熱帯雨林(Rain forest),いや,ここには雲霧雨林(Cloud Rainforest)と表現されていましたが,その中を歩いてみるという体験ツアー。
受付を済ませると紙の地図をくれるのではなく,地図を示してくれて,これを撮影して,その画像を見て道を確認しろということでした。
反時計回りにぐるりと1周するコースで,吊り橋が2つ,そのあとビューポイントがあり,トイレが1箇所,あとは小さな橋をいくつか渡って帰ってくるというコースです。
さて,これからトレイルに入りますよという面々。
日本では見かけぬ花,見かけぬ植物多数。
やたらと写真を撮りまくる。
なので,写真ありすぎのため,かなり省略。
ところどころにこのような案内表示がある。
この案内は「私を見ましたか?」ということで,トカゲ。
残念ながらこのトカゲは見ませんでしたね。
「central american whiptail lizard」とあって,「中央アメリカのムチのような尾っぽのトカゲ」ってことでしょうか。
「太陽の下で,体温調節できます開けた場所のある環境で生息する」また「鮮やかな色は毒があるかのようだが,実際には毒性はない」とある。
右は巨大な豆のような実が落ちていたので撮影。
大きな「buttress roots(支柱根)」
「支柱根は,熱帯林の厳しい環境で木が繁殖することを可能にする独創的な適応です。」と解説があります。
このような根はあちこちで見かけました。
解説文をとりあえず訳してみると「イチジクの木(Fig Tree)は,熱帯および亜熱帯気候に生息するイチジク属の大きな木で,その大きさと日陰を提供する葉の茂った樹冠で目立ちます。
多種多様な野生生物が生息し,イチジクバチによって受粉されるため,生物多様性にとって非常に重要です。
食用果実であるイチジクは,種子散布に重要であり,文化的,医学的用途があります。
他の木々を利用して成長し,他の木々を絞め殺し,自らの形に適応します。」
この木もあちこちで見かけましたが,他の木に巻き付いて絞め殺すとは……
もうほんとにいろいろな植物を見かけます。
途中には吊り橋が2箇所あります。
1つ目は長さ127m,高さ46m,2つ目は長さ143m,高さ70m。2つ目はかなり高いところにかかっています。
途中に「ビューポイント」があり,そこからアレナル湖が眺められます。
左はビューポイントに行くところ。
下の写真はこの「ビューポイント」からのパノラマ画像。
この写真の大きな画像(縦800ピクセル)はこちらのページです。
途中に一箇所トイレがあります。
歩いていくと,滝があったり,クワガタに出会ったり。
そして,これぞ熱帯雨林というような景色もあります。
左は熱帯雨林ですよという説明。
右は「ハキリアリ(葉切蟻)」がいますよという案内。
そして,歩いていくと実際にハキリアリが行列を作って葉っぱの切れ端を運んでいるのに出会って。
上の写真ではわかりにくいが,横に入っている土の線に沿ってハキリアリが歩いています。
さて,2時間弱のトレイル ウォークを終えて,いよいよジップラインに乗ります。
左装備装着中。右は私です。私はヘルメットにカメラ付きのものを装着。ジップライン中に動画を撮影。
なお,この先写真もGPSレシーバーの軌跡もありません。首から下げるだけのものは危険なので,カメラもGPSレシーバーも持って行けなかったのでした。
順番待ちの間に説明がある。
左の写真は説明のための図。
1 ま,こんな形になって鉄のワイヤーを滑っていきます。
2 ブレーキのかけ方。左右に揺すってワーヤーに滑車をこすりつけることによって減速します。
ちなみに,自分は一度失敗。動画を撮ろうと顔を上げて,1のように腕をまっすぐ伸ばさなかったら体勢が不安定になり,左右に揺さぶられて,ブレーキが掛かり,ゴール直前で止まってしまいました。
4 そんなときはどうするかというと,ひっくり返って,自分でワイヤーをしっかりとたぐって自力移動です。
これ,やってしまいましたねえ。
ちなみに3はゴールに着く時には両足を広げろという説明。
GPSレシーバーがなかったのでわからないが,全長一体何mあったのか。確か,7本のラインがありました。
いやはや面白い体験でした。ただし,天気は悪く,霧に覆われたりしていて,熱帯雨林の全貌が見えなかったりしましたが,これで晴天だと,むしろ恐ろしいかも……
ということであとはこのスカイ アドベンチャーズ パーク併設のレストランでお昼ごはん。
コスタリカ初の外食。コスタリカのお決まりの定食もここで体験。
くわしくは「満腹探検隊」の「コスタリカ旅行特集」の「Chillout Restaurant(チリアウト レストラン)」のページへどうぞ。
下の写真はこのレストランのテラスからのパノラマ画像。
この写真の大きな画像(縦800ピクセル)はこちらのページです。
さて,あとは帰宅し,晩ご飯。
今夜はコスタリカのお酒ということで「グアロ(GUARO)」が出てきました。くわしくは下のコラムへ。
母君作の料理が並びます。
夜の宴会中セミが迷い込んできました。日本で言うところのミンミンゼミみたいな感じで,昼間よく鳴いていましたねえ。
いやはや,充実したコスタリカ体験1回目でした。
カサド(Casado)
