分類:和食
所在地:金沢市片町2丁目13−8(金沢中央味食街の一角)
探検時期:2019年6月
今回の探検目的:宴会の4次会
今回のお品書き:5人で行って,いったい何品注文したのやら(記憶にあるのは日本酒×2+お茶+生ビール×2+突き出し×5+焼きそば×2)
今回の所要経費:総計8000円だったはず(つまりはおそらく一品500円かそこら)
探検隊の報告:
再び「中央味食街」へと帰ってきた。
今宵はまたもや「ディープな金沢探検隊」である。そして,またもやアメリカから来た2人を交えての4人での「ディープな金沢探検隊」で始まり,途中で1人を加えて5人での「ディープな金沢探検隊」である。
宴会の2次会でまずやって来たのは,ここ「中央味食街」の「満月」。そのあとどうしたわけか,すぐ近くの「PAJERO(パペロ)」へ3次会に行き,そのあとは前回振られたジャズバーの「ヨーク」を目指す。しかし,「ヨーク」のママも,自分と同じくいい年で,お疲れ気味か,たどり着いた11時ごろにはまたもや閉まっている。なので「カラオケにでも行こうか」などという隊員もいたが,「カラオケ」などという,明るく健全で,「全国チェーン」という,ディープと正反対の店はやめて,再び「中央味食街」へと舞い戻ったのだった。
そして今度の店は先ほどの「満月」とは反対側の,これまた入り口に一番近い「そのちゃん」である。頭に「元気屋台」とつく屋号である。これが4次会。
店に入るとこれまた誰もいない。花金だというのにどうしたことやら。そして,先ほどの「満月」と同じく,自分が一番奥に入り,隣はまたもやケイ女史である。
そして,またもや2人とも冷酒である。といっても,ここも常温。「冷蔵庫で冷やすなんて,そんな野暮なことが屋台ではできるもんですか」ってな具合である。何しろ,ここの店は元々が屋台の集まりであり,電気を引いての冷蔵庫なんてありもしない時代からの店が元々だから,お酒も常温か熱燗しかなかったのだろう。
ちなみに今回は一合升の中にグラスが入り,お酒をあふれ出させるという,まさしく居酒屋の風情。隣のケイ女史が
「前にこうやって日本酒が出たけど,升に入っているお酒はどうやって飲むのかわからなかった。」
と言うので,「最後はこうやって升からグラスに注いで全部飲む」と動作をしながら教えると,「なるほど」と納得している。彼女は日本語が堪能なので,まったくもって日本語ばかりの会話である。
まあこの「もっきり」には飲み方にルールがあるわけでもなく,それこそお酒を楽しめばよい。ただ,どっちにしろ,中身をすべて飲み干すだけ。
そして,突き出しが出てくるが,料理の名前は聞きそびれた。ただ,上に載っかるのが「食べられる花」。これも名前を聞きそびれたが,
「大丈夫よ,ほら。こうやってちゃんとパックに入れられて売ってるんだから。」
と女将が言う。
ちなみにこの店の屋号は「そのちゃん」だが,女将の名前は「そのちゃん」ではない。百合子さんらしい。
20年ほど前にこの店に入り,今は御年68歳。しかし,この「中央味食街」の女将の中では最年少というから,やはりここは「ディープな金沢」。
「中には80歳の女将もいるわよ。」
とは女将の弁。店にはその昔の百合子女将の写真が貼ってあるが,なかなかのべっぴんさん。今はその面影は……あまり……いや……ほとんど……ない。
「最近では,ここも若い男性の店主が増えてきたわねえ。」
と女将が語るが,御年68歳最年少の女将にとっては,みな若造だろう。
「ここのいいところは,一人でやってるから,好きに開けて,好きに閉めることができることだね。」
と言う女将も,だからこそ長いこと続いてきたのよ,って感じである。
途中でお腹が空いたと,新参の隊員が言い「焼きそばってできるか。」と聞くと,「できる」とのこと。先ほどの「満月」にはお品書きはなかったのだが,ここには目の前にお品書きらしき「張り紙」がある。結構品数は多い。ただし,そのすべてができるのかどうかは定かではない。
その焼きそばは少々お相伴に与る。
日本酒は1杯しか飲まないのだが,いや,ここまで各店で1杯ずつしか飲まないためか,また次の店に行こうという気になる。そろそろ河岸を変えようかと思っていると,お客が1人やって来る。隣の隣の店の女将らしい。時刻はすでに次の日。0時を回っている。
それを機にこの店を去ることとする。またもや支払いは隊長として仕切ったのだが,はて総額いくらだったのやら。おそらく8000円だと思われる。そうすると,なんとなくみんなから集めた額が合うような気がする,と,あとで思い出して思う。「合うような気がする」だけで,まあいいやと次の店へと繰り出す。
いやはや,「ディープな金沢探検隊」は楽しいね。
探検隊おまけの報告:今回は特にありません。