カサドとは料理名ではなくコスタリカの定食セットを指します。この日の「スカイ アドベンチャーズ パーク」の「Chillout Restaurant(チリアウト レストラン)」がコスタリカ初の外食でしたが,この先いろいろなレストランのお品書きに「Casado」という表現があり,旅行者向けにその解説もしてありました。
ここ「Chillout Restaurant」の英語,スペイン語並列表記のメニューではCasadoについて,訳すと以下のように書いてありました。
「伝統的なコスタリカ料理:牛肉、鶏肉、魚からお選びいただき,ライス,豆,熟したプランテン(plantain),チーズをトッピングした新鮮なサラダを添えてお召し上がりください。」
まさしく定食セットで,白ごはんに主菜を何か選び,豆とプランテンとサラダはお決まりでついてくるよ,という感じですね。
ちなみに「プランテン」とは調理用バナナの総称で,生食用のあの甘いバナナではなく,どちらかというとイモって感じですかね。プランテンが出てくる時はほぼ「焼きバナナ」でした。
シウダー・ケサダの町散策時の「Restaurante Cristal(レストラン クリスタル)」では,はじめから英語のメニューの方を渡してくれて,「Costa Rican Casado」とあって,次のように解説がありました。
「米,豆,完熟したプランテン,サラダ野菜,そしてタンパク質。コスタリカでは非常に人気のある,完璧な食事です。」
ここでの「タンパク質」の選択は「コスタリカ風ビーフシチュー」「鶏肉」「豚肉」「牛ロースステーキ」でした。
イグアナのたくさんいたレストラン「La Igunas(ラ・イグナス)」での解説は以下のようです。
「コスタリカの典型的な昼食で,米,豆,プランテン,サラダ,そして肉料理を含みます。」
たしかに「Complete Meal」完璧な食事と言えるかもしれません。
プランテン(plantain)
上述の通り調理用バナナです。マーケットならどこにでも売っています。
上の左は「ファーマーズマーケット」での山積みのプランテン。黄色い方はそのまま食べる甘い方のバナナなのか?
右はよく見かけたスーパーマーケットの「PALI」。量り売りの野菜の中にプランテンも入っています。
下の左はご近所のマーケット。いや,マーケットというよりも町中のコンビニという感じ。店頭にはニンニク,玉ねぎなんかに混じってプランテンもぶら下がっています。
下の右はシウダー・ケサダの町散策中に見つけた果物屋の店頭。
まあこんな感じで,プランテンとはコスタリカの基本果物(いや野菜)って感じです。
スカイ アドベンチャーズ パークでのお昼ごはんの報告は「満腹探検隊」の「コスタリカ旅行特集」の「Chillout Restaurant(チリアウト レストラン)」(コスタリカ料理・中南米料理)のページへどうぞ。
今夜登場したのが「CACIQUE GUARO(カシケ グアロ)」。
「グアロ」とは中央アメリカでサトウキビから蒸留される伝統的なアルコールを指す言葉です。
私にとっては「ラム」といった方がなじみのあるお酒ですが,コスタリカでは「グアロ」というらしい。
で,「CACIQUE GUARO」はグアロの1銘柄。日本でいうとキリンが作ったら「キリンビール」というみたいなもので,こちらの「ファブリカ・オシオナル・デ・リコレス社」が製造するグアロのブランド名です。
コスタリカで最も売れている蒸留酒ということで,アルコール度数は30度。色は無色透明。
日本で見かけるラムは無色透明もあれば,琥珀色のもの,かなり褐色のものなどありますが,これは水のように無色でした。
呑んでみると,かなりすっきりとした味わい。確かにアルコール度数が高いので,ツンとくる感じはありますが,水と交互に呑んで,いい感じでした。
……って,呑めれば何でもいい「酒場探検隊」でした。
ちなみに翌日はシウダー・ケサダの「El Capitan(エル キャピタン)」というバー・レストランに立ち寄って昼呑みしたのですが,そこで1杯この「CACIQUE GUARO」にチリペッパーなどを入れたカクテルの「チリグアロ」なるものを呑みました。……辛い!!
上の写真も「El Capitan」のボトル。その報告は「満腹探検隊」の「El Capitan」のページをどうぞ。
GPSレシーバーの記録をグーグルアース(Google Earth)上に表示したものです。
「ボルカン」とはスペイン語で「火山」。アレナル火山の周りをぐるりと回ってスカイ アドベンチャーズ パークにたどり着きます。
西側に行った軌跡がありますが,これは車を運転していた母君が曲がるところを間違えて行ってしまったあと。そこから引き返してスカイ アドベンチャーズ パークに行っています。
スカイ アドベンチャーズ パークではぐるりと回った軌跡がありますが,トレイル ウォークの軌跡です。
アレナル火山の西にはアレナル湖(写真では距離計の張り付いている深緑の部分)が広がります。トレイル ウォークのビューポイントやレストランのテラスから見えていたのがこのアレナル湖。
